課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】

当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は以下のとおりであります。

なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末(2021年11月30日)現在において当社グループが判断したものです。

 

(1)経営方針・経営戦略等

当社グループは、社訓である「正直を以て宗とすること 信用を重んずること 和を以て尊しとなすこと」のもと、2021年12月からの3年間を対象とする新たな中期経営計画を策定しました。2018年の創立70周年を機に、掲げた2028年ビジョン「フルーツで世界の人を幸せにする」をめざし、5つの経営方針「ジャム・スプレッド事業の盤石化」、「産業用事業での新たな成長モデルの構築」、「海外(中国)成長市場への本格参入」、「新フルーツカテゴリーの創造」、「一人ひとりが挑戦し成長できる企業風土の創造」に継続して取り組みます。新たな中期経営計画におきましても、「フルーツのアヲハタ」の実現に向けて挑戦と変革を推進してまいります。

 

(2)経営環境

次期の当社グループを取り巻く経営環境につきましては、新型コロナウイルス感染症の収束が見通せない中、引き続き景気の先行き不安も払拭せず、生活必需品における節約志向は継続するものと考えられます。また、原材料価格の上昇は続き、人件費や物流コストも増加することが予想されます。

このような環境にあって当社グループは、2021年12月からの3年間の中期経営計画を策定いたしました。家庭用の基幹商品であるジャム・スプレッド類は引き続き市場の活性化に取り組むとともに、即食タイプの新たなフルーツ加工品の展開をさらに加速させてまいります。産業用は市場変化に対応し、素材の良さを引き出す技術を活かして利益体質の強化を進めてまいります。また、今後も引き続き原材料価格の上昇が見込まれる中、果実原料の調達コストの上昇を抑えるとともに、技術革新による生産コストの低減を進めてまいります。

 

(3)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

1.家庭用ジャム・スプレッドの盤石化

家庭用ジャム市場の需要喚起に向けて、コロナ禍でのライフスタイルの変化に対応した用途創造と、新たな

顧客の獲得を図る

2.産業用事業の収益事業への転換

素材の良さを引き出す技術を活かし、お客様にとっての付加価値の創出と、生産性向上による収益体質の強

化を図る

3.新規カテゴリーの事業化

即食タイプのフルーツ加工品の展開と新販路の開拓で、新たな市場を創造する

4.海外(中国)事業の強化

グループ協働で市場での競争力を高め、事業拡大を図る

5.原料調達力の強化

気候変動リスクへの対応など持続可能なサプライチェーンを再構築し、品質とコスト競争力を高める

6.多様な人材が活躍でき、一人ひとりが挑戦し成長できる企業風土の創造

新たな働き方を推し進めるとともに、コミュニケーションを充実させることで、個人の成長をあと押しする

 

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