業績

3【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1) 経営成績等の状況の概要

当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。

 

①財政状態及び経営成績の状況

当連結会計年度における我が国経済は、新型コロナウイルス感染症の影響が長期化する中において、ワクチン接種の普及拡大によって経済活動が正常化に向かう動きも見受けられましたが、新たな変異株による感染再拡大によって外出自粛等の行動制限が断続的に続きました。さらに、資源価格の高騰や生活必需品の物価上昇等も加わり、個人消費を取り巻く環境は厳しさを増しております。

このような状況のもと、当社グループは、2021年4月に、「第3次中期経営計画~ずっと大好きや!!コーナン~これからもあなたにぴったり」を公表しました。今次中期経営計画では、全ての経営活動を「お客様視点」へ転換させるべく、「変革」をスローガンに5つの重点戦略を打ち出し、現在、計画達成に向け各種施策に取り組んでおります。

店舗拡充の分野では、ホームセンターコーナン13店舗、コーナンプロ5店舗、CAMP DEPOT5店舗、KOHNAN VIETNAM2店舗、建デポ3店舗を出店した他、ホームセンターコーナン3店舗、コーナンプロ1店舗、建デポ1店舗を閉店したため、当連結会計年度末現在の店舗数は502店舗(ホームセンターコーナン308店舗、コーナンプロ102店舗、CAMP DEPOT6店舗、ホームセンタービーバートザン6店舗、ビーバープロ4店舗、KOHNAN VIETNAM8店舗、建デポ直営店66店舗・FC店2店舗)となりました。

なお、KOHNAN VIETNAM CO., LTD.の当連結会計年度は、2021年1月1日から2021年12月31日であるため、当連結会計年度末現在の店舗数は、2021年12月31日現在の店舗数を表示しております。

 

a.財政状態の状況

当連結会計年度末の総資産額は398,076百万円となり、前連結会計年度と比較して2,980百万円の増加となりました。主な要因は、商品及び製品の増加4,867百万円、売掛金の増加2,067百万円、現金及び預金の減少2,439百万円、固定資産の減少1,480百万円などであります。

負債総額は255,632百万円となり、前連結会計年度と比較して6,176百万円の減少となりました。主な要因は、短期借入金の増加2,750百万円、未払法人税等の減少3,658百万円、リース債務(1年内返済予定を含む)の減少2,098百万円、買掛金及び電子記録債務の減少1,558百万円などであります。

純資産総額は142,444百万円となり、前連結会計年度と比較して9,157百万円の増加となりました。この結果、自己資本比率は35.8%となり、前期比2.0ポイント向上しました。

 

b.経営成績の状況

当連結会計年度の業績は、営業収益が441,222百万円(前期比0.2%減)、経常利益は24,206百万円(前期比18.7%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は15,590百万円(前期比16.4%減)となりました。

商品部門別に見ると、前連結会計年度の新型コロナウイルス関連需要急拡大の反動により日用品、薬品等を中心としたハウスキーピング部門が伸び悩みました。一方で、消費者の購買行動の変化等により木材・建材、工具等を中心としたホームインプルーブメント部門が好調に推移に推移しました。

当社グループは、単一セグメントであるため、セグメント別の記載を省略しております。

なお、上記金額には、消費税等は含まれておりません。

 

②キャッシュ・フローの状況

当連結会計年度末の現金及び現金同等物の残高は、前連結会計年度末に比べ2,439百万円減少し、12,224百万円となりました。

当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

営業活動の結果得られた資金は、17,436百万円(前期比17,686百万円の減少)となりました。これは、主に税金等調整前当期純利益23,177百万円、減価償却費12,982百万円に対し、売上債権の増加額2,066百万円、たな卸資産の増加額5,130百万円、仕入債務の減少額1,585百万円、法人税等の支払額11,449百万円となったことなどによるものです。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

投資活動の結果使用した資金は、12,677百万円(前期比2,540百万円の減少)となりました。これは、主に有形固定資産の取得による支出9,343百万円、無形固定資産の取得による支出1,744百万円などによるものです。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

財務活動の結果使用した資金は、7,286百万円(前期比9,913百万円の減少)となりました。これは、主に短期借入れによる収入101,500百万円、長期借入れによる収入26,051百万円に対し、短期借入金の返済による支出98,750百万円、長期借入金の返済による支出26,375百万円、自己株式の取得による支出4,548百万円、リース債務の返済による支出2,778百万円、配当金の支払額2,176百万円などによるものです。

 

③仕入及び販売の実績

a. 商品仕入実績

当連結会計年度の単一セグメント内の商品仕入実績を商品部門別に示すと、次のとおりであります。

商品部門別

当連結会計年度

(自 2021年3月1日

至 2022年2月28日)

前年同期比(%)

ホームインプルーブメント

(DIY用品)(百万円)

130,015

104.1

ハウスキーピング

(家庭用品)(百万円)

89,226

88.6

ペット・レジャー

(ペット・レジャー用品)(百万円)

43,724

102.6

その他(百万円)

6,842

89.1

合計(百万円)

269,809

97.8

(注)1.商品別の各構成内容は、次のとおりであります。

(1)ホームインプルーブメント (木材・建材、工具、金物・水道、塗料・作業用品、園芸用品、園芸植物、資材、エクステリア、住設機器、リフォーム)

(2)ハウスキーピング     (ダイニング用品、インテリア、電材・照明、日用品、収納用品、薬品、履物・衣料、家庭雑貨品、家電、介護用品、フード、酒類)

(3)ペット・レジャー     (カー用品、ペット用品、文具・事務用品、サイクル・レジャー用品)

(4)その他          (100円ショップ、書籍、自動販売機、灯油)

2.上記金額には、消費税等は含まれておりません。

 

b. 販売実績

当連結会計年度の単一セグメント内の販売実績を商品部門別に示すと、次のとおりであります。

商品部門別

当連結会計年度

(自 2021年3月1日

至 2022年2月28日)

前年同期比(%)

ホームインプルーブメント

(DIY用品)(百万円)

201,114

104.4

ハウスキーピング

(家庭用品)(百万円)

143,383

93.5

ペット・レジャー

(ペット・レジャー用品)(百万円)

68,374

100.6

その他(百万円)

12,832

97.5

合計(百万円)

425,704

99.7

(注)上記金額には、消費税等は含まれておりません。

(2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容

経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。

 

①財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容

a.財政状態の分析

「(1)経営成績等の状況の概要 ①財政状態及び経営成績の状況 a.財政状態の状況」に記載のとおりであります。

 

b.経営成績の分析

当連結会計年度において28店舗を出店するなど店舗拡充を図りましたが、前連結会計年度の新型コロナウイルス関連需要急拡大の反動等により、営業収益は前連結会計年度と比べ848百万円減少し、441,222百万円(前期比0.2%減)となりました。

営業収益の減少及び原材料費の高騰等による売上総利益の伸び悩みに加え、新店の増加等によって販売費及び一般管理費が増加したことにより、営業利益は前連結会計年度と比べ5,130百万円減少し、25,788百万円(前期比16.6%減)となりました。

経常利益は、前連結会計年度と比べ5,567百万円減少し、24,206百万円(前期比18.7%減)となりました。

親会社株主に帰属する当期純利益は、前連結会計年度と比べ3,059百万円減少し、15,590百万円(前期比16.4%減)となりました。

 

②キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報

キャッシュ・フローの分析につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。

当社グループにおける資金需要の主なものは、商品の仕入、販売費及び一般管理費などの運転資金、新規出店及び改装などの設備投資資金であります。

また、当社グループの資金の源泉は主として、営業活動によるキャッシュ・フロー及び金融機関からの借入れによる資金調達となります。

なお、当連結会計年度末における借入金及びリース債務等を含む有利子負債の残高は160,835百万円となっております。また、当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は12,224百万円となっております。

 

③重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成に当たっては、合理的判断に基づき一定の会計基準の範囲内で見積りが行われている部分があり、資産・負債や収益・費用の数値に反映されております。また、これらの見積りについては不確実性があるため、実際の結果と異なる可能性があります。

連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載しております。

なお、新型コロナウイルスの感染拡大が会計上の見積りに与える影響については、本感染症の感染状況の将来の収束又は再拡大の見通しは不透明であり、状況が変化した場合には、翌連結会計年度以降の当社グループの財政状態及び経営成績等に重要な影響を与える可能性があります。

 

④経営方針、経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等

経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等につきましては、「1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載しております。

 

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