(1)経営成績等の状況の概要
当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は以下のとおりであります。
① 財政状態及び経営成績の状況
当連結会計年度(2021年4月1日から2022年3月31日まで)におけるわが国経済は、新型コロナウイルスの感染急拡大により、緊急事態宣言の発出やまん延防止等重点措置が実施されるなど、企業活動や個人消費は引き続き一定程度の制限が強いられる状況となりました。ワクチン接種の普及などの収束に向けた対策により、一時は経済活動再開の期待感が高まったものの、新たな変異株の出現による感染再拡大懸念に加え、原油価格高騰や半導体の供給不足による影響もあり、依然として予断を許さない状況となっております。
このような環境の中、当社グループは、お客様と店舗スタッフの安全を第一に考え、新型コロナウイルス感染症拡大の予防措置を講じながら、新規顧客の獲得と更なる顧客サービスの向上に努めてまいりました。
新規顧客の獲得と更なる顧客満足度の向上にあたっては、6月に「サイクルウェーブ宮野木店」、2月に「サイクルウェーブ上総君津店」をオートウェーブの店内へオープンしました。自転車本体の販売・パンクなどの修理全般・自転車保険の加入に至るまで、総合的な自転車サービスの提供体制を整えました。株式会社あさひと提携することで、店頭には同社のあさひブランド自転車を中心に展示をしており、自転車安全整備士・自転車技士の有資格者を配置し、専門的な修理サービスを提供しております。
10月には千葉県香取市へ3店舗目となる「業務スーパー佐原店」をオープンしました。良いものをベストプライスで販売しているのが業務スーパーだと認識していただき、地域の皆様より信頼され、親しみを感じていただけるように取り組んでおります。また、業務スーパー佐原店の店内には100円ショップのワッツ(Watts)もテナント出店しております。
引き続き異業種との店舗複合化を推進することで、新たな客層の来店促進や、土地の有効活用による収益基盤の強化を図ってまいります。
以上の結果、当連結会計年度の財政状態及び経営成績は以下のとおりとなりました。
a.財政状態
当連結会計年度末の資産合計は、前連結会計年度末に比べ454百万円減少し、7,576百万円となりました。
当連結会計年度末の負債合計は、前連結会計年度末に比べ559百万円減少し、4,122百万円となりました。
当連結会計年度末の純資産合計は、前連結会計年度末に比べ105百万円増加し、3,453百万円となりました。
b.経営成績
当連結会計年度末の経営成績は、売上高は7,426百万円(前期比5.1%増)、営業利益は142百万円(前期比20.8%増)、経常利益は241百万円(前期比8.1%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は136百万円(前期比3.8%減)となりました。1株当たり当期純利益は9.45円となりました。また、自己資本当期純利益率(ROE)は4.0%となりました。
当社グループは店舗ごとを基礎とした「自動車用品販売等事業」の単一セグメントであるため、セグメント別の記載を省略しております。
② キャッシュ・フロー
当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、前連結会計年度末対比356百万円(31.6%)減少し、772百万円となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果獲得した資金は、560百万円(前期は571百万円の収入)となりました。資金の主な増加項目は、税金等調整前当期純利益236百万円、減価償却費221百万円であり、資金の主な減少項目は、売上債権の増減額43百万円であります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は、292百万円(前期は186百万円の支出)となりました。資金の主な減少項目は、有形固定資産の取得による支出162百万円、預り保証金の返還による支出73百万円であり、資金の主な増加項目は、敷金及び保証金の回収による収入4百万円であります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は、628百万円(前期は265百万円の支出)となりました。資金の主な減少項目は、長期借入金の返済による支出600百万円があったことによるものであります。
③ 生産、受注及び販売の実績
a.生産実績
該当事項はありません。
b.受注実績
当社は一般の不特定多数の顧客を相手とする小売業であり、店舗陳列商品の販売が原則であるため、該当事項はありません。
c.仕入実績
当連結会計年度の商品仕入実績を品目別に示すと、次のとおりであります。
品目 |
仕入高(千円) |
構成比(%) |
前期比(%) |
車販売 |
1,412,080 |
29.0 |
93.2 |
タイヤ・ホイール |
868,754 |
17.8 |
107.7 |
車検・鈑金 |
535,272 |
11.0 |
95.7 |
オーディオ・ビジュアル |
236,831 |
4.9 |
61.6 |
オイル・バッテリー |
188,044 |
3.8 |
96.5 |
車内・車外用品 |
138,940 |
2.8 |
108.7 |
その他 |
1,495,768 |
30.7 |
136.8 |
合計 |
4,875,694 |
100.0 |
104.1 |
d.販売実績
当連結会計年度の販売実績を品目別、店舗別に示すと、次のとおりであります。
ⅰ.品目別売上高
品目 |
売上高(千円) |
構成比(%) |
前期比(%) |
車販売 |
1,701,563 |
22.9 |
97.8 |
タイヤ・ホイール |
1,556,522 |
21.0 |
106.4 |
車検・鈑金 |
1,159,526 |
15.6 |
100.5 |
オーディオ・ビジュアル |
366,440 |
4.9 |
71.4 |
オイル・バッテリー |
514,309 |
6.9 |
97.5 |
車内・車外用品 |
251,272 |
3.4 |
92.6 |
その他 |
1,876,820 |
25.3 |
134.5 |
合計 |
7,426,456 |
100.0 |
105.1 |
ⅱ.店舗別売上高
店舗 |
売上高(千円) |
構成比(%) |
前期比(%) |
||
|
|
宮野木店 |
2,771,382 |
37.3 |
106.2 |
|
|
柏沼南店 |
1,532,953 |
20.6 |
100.6 |
|
|
富里店 |
1,153,155 |
15.5 |
127.7 |
|
|
浜野店 |
471,368 |
6.4 |
91.6 |
|
|
上総君津店 |
404,055 |
5.5 |
96.9 |
|
|
茂原店 |
393,506 |
5.3 |
99.6 |
|
|
佐原店 |
164,039 |
2.2 |
97.3 |
|
|
その他 |
45,456 |
0.6 |
92.5 |
|
|
千葉県小計 |
6,935,918 |
93.4 |
105.4 |
|
|
新山下店(神奈川県) |
444,962 |
6.0 |
100.0 |
|
|
その他県小計 |
444,962 |
6.0 |
100.0 |
小売計 |
7,380,881 |
99.4 |
105.1 |
||
卸売その他 |
45,574 |
0.6 |
114.9 |
||
合計 |
7,426,456 |
100.0 |
105.1 |
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
① 重要な会計方針及び見積もり
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成に当たり、必要となる見積もりに関しましては、過去の実績等を勘案し、合理的と判断される基準に基づいて行っております。なお、連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、第5 経理の状況 1連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)に記載のとおりであります。
② 財政状態の分析
(資産)
流動資産は、前連結会計年度末対比408百万円(18.2%)減少し、1,835百万円となりました。これは主として、現金及び預金の減少356百万円、商品及び製品の減少143百万円等があった一方で、売掛金の増加44百万円、その他流動資産の増加36百万円等があったことによるものであります。
固定資産は、前連結会計年度末対比45百万円(0.8%)減少し、5,741百万円となりました。これは主として、有形固定資産の減少53百万円等があった一方で、無形固定資産の増加5百万円等があったことによるものであります。
この結果、総資産は、前連結会計年度末対比454百万円(5.7%)減少し、7,576百万円となりました。
(負債)
流動負債は、前連結会計年度末対比570百万円(55.4%)増加し、1,600百万円となりました。これは主として、短期借入金の増加400百万円、前受金の増加98百万円等があった一方で、その他流動負債の減少80百万円等があったことによるものであります。
固定負債は、前連結会計年度末対比1,129百万円(30.9%)減少し、2,522百万円となりました。これは主として、長期借入金の減少1,051百万円、長期預り敷金保証金の減少73百万円等によるものであります。
この結果、負債合計は、前連結会計年度末対比559百万円(11.9%)減少し、4,122百万円となりました。
(純資産)
純資産は、前連結会計年度末対比105百万円(3.1%)増加し、3,453百万円となりました。
③ 経営成績の分析
当連結会計年度における経営成績につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要 ① 財政状態及び経営成績の状況」をご参照ください。
④ キャッシュ・フローの分析
当連結会計年度におけるキャッシュ・フローの状況につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要 ② キャッシュ・フロー」をご参照ください。
資本の財源および資金の流動性については、下記のとおりであります。
a.資金需要
当社グループの資金需要のうち主なものは、商品の仕入のほか、販売費及び一般管理費、店舗運営に係る設備投資、借入金の返済等によるものであります。
b.財務政策
当社グループの主な資本の財源は、自己資金、金融機関からの借入によるものであります。
当社グループは財務基盤の充実に努め、営業キャッシュ・フローを生み出すことによって、当社グループの将来必要な運転資金および設備投資資金を調達することが可能と考えております。
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