業績

 

3 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1) 経営成績等の状況の概要

当連結会計年度における当社グループの経営成績、財政状態及びキャッシュ・フローの状況の概要は次のとおりであります。

① 経営成績の状況

 

前連結会計年度

(自 2020年4月1日

 至 2021年3月31日)

当連結会計年度

(自 2021年4月1日

 至 2022年3月31日)

前年同期比

増減率

売上高(百万円)

119,319

118,099

△1.0

EBITDA(百万円)

27,117

20,334

△25.0

営業利益(百万円)

22,928

16,069

△29.9

経常利益(百万円)

23,019

17,026

△26.0

親会社株主に帰属する当期純利益(百万円)

15,692

10,262

△34.6

 

 当連結会計年度の 売上高は118,099百万円 前連結会計年度比1.0%減 )となりました。また、 営業利益は16,069百万円 前連結会計年度比29.9%減 )、 経常利益は17,026百万円 前連結会計年度比26.0%減 )、 親会社株主に帰属する当期純利益は10,262百万円 前連結会計年度比34.6%減 )となりました。

 

 セグメントごとの経営成績は次のとおりであります。

 また、事業セグメントの利益の測定方法は、減価償却費及びのれん償却額を考慮しない営業利益ベースの数値(EBITDA)にしております。

 

デジタルエンターテインメント事業

 

前連結会計年度

(自 2020年4月1日

 至 2021年3月31日)

当連結会計年度

(自 2021年4月1日

 至 2022年3月31日)

前年同期比

増減率

売上高(百万円)

100,590

91,219

△9.3%

セグメント利益(百万円)

44,764

38,848

△13.2%

 

デジタルエンターテインメント事業は、スマートデバイス向けゲーム「モンスターストライク」を主力として収益を上げております。「モンスターストライク」は、第2四半期連結累計期間におきましては、前年同期と比較してMAU・ARPUが低下傾向にありましたが、2021年10月に実施した8周年イベントや年末年始イベント、第4四半期連結会計期間に実施した人気IPとのコラボが奏功し、当下期でARPUが回復してきております。新規アプリゲームの開発も進めており、収益の安定化及び収益性の向上に取り組んでおります。

 この結果、当事業の 売上高は91,219百万円前連結会計年度比9.3%減)、セグメント利益は38,848百万円前連結会計年度比13.2%減)となりました。

 

 

スポーツ事業

 

前連結会計年度

(自 2020年4月1日

 至 2021年3月31日)

当連結会計年度

(自 2021年4月1日

 至 2022年3月31日)

前年同期比

増減率

売上高(百万円)

12,699

18,504

45.7%

セグメント利益又は損失(百万円)

△5,347

△5,148

-%

 

スポーツ事業では、スポーツ観戦事業、公営競技事業への投資を行っております。スポーツ観戦事業におきましては、プロバスケットボールチーム「千葉ジェッツ」が2020-21シーズンにクラブ初となるBリーグ優勝を果たした事を受け、スポンサー収入等の売上が増加しました。公営競技事業におきましては、株式会社ネットドリーマーズが運営する競馬情報サイト「netkeiba.com」で2021年12月にMAUが過去最高の1,700万人を突破しております。また、株式会社チャリ・ロトが運営する競輪・オートレース車券のオンライン投票サイト「チャリロト」についても順調にユーザー数を伸ばすなど売上は拡大しております。一方で、スポーツベッティングサービス「TIPSTAR」では、9月から10月にかけて還元施策を実施したことでGMVは拡大しましたが、想定以上の費用が発生いたしました。11月以降は還元施策の最適化などコスト見直しを行い、費用の抑制を図っております。

 この結果、当事業の売上高は18,504百万円(前連結会計年度比45.7%増)、セグメント損失は5,148百万円(前連結会計年度はセグメント損失5,347百万円)となりました。

 

ライフスタイル事業

 

前連結会計年度

(自 2020年4月1日

 至 2021年3月31日)

当連結会計年度

(自 2021年4月1日

 至 2022年3月31日)

前年同期比

増減率

売上高(百万円)

6,030

8,375

38.9%

セグメント利益又は損失(百万円)

△398

△71

-%

 

ライフスタイル事業では、SNS「mixi」、家族向け写真・動画共有アプリ「家族アルバム みてね」、サロンスタッフ直接予約アプリ「minimo」を中心に各種サービスを運営しております。「家族アルバム みてね」はマネタイズの強化を推進しており、株式会社スフィダンテと連携したギフトサービスの定着が進んだことや年賀状アプリ「みてね年賀状」等の年賀状サービスが好調であったことにより、売上高は前連結会計年度と比較して増加しております。また、「minimo」におきましては、前期は新型コロナウイルスの影響を受け、一時的に低調に推移しておりましたが、復調し売上を伸ばしております。

 この結果、当事業の売上高は8,375百万円(前連結会計年度比38.9%増)、セグメント損失は71百万円(前連結会計年度はセグメント損失398百万円)となりました。

 

② 財政状態の状況

 当連結会計年度末における総資産は前連結会計年度末と比べ8,300百万円減少の218,056百万円、自己資本は、剰余金の配当と、自己株式の取得等により、5,116百万円減少の183,134百万円となり、自己資本比率は84.0%となりました。流動資産は、現金及び預金の減少等により、前連結会計年度末と比べ24,651百万円減少の141,470百万円となりました。固定資産は、投資有価証券の増加等により、前連結会計年度末と比べ16,351百万円増加の76,585百万円となりました。流動負債は、未払法人税等、未払消費税等の減少等により、前連結会計年度末と比べ3,650百万円減少の20,847百万円となりました。固定負債は、長期借入金の減少等により、前連結会計年度末と比べ1,115百万円減少の11,152百万円となりました。

 

 

③ キャッシュ・フローの状況

 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)の残高は、前連結会計年度末と比べて 31,378百万円減少し、 118,433百万円 となりました。各キャッシュ・フローの状況とその要因は以下のとおりであります。

(営業 活動によるキャッシュ・フロー)

 営業活動により 獲得した資金は3,098百万円 (前連結会計年度は34,672百万円の獲得) となりました。これは主に、税金等調整前当期純利益が16,035百万円となったこと及び法人税等の支払額9,882百万円等によるものであります。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

 投資活動により 使用した資金は17,887百万円前連結会計年度は7,159百万円の使用となりました。これは主に、投資有価証券の取得による支出18,904百万円によるものであります。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

 財務活動により 使用した資金は16,627百万円前連結会計年度は3,141百万円の使用となりました。これは主に、配当金の支払い8,134百万円と、自己株式の取得による支出7,524百万円による資金の減少によるものです。

 

④ 生産、受注及び販売の状況

a. 生産実績

生産に該当する事項がありませんので、生産実績に関する記載はしておりません。

 

b. 受注状況

受注生産を行っておりませんので、受注状況に関する記載はしておりません。

 

c. 販売実績

当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

セグメントの名称

販売高(百万円)

前年同期比(%)

デジタルエンターテインメント事業

91,219

90.7

スポーツ事業

18,504

145.7

ライフスタイル事業

8,375

138.9

合計

118,098

99.0

 

(注) 1.セグメント間取引については、相殺消去しております。

2.主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合

  総販売実績に対する割合が10%を超える相手先がないため、記載を省略しております。なお、当社グループの事業の販売先については、「第1 企業の概況 3 事業の内容」の事業系統図に記載のとおり、一般ユーザーを販売先と捉えて、主な相手先別の販売実績及び総販売実績に対する割合を算定しております。

 

 

(2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容

経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。

 

① 重要な会計方針及び見積り

 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。その作成には、経営者による会計方針の選択・適用、資産・負債及び収益・費用の報告金額及び開示に影響を与える見積りを必要としております。経営者は、これらの見積りについて、過去の実績等を勘案し合理的に判断しておりますが、実際の結果は、見積りによる不確実性のため、これらの見積りと異なる場合があります。

  会計上の見積りについては、「第5 経理の状況」をご参照ください。
 

② 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容

(売上高の状況)

デジタルエンターテインメント事業におきましては、「モンスターストライク」にて各種イベントの実施や人気IPとのコラボ等の影響もあり、第4四半期会計期間においてARPUが回復傾向となりましたが、当事業の 売上高は91,219百万円 前連結会計年度比9.3%減 )となりました。

スポーツ事業におきましては、連結子会社である株式会社千葉ジェッツふなばしのスポンサー収入増加や株式会社チャリ・ロトが運営するオンライン投票サイトで順調にユーザー数が伸びた影響等もあり、当事業の 売上高は18,504百万円 前連結会計年度比45.7%増 )となりました。

ライフスタイル事業におきましては、「家族アルバム みてね」のマネタイズ強化を推進しており、株式会社スフィダンテと連携したギフトサービスの定着が進んだことや年賀状アプリ「みてね年賀状」等の年賀状サービスが好調であったことにより、当事業の売上高は8,375百万円前連結会計年度比38.9%増)となりました。

以上の結果、当連結会計年度の 売上高は118,099百万円 前連結会計年度比1.0%減 )となりました。 

 

(営業利益の状況)

デジタルエンターテインメント事業における「モンスターストライク」の減収影響や新規事業において先行投資が発生した影響等により営業利益は16,069百万円前連結会計年度比29.9%減)となりました。 

 

(親会社株主に帰属する当期純利益の状況)

特別利益につきましては、投資有価証券売却益を2,081百万円を計上いたしました。特別損失につきましては、投資有価証券評価損2,098百万円を計上いたしました。

また、法人税等合計につきましては、法人税、住民税及び事業税が1,139百万円減少、法人税等調整額が517百万円減少したことにより前連結会計年度に比べ1,657百万円減少の5,852百万円となりました。

以上の結果、親会社株主に帰属する当期純利益は10,262百万円前連結会計年度比34.6%減)となりました。

 

(資本の財源及び資金の流動性についての分析

 当社グループの運転資金・設備資金については、子会社の設備投資資金の一部を借入金により充当しておりますが、主に自己資金により充当しております。当連結会計年度末の現金及び現金同等物は 118,433百万円 となり、将来資金に対して十分な財源及び流動性を確保しております。

 

中長期的な会社の経営戦略)

 当社グループは経営理念等を刷新し、『豊かなコミュニケーションを広げ、世界を幸せな驚きで包む。』をパーパス
と定め、『「心もつながる」場と機会の創造。』をミッションに掲げております。
 各事業セグメントにおいて、SNS「mixi」や「モンスターストライク」で培ったコミュニケーションサービスのノウハウと、AIやブロックチェーンなどの最新のテクノロジーを活用し、サステナブルな収益基盤の構築を目指してまいります。今後の課題については、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」をご参照ください。

 

キャッシュ・フローの分析)

キャッシュ・フローの分析については、「第2 事業の状況 3 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」をご参照ください。

 

経営成績に重要な影響を与える要因について)

経営成績に重要な影響を与える要因については、「第2 事業の状況 2 事業等のリスク」をご参照ください。

 

経営者の問題認識と今後の方針について)

経営者の問題認識と今後の方針については、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」をご参照ください。

tremolo data Excel アドインサービス Excel から直接リアルタイムに企業の決算情報データを取得

お知らせ

tremolo data Excel アドインサービス Excel から直接リアルタイムに企業の決算情報データを取得