2017 年1月 16 日
各 位
会社名 株式会社 ベイカレント・コンサルティング
代表者名 代表取締役社長 阿 部 義 之
(コード番号:6532 東証マザーズ)
問合せ先 取締役管理本部長 中 村 公 亮
(TEL 03‐5501‐0151)
のれんの減損テストの実施結果についてお知らせ
本日(2017 年1月 16 日)公表いたしました四半期報告書(第3期第3四半期)における国際会計基
準による要約四半期財務諸表、要約四半期財政状態計算書に計上しているのれんは、のれんの減損テ
ストを実施した結果、減損していないため取得原価のまま計上しております。つきましては、のれん
の減損テストの実施結果について補足情報を下記のとおりお知らせいたします。
記
1.当社のれんについて
当社は、2014 年6月6日に旧株式会社ベイカレント・コンサルティングの全株式を取得し、2014 年
10 月1日に同社を吸収合併するとともにのれんとして 19,187,200 千円を IFRS に基づいて計上してお
ります。IFRS ののれんについては非償却資産であるため、のれんの取得日以降は償却しておりません。
当該のれんは、取得日に利益がもたらされる資金生成単位グループの戦略・ビジネスプロセスコンサ
ルティングに 5,772,187 千円、ITコンサルティングに 10,806,965 千円、システムインテグレーショ
ンに 2,608,048 千円を配分しております。
2.のれんの減損兆候について
のれんは、配分された資金生成単位グループで管理しており、毎期又は減損の兆候がある場合には
随時、減損テストを実施しております。2016 年2月期にのれんの減損テストを実施した結果、のれん
が減損している資金生成単位グループはありませんでした。しかしながら、当社は、2016 年 12 月9日
に「業績予想の修正に関するお知らせ」を公表いたしたとおり、2017 年2月期(2016 年3月1日~2017
年2月 28 日)における通期の業績予想を修正したことで、2017 年2月期第3四半期決算においてのれ
んの減損兆候が見受けられたため、のれんの減損テストを実施することとしました。
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3.のれんの減損テストについて
のれんの減損テストにおける回収可能価額は、使用価値に基づき算定しております。のれんが配分
された資金生成単位グループの回収可能価額は、過去の経験に基づき算定し、稼働率(注1)は安定
した水準を維持しつつ、平均単価(注2)と所属コンサルタント数は緩やかに増加する保守的な前提
と、外部からの情報を反映させて作成して、経営陣によって承認した最長で3年間の予測を基礎とす
る使用価値に基づき算定しております。
(注1)稼働率……全所属コンサルタントに対する、ある時点においてプロジェクトに参画してい
るコンサルタントの割合
(注2)平均単価…各コンサルタントがクライアントから受領する料金の月当たり平均値
今後の事業環境は、事業投資やIT投資に伴う堅調なコンサルティング市場の需要に支えられるこ
とを見込んでおりますが、使用価値の算定において外部専門家が当社の事業環境を勘案し割り引いた
うえで算定しております。
算定した予測期間における成長率は、4.1%~6.9%となっており、当該3年間を超える期間におい
ては、わが国の中長期経済成長率の見通しを勘案し 0.9%を使用して見積もっております。なお、市場
もしくはわが国の長期平均成長率を超過する成長率は用いておりません。
これら使用価値は、税引前割引率 11.12%~11.38%によりそれぞれ現在価値に割り引いて算定して
おります。算定された使用価値は、資金生成単位グループの帳簿価額を十分に上回っており、使用価
値算定に用いた成長率及び長期平均成長率、税引前割引率について合理的な範囲で変動があった場合
にも、使用価値が帳簿価額を下回る可能性は低いと考えております。
その結果、2017 年2月期第3四半期会計期間末においてのれんが減損している資金生成単位グルー
プはありませんでした。
4.のれんの減損が発生する可能性について
のれんを配分した資金生成単位グループで減損が発生する予測期間における成長率が戦略・ビジネ
スプロセスコンサルティングは△9.3%、ITコンサルティングは△13.9%、それ以降の成長が 0.9%
となった場合に減損が発生する可能性があります。システムインテグレーションは予測期間における
成長率が 0.3%、それ以降の成長が 0.9%となった場合、または、予測期間における成長率が 1.0%、
それ以降の成長が 0.0%となった場合に減損が発生する可能性があります。
5.日本基準におけるのれんについて
参考情報として、日本基準におけるのれんは 18,867,346 千円を計上し、その効果の及ぶ期間を見積
もり 20 年の償却年数にわたって均等に償却しております。その結果、2017 年2月期第3四半期会計期
間末における帳簿価額は 16,508,928 千円(償却累計額は 2,358,418 千円)を計上しております。日本
基準におけるのれんについても IFRS と同様に減損しておりません。
以 上
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