当社グループは、当社並びに連結子会社である株式会社スプラシア及び株式会社ニチナンの3社にて構成されております。当社グループの事業は、「Communication Design®」という経営理念のもとリアル・デジタルの両方を通じて人の “体験 ”を統合的にデザインし、企業や社会の課題解決に貢献しています。
当社グループを取り巻く事業環境としましては、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に対する感染防止対策やワクチン接種が促進されたことなどを背景に改善の傾向がみられます。また、リアル、デジタルの両領域においてイベント等の体験へのニーズは加速度的に高まっており、当社のリアルとデジタル双方の強みを活かしたハイブリッド型のイベント実施手法はお客様に評価され、業績は顕著な回復傾向にあります。
このような事業環境の中、当社グループは中期経営計画を達成するための戦略として事業ユニット戦略を掲げ、ユニットの対象市場カテゴリーごとにリアルとデジタルの双方を駆使した体験価値創造を追求し、お客様の課題解決に貢献しています。また、次の3点を優先的に対処すべき課題と認識し、対応を進めてまいります。
(1)営業力強化・提案力の強化
当社グループでは、取引社数を重要な経営指標に置いており、中期経営計画の達成の為には、当社グループの認知向上による新規取引社数の増加及び、営業力強化が課題であると認識しております。当社では、これらの課題に対応するため、マーケティング部を新たに発足し、新規顧客との接点開発を推進してまいります。また、オンライン配信やWEBサイト開発などデジタルディレクションを担当していた部門をコンテンツデザイン局に統合し、デジタル上での体験を包括的に磨くとともに、顧客に提供する付加価値を高めていくために、事業の主領域であるイベントの未来の形を研究、開発する部門を新たに創設し、提案力強化へと繋げてまいります。
(2)人材開発強化
当社グループのコア・コンピタンスは、顧客にExperience Marketingソリューションを提供する人材にあり、人によって生み出される価値の創出が事業の根幹を成しております。また、新たな事業領域の拡張においては、これまでと異なるスキルを有した人材の確保及び育成が必要となります。当社では、戦略的に採用計画を策定し人材の確保を推進していくと共に、その重要な経営資源を更に発展させていくため、中長期的な事業戦略に則した研修制度や育成プログラムに加え、先進的な人事制度の構築により社員のエンゲージメント強化を図ってまいります。
(3)経営基盤の強化
当社グループの継続的な成長及び企業価値向上の為には、経営管理体制の更なる充実と強化が課題であると認識しております。当社グループでは、透明性が高く、公正かつ迅速で果断な意思決定を行うための仕組みとして、コーポレート・ガバナンスの強化に取り組んでおり、その一環として監査等委員会設置会社へと移行することを決定いたしました。今後、更なる業容拡大に伴う業務の増大に応じて、常に見直しを図りながら内部統制の仕組みを改善し、より強固なコーポレート・ガバナンス体制を構築することで、経営基盤の強化を行ってまいります。また、当社の生産性と価値向上を目的にBPRの推進に着手し、既存業務のプロセスや仕組みを抜本的に見直し、飛躍的な効率と生産性の向上を図ってまいります。
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