課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】

文中の将来に関する事項は、本書提出日において当社グループが判断したものであります。

 

(1)経営方針

『情報通信サービスを中心にお客様のライフスタイルをもっと楽しく便利に!』を経営方針としております。

 

(2)経営戦略等

IoT、AI、ロボット、5Gなどが登場し、ライフスタイルは大きな変革期を迎えようとしており、また、世の中全体がアフターデジタルへと進んでいくことでますますリアル社会とネット社会がシームレスになっていくことが予想されます。

こうした大きな変化の中で、当社グループは「すべての人々にテクノロジーの恩恵を」届けることを長期ビジョンとして掲げ、テクノロジーを社会に広げる架け橋(チャネル)を築き、未来の社会を豊かにしたいと考えています。また、こうした大きな変化は当社のリアル体験の強みを再構築でき、更なる強みを発揮できるチャンスであると確信しております。

その実現のため、人材の増員と拠点の拡大を行い、多くの顧客体験の機会を創出することが重要であるとの認識のもと、当社は2022年3月期から2024年3月期(3カ年)の中期経営計画“Connecting to the Future(未来へ繋ぐ)”を策定いたしました。

本中期経営計画では、モバイルWi-Fi事業において大手の行き届かない消費者の利用目的にフォーカスしたインターネットサービスを展開することでの安定的成長を目指します。また、ロボット事業において最高の顧客体験価値を創出し、他社に先駆けて「ロボットプラットフォーマー」としての市場ポジションを確立することで事業規模を大幅に拡大させてまいります。

更に、CRM(Customer Relationship Management:顧客との良好な関係を構築するためのマネジメント体制)を強化することによって、リアル(オフライン)での体験価値とオンラインで蓄積したデータをかけ合わせ、“人びとの暮らしをもっと楽しく便利に”を実現し顧客体験価値の最大化を目指します。

 具体的な経営戦略として、以下の事項を重点的に取り組んでまいります。

① モバイルWi-Fi事業で安定した成長を目指すための事業モデルの構築

② ロボット事業の基幹事業化に向けた経営資源の重点配分

③ 各事業の成長を加速させるためのCRM分野の基盤強化

また、当社グループが今後も持続的に成長していくためには、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題」及び「第2 事業の状況 2 事業等のリスク」に記載の様々な課題に的確に対応していくことが必要であると認識しております。それらの課題に対応するために、当社グループは、現在及び将来における事業環境を確認し、最適な解決策を実施していく方針であります。

 

(3)経営環境

ロボット事業においては、株式会社野村総合研究所が2019年に公表した「AIの発達により拡大するロボット市場」によると、AI技術の高度化やスマートスピーカーの普及により音声認識技術が向上し、より自然なコミュニケーション手段が確立されることでコミュニケーションロボット市場は拡大する見込みであり、2021年度には845億円であった家庭用ロボットの国内市場は、2024年度には931億円に拡大すると予測されております。

また、個人のライフスタイルの多様化に伴い、コミュニケーションの用途に特化した家庭用ロボットが普及しつつあり、ロボットが日常生活に入り込む時代になってきていることからも、今後、ますます家庭用ロボットのニーズは拡大していくと予測しております。

モバイルWi-Fi事業においては、2018年に株式会社日本総合研究所が公表した「モバイルWi-Fiルーターの日本における市場予測と今後の展開」によると、その市場規模は850万回線契約と大きく、当社の市場シェアはまだ小規模であるためシェア拡大の余地は十分にあることと、2020年に総務省が公表した「電気通信サービスの契約数及びシェアに関する四半期データ」によると、国内の市場規模が4,025万回線あるとされる固定回線(ブロードバンド市場)についても、5Gが普及することにより、モバイルWi-Fi市場へ取り込むことができると考えています。

更に、リモートワーク・オンライン授業などのテレワーク需要の拡大や、単身世帯が増加傾向にあり、引っ越しの都度工事が必要となる固定回線よりも手軽に利用できるといった、モバイルWi-Fiのニーズが高まっていることから、モバイルWi-Fi市場は安定的な成長をすることができると考えております。

 

(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

今後の見通しとして、近年、AI技術の高度化やスマートスピーカーの普及により音声認識技術が向上し、より自然なコミュニケーション手段が確立され、また、個人のライフスタイルの多様化に伴い、コミュニケーションの用途に特化した「家庭用ロボット」が普及し、ロボットが日常生活に入り込む時代になってきています。

コミュニケーションロボット市場は、2030年には900万台まで一般家庭へ普及することが見込まれ、急速に成長することが期待されている市場であり、今後、コミュニケーションロボットのニーズは確実に増えていきます。

また、既に変化しつつある新型コロナウイルス感染症の影響による生活様式の変化や、AI、IoT、5Gなどの技術革新の進展により、当社グループを取り巻く事業環境は大きく変化することが予想されます。

こうした状況の中、当社グループは、2022年3月期より3ヵ年の中期経営計画「Connecting to the Future」をスタートさせました。当社グループは、「全ての人々にテクノロジーの恩恵を」もたらすことを長期ビジョンとして掲げ、テクノロジーを社会に広げる架け橋(チャネル)を築き、未来の社会を豊かにしたいと考えております。

その中で、今後ますます社会からのニーズ拡大が予測されるコミュニケーションロボット分野において、多くの人々がコミュニケーションロボットといえば“Robot Planet”を思い起こしてもらえるような、最高の顧客体験価値を創出する「ロボットプラットフォーマー」としての立場を確立することを目指してまいります。

・中期経営計画の戦略

① ロボット事業の基幹事業化に向けた経営資源の重点配分

「新しい家族に出逢える」をコンセプトとした「Robot Planet」ショップ及びポップアップ・ストアの拠点数拡大、ブランディング強化を図るとともに、新たな催事可能店舗や新チャネルを積極的に開拓し、事業拡大を目指してまいります。

② モバイルWi-Fi事業で安定した成長を目指すための事業モデルの構築

大手の行き届かない消費者の利用目的にフォーカスしたインターネットサービスを展開することでモバイルWi-Fi事業の安定的成長を目指してまいります。

③ 各事業の成長を加速させるためのCRM分野の基盤強化

CRM分野において、顧客エンゲージメントの継続的接触を強化し、ファン化したカスタマージャーニーの実現を目指してまいります。

また、長期ビジョンの実現に向けて、サステナビリティを巡る以下の重要課題に積極的に取組むことにより、環境・社会の課題解決と事業成長を両立させ、持続可能な開発目標(SDGs)の実現に貢献してまいります。

・E(環境)

ペーパーレス化(オンライン化)の推進を通じて、森林破壊の抑制、地球温暖化の防止に貢献します。

・S(社会)

① 健康と安全に配慮した職場づくりに取組み、多様なライフスタイルの実現を目指すことで従業員の健康および福祉の増進に貢献します。

② 様々な経験や価値観を持つ多様な人材が活躍できる体制を整備し、ダイバーシティ&インクルージョンの推進に貢献します。

・G(ガバナンス)

ガバナンスの高度化を通じて、企業価値の最大化に貢献します。

 

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