研究開発活動

5 【研究開発活動】

当社の研究開発活動は、従来より市場開発型企業の特性を活かし、消費者の食品嗜好の多様化など市場ニーズに対応すべく、食品の基礎研究及び食品加工技術開発の両面から日常的に研究開発を重ね、当該技術を市場に提供していることに加え、今後さらに環境に配慮した生産技術を開発すべく鋭意努力しております。

当連結会計年度における研究開発費は、535百万円となっており、主な活動の状況は以下のとおりであります。

 

〔食品加工機械製造販売事業〕

技術の標準化及び設計標準化を基軸とした設計業務改革、納期短縮、コスト削減をテーマに取り組み、機械性能とコストバランスを図った機種開発を行っております。

食品成形機の火星人シリーズでは、各国・地域の環境法令及び安全衛生規格を遵守しながら、サニタリー性向上、異物混入対策、IoT化などのお客様のニーズに対応できるよう用途拡大研究を進めております。包あん製品に各種固形物を自動供給する『スマートソリッドフィーダー EU100』やシャッターに粘着してしまう柔らかい素材をノズルで分割したり、製品にかけたりする機能を付加した『CN700 デポジター機能オプションBO017』を標準登録し、火星人シリーズの販売拡大に向けたオプションの充実化を図りました。国内では『火星人 CN700型』、海外では『火星人 KN551型』、『火星人 KN500型』、『火星人 KN050型』が堅調な伸びを見せております。周辺機では、連続吐出された生地シートを設定重量で正確に分割する『秤量ギロチン HG101、HG102』や製品をトレイやコンベヤに連続的に自動配列する『摺動パンナー AP103』を標準機として登録しました。米国向けでは、メロンパンに似たメキシコ菓子パン『コンチャ』の自動生産ラインを標準登録しました。

また、コロナ禍での内食・中食需要の増加に伴い、スーパーでの内製化やコンビニでの新製品生産の自動化ニーズが高まっており、菓子パンを自動生産するFEライン、火星人とFEラインの機構を応用したシューマイ生産ライン、V4ストレスフリードゥデバイダーをヘッドとするV4食パンライン、V4アルチザンブレッドライン、生地シートから高品質な包あん製品を自動生産するV4‐ADライン、パイ、デニッシュなど多品種に対応したHMバラエティー成形ラインなどの大型ラインを多数販売いたしました。

 

〔食品製造販売事業〕

当社グループでは、米国のオレンジベーカリーや、㈲ホシノ天然酵母パン種にて開発した新製品を市場で販売することを通じて、顧客ニーズの調査・研究を行い、より市場に求められる製品の開発と、それらを生産するための食品加工機械の開発に役立てています。

オレンジベーカリーでは、フィリングを充填した状態で正方形のパイ生地を三角形状に折る「ターンオーバーロボット」を投入し、本稼働を開始しました。6名で行っていた作業を自動化したことで、人手不足や人件費高騰などの課題解決の一助となっております。
 ㈲ホシノ天然酵母パン種では、新しい天然酵母パン種の研究、天然酵母パン種の活用方法を拡大するための応用化研究を日々行っております。

 

研究開発活動の成果として、当連結会計年度に新たに取得した特許件数は、国内6件、海外31件の計37件となり、当連結会計年度末日現在の総保有特許は、国内138件、海外352件の合計490件を有するに至っております。

 

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