課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】

 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度の末日現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。

 

(1)経営方針

 当社グループが1970年代から先駆的に取り組んだ食の安心・安全はほとんどの消費者が認める共通の価値観となりました。一方、地球温暖化などの環境問題の顕在化、原発事故と再生可能エネルギーへのシフト、減少を始めた日本の人口と待ったなしの地方創生など、今ほど真の賢さと変革の実行力が必要とされている時代はありません。

 当社グループは、①私たちは持続可能で真に豊かな社会への変革に貢献します、②私たちは理想の農業を追求します、③私たちは一人一人の主体性を起点として、活力溢れる会社をつくります、の3つの企業理念(私たちの目指すもの)を掲げ、食の健康と安全を大切にする消費者にとってのNO.1ブランドを目指し、価値創造に積極的に取り組むことを経営の基本方針としております。

 

(2)経営環境、優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

 新型コロナウイルスの世界的な感染拡大は、変異種の要因もあり、依然として出口の見えない厳しい情勢が続いております。その中で、ベーシックな食材の提供という社会的責任を担う当社グループには、関連する様々なリスクに的確に対処し、引き続き安定的な事業活動を確保することが、当面の最重要課題であると考えております。

 その上で、2021年4月からスタートした新・中期計画では、当社グループのブランド力と成長力のさらなる向上に向けて、4つの基本戦略を柱に様々な課題に取り組んでまいります。

 

(中期計画の4つの基本戦略)

①FARM進化戦略

 当社グループは創業以来、理想の農業を追求する中で、既存の農業の枠には収まらない、新しいかたちに進化してきました。重視する機能は、F(Farming 健康に育てる)、A(Add value 加工などで価値を高める)、R(Relationship 消費者と信頼関係をつくる)、そして、M(Management よい経営を実現する)の4つです。今後も各々の機能をさらに進化させていくことで、ブランド力と成長力を高めてまいります。

 

②ファン化戦略

 当社グループではこの間、ブランドの確立に向けての取り組みを進め、知名度の向上や販路の拡大など、一定の成果を得ることができました。そこで、商品、販売、コミュニケーションを柱とするブランド戦略をさらに強化し、当社グループの理念に共感する「秋川牧園ファン」を増やしていくことで、ブランド力と成長力を高めてまいります。

 

③成長基盤強化戦略

 安心安全な食を宅配という形態をメインとしてお届けする当社グループには、今後のさらなる成長に向けてのチャンスがあるものと認識しています。そこで、人材、加工設備、農場、情報システムといった事業基盤の強化と整備を進め、当社グループのさらなる成長を実現してまいります。

 

④SDGs戦略

 創業以来、健康で安全な食づくりを通して、持続可能な社会を目指してきた当社グループにとって、SDGsは親和性の高い考え方です。そこで、今後の新たな価値創造の羅針盤として、SDGsの概念を積極的に取り入れ、温暖化ガスの削減や脱プラスチックなど、新たな課題への取り組みも強化してまいります。そして、その取り組みの状況を情報発信していくことで、当社グループのブランド力向上にも繋げてまいります。

 

(3)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等

 当社グループでは、売上高経常利益率4%以上を達成することを、数値目標として設定しております。

 

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