文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において当社が判断したものであります。
(1)経営の基本方針
当社は、「『食』を通して人々に安らぎや活力を提供できる企業」を目指すことを経営理念とし、株主・投資家及びお客様の満足度の向上に努めるとともに、「品質」「清潔」「接客」の追求を経営の基本方針とし、永続的な発展と企業価値を高めるための最善の努力をしてまいります。
(2)経営戦略等
① 成長戦略
当社は国内の中食市場に属しておりますが、その中でも惣菜市場の成長は著しく10年前と比較すると127%を超えて成長しております。
高齢化や核家族化の進行、女性の社会進出などによるライフスタイルの変化を反映して惣菜の利用が大きく増加していると捉えており、「10兆円超」とも言われる当該市場内におけるシェア拡大を図ることが成長への礎となり、さらには企業価値の向上に繋がると考えております。
新型コロナウイルス感染症の影響により、外食から内食、さらには中食へと流出した「食」の需要を獲得するため、同業他社だけではなく、業界の垣根を越え、様々な業種が参入してきており、競争環境が激しさを増しているという現状もあります。
このような状況の中、当社は事業拡大及び経営基盤の強化を図ることを目的とし、2022年3月より組織体制を一部変更いたしました。成長分野と位置づける洋風惣菜店舗「eashion (イーション)」の出店拡大及び新業態へのチャレンジを加速していくため、従来のテナント事業本部から「eashion推進本部」として独立した本部を立ち上げ、もう一つの柱として育て、確立させてまいります。また、1つのカテゴリーに特化した専門店化にチャレンジすることによって新たに可能となった狭小物件への出店を推し進めることで販路拡大に繋げ、成長の核となることを目指してまいります。
外販事業においては商品開発及び営業担当者の増員により商品開発力・営業力の強化を図ることで既存取引先への納品拡大及び新規取引先の獲得に努めてまいります。また、ロングライフ商品等の開発も視野に入れ開発のためのテスト設備の導入も進めてまいります。
② 食の安全
仕入れ食材の安全性の確保と、お客様に対してより多くの情報提供が迅速にできるように、アレルゲン、原材料、産地、添加物、栄養成分などの情報を電子データで入手するシステムを構築し運用いたしております。また、店舗や工場においても、従業員の健康管理、食材の衛生的な取扱いなどに十分配慮し、安全な商品の提供に努めてまいります。
③ 同業他社との差別化
当社の製品をお求めいただいたお客様に満足していただけるように、次もカネ美食品でと思っていただけるように努力し続けることが大切だと考えております。美味しいことは勿論のこと、安心・安全・健康への配慮も欠かせません。また、品質・清潔・接客・納期の厳守などの項目においても期待を裏切らないことに注力してまいります。これらについて、企業として高いハードルを設定できる事が差別化であると考えております。
(3)経営上の目標達成状況を判断するための客観的な指標
収益目標においては、定量的な指標として、売上高と経常利益を重視し、2023年2月期の業績目標は、売上高80,600百万円、経常利益2,280百万円としております。
また、設備投資に係る投資の回収については、モニタリングを通して検証する管理体制の構築に取り組んでおります。
なお、中長期的な成長戦略の具体的な指標等については、当社が将来にわたって成長し続けるためには各事業モデルを再設計することが必要であると捉え、検討中であります。
(4)経営環境及び対処すべき課題等
今後の見通しについては、長期化する新型コロナウイルス感染症の影響や不安定な世界情勢を背景に、わが国の経済も先行き不透明な状況が続くものと予想されます。
当業界においても、消費者の新たな生活様式の定着から、時代の変化にあわせた変革が求められ、今後もより一層生き残りをかけた競争が続いてまいります。
このような中、当社はさらなる事業拡大及び経営基盤の強化を図るべく、2022年3月より組織体制を一部変更いたしました。
当社が成長分野と位置づける洋風惣菜店舗「eashion(イーション)」の出店拡大及び新業態へのチャレンジを加速していくため、従来のテナント事業本部から「eashion推進本部」として独立した本部を立ち上げ、一つの柱として確立してまいります。
また、従来の「テナント事業本部」及び「外販事業本部」に「eashion推進本部」を加えた3本部を統括する「事業統括」を配置し、本部間の連携強化、経営資源の効率的な活用による相乗効果を図ってまいります。
そのほか、企業が果たすべき社会的責任の活動強化や従業員の労働環境の整備などを通して、透明性や信頼性、魅力をさらに高めていくために管理部門の体制強化も図ってまいります。
今後におきましても、『「おいしい」をカタチに』をテーマに、安全で安心なおいしい商品づくりは当然ながら、意思のある売場づくりや効率化の推進、働き方の改善など様々な角度から「おいしい」を追求し、より多くの皆さまに満足をお届けしてまいります。
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