研究開発活動

5【研究開発活動】

 当連結会計年度の研究開発活動は、激しく変化する経営環境と、地球環境に対応するために、広く世界に目を向けて『グローバルに対応できる製品、地球に優しい製品開発』を基本方針とし、顧客の立場で、世界の一流品作りを目指しております。

 当連結会計年度における当社グループが支出した研究開発費の総額は685百万円であります。

 当社グループは、経営上の意思決定及び業績の評価は単一セグメントにより行っておりますが、主力製品であります射出成形機及びダイカストマシンの研究開発活動を示すと次のとおりであります。

 

[射出成形機]

 設備投資が見込まれる電気自動車(EV)や第5世代通信(6G)関連への技術対応やカーボンニュートラル(CN)の実現に向け、環境負荷の少ない全電動式射出成型機の更なる稼動効率向上・省エネ技術開発を行ってまいりります。

 当連結会計年度の具体的な取り組みは、以下のとおりであります。

(1)当社独自の射出発泡成形技術である「L-FOAM」「T-GCP」による軽量化・外観品質による製品価値向上

(2)シリンダ内樹脂溶融状態の適正化技術として、樹脂粘度自動調整「meltcon」による樹脂密度の安定化

(3)「N2Seal」でのシリンダ内の酸素を窒素と置換し、酸化防止する事で炭化樹脂による不良低減

(4)「SAGスクリュー」での樹脂に優しい可塑化によるガス不良低減及びトルク低減による省エネ効果

(5)デジタル社会の実現に向けた重点計画の対応として成形現場の効率・稼働率・品質の向上支援ツール「T-Station lite」

(6)離れた場所から成形機の画面閲覧・条件変更を可能とするツール「T-Remote Web」「T-Cloud」

(7)金型・製品異常の画像監視ツール「T-Vision」

(8)その他Industry4.0 EUROMAPへの対応

(9)ボールネジ状態監視による予知保全機能

 今後も顧客ニーズに対し、成形機に関連する総合技術で応える商品開発を行って社会環境へ対応し、更なるシェアの拡大を図ってまいります。

 

[ダイカストマシン]

 自動車業界は、100年に1度の大変革を迎えており、日々の変革に対応できる様に顧客フォローを最優先に実施し、品質・仕様・性能を高めて、ユーザに喜ばれる製品に造り込んでいきます。

 次のターゲットは、環境負荷低減(カーボンニュートラル)の思想も織り込んだ製品の開発であり、当連結会計年度にリリースした「BD-V7EXシリーズ」のコンセプトをベースに電動ダイカストマシン「新Ds-EXシリーズ」を開発します。新Ds-EXシリーズの新技術を油圧機のBD-V7EXに一部ユニットの移植でカーボンニュートラルに対応できるオプションも用意します。当社のダイカストマシンは、カーボンニュートラルに対応できる製品作りに努めてまいります。

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