(1)経営成績等の状況の概要
当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
①財政状態及び経営成績の状況
当連結会計年度におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の影響により厳しい状況が続くなかで、新たな変異株の感染拡大による経済への影響など、景気の先行きは依然として不安定な状況が続いております。
このような事業環境下におきまして、当社グループは全社を挙げて各事業の特性及び付加価値性を活かした事業活動を推進いたしました。
不動産利用事業におきましては、埼玉県本庄市の既存物件の再開発を継続するとともに、新たに群馬県館林市に賃貸用の土地売買契約を締結いたしました。埼玉県本庄市の物件の再開発につきましては、第2期工事の1棟の開発を残すのみとなっており新型コロナウイルス感染症の影響により入居テナントが決まらない状態が続いておりましたが、最近ではいくつか引き合いも出始めております。不動産利用事業における新型コロナウイルスの影響は一部テナントからの賃貸料減額要請のみで軽微であり、賃貸用物件の再開発や新規取得に努めました。今後も引き続き、好条件の賃貸用物件の取得に向けて積極的に取り組んでまいります。
自動車販売事業におきましては、新型コロナウイルス感染症の感染防止に取り組み、お客様に安心してご来店頂ける環境作りに注力して営業活動を行ってまいりました。世界的な感染拡大によって部品供給が滞るなどの影響により、車両を注文してもメーカーからの納期遅れが発生するなど、厳しい状況が続きましたが、新車の納期遅れによる受注キャンセル希望や下取車の車検切れによる代車の要望など、店舗における説明や対応が重要となってきており、丁寧に対応してまいりました。また、車検・点検の顧客獲得に積極的に取り組むとともに、全社をあげて経費削減に取り組むなどの対応により、増収増益の結果となりました。
楽器販売事業におきましては、新型コロナウイルス感染拡大の影響を大きく受け、来店客数の伸びが鈍く、演奏会やコンクールの中止及び学校の部活動や市民団体の活動自粛により、楽器本体や消耗材であるリード及びリード製作関連商品の需要が低迷しました。これに対して、楽器の試奏や購入のための来店を予約制にするなど、万全なウイルス感染対策を実施しつつ、非対面営業であるオンラインショップの拡充に加え、インターネットやSNSを活用した宣伝活動の頻度を上げることで購買意欲の喚起に努めて、売上回復を図りました。
この結果、当連結会計年度の経営成績は、売上高3,924百万円(前年同期比110.6%)、営業利益174百万円(同399.8%)、経常利益146百万円(同517.4%)、親会社株主に帰属する当期純利益141百万円(同518.0%)となりました。
セグメントの業績は、次のとおりであります。
(不動産利用事業)
売上高は390百万円(前年同期比133.3%)、セグメント利益は267百万円(同125.0%)となりました。
(自動車販売事業)
売上高は3,138百万円(前年同期比106.3%)、セグメント利益は15百万円(同193.2%)となりました。
(楽器販売事業)
売上高は395百万円(前年同期比131.6%)、セグメント利益は5百万円(前年同期はセグメント損失25百万円)となりました。
②キャッシュ・フローの状況
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動によって獲得した資金は、301百万円(前年同期は483百万円の獲得)となりました。これは主に税金等調整前当期純利益130百万円、減価償却費186百万円の計上があったためであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動によって使用した資金は、70百万円(前年同期は996百万円の使用)となりました。これは主に有形固定資産の取得による支出82百万円があったためであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動によって使用した資金は、265百万円(前年同期は635百万円の獲得)となりました。これは主に長期借入金の返済による支出230百万円があったためであります。
③生産・受注及び販売の実績
a.生産実績
該当事項はありません。
b.仕入実績
セグメントの名称 |
当連結会計年度 (自 2021年4月1日 至 2022年3月31日) |
前年同期比(%) |
自動車販売事業 (千円) |
2,570,006 |
107.3 |
楽器販売事業 (千円) |
242,996 |
131.5 |
合計(千円) |
2,813,003 |
109.0 |
(注)金額は仕入価格によっており、セグメント間の取引については相殺消去しております。
c.受注実績
該当事項はありません。
d.販売実績
セグメントの名称 |
当連結会計年度 (自 2021年4月1日 至 2022年3月31日) |
前年同期比(%) |
不動産利用事業 (千円) |
390,519 |
133.3 |
自動車販売事業 (千円) |
3,138,511 |
106.3 |
楽器販売事業 (千円) |
395,460 |
131.6 |
合計(千円) |
3,924,491 |
110.6 |
(注)セグメント間の取引については相殺消去しております。
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
①財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容
(a)財政状態
(資産の部)
当連結会計年度末の資産につきましては、9,136百万円となり、前連結会計年度末に比べ143百万円減少いたしました。流動資産は、商品及び製品の増加があった一方で、短期貸付金の減少とその他流動資産に含まれる未収消費税等の減少等があったことにより24百万円減少し、2,290百万円となりました。固定資産は、減価償却の進行等により118百万円減少し、6,845百万円となりました。
(負債の部)
当連結会計年度末の負債につきましては、6,799百万円となり、前連結会計年度末に比べ223百万円減少いたしました。流動負債は、支払手形及び買掛金の減少があった一方で、1年内返済予定の長期借入金の増加と前受金の増加等があったことにより53百万円増加し、1,588百万円となりました。固定負債は、長期借入金の減少等により277百万円減少し、5,211百万円となりました。
(純資産の部)
当連結会計年度末の純資産につきましては、2,336百万円となり、前連結会計年度末に比べ80百万円増加いたしました。
(b)経営成績
(売上高)
当連結会計年度における売上高は3,924百万円(前年同期比110.6%)となり、前連結会計年度と比べて377百万円増加いたしました。セグメント別の売上高については、「(1)経営成績等の状況の概要 ①財政状態及び経営成績の状況」に記載しております。
(営業利益)
当連結会計年度における営業利益は174百万円(前年同期比399.8%)となり、前連結会計年度と比べて130百万円増加いたしました。これは主に、売上総利益が増加したことによるものであります。
(経常利益)
当連結会計年度における経常利益は146百万円(前年同期比517.4%)となり、前連結会計年度と比べて118百万円増加いたしました。これは主に、営業利益が増加したことによるものであります。
②キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報
(a)キャッシュ・フロー
当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は、前連結会計年度末と比べて34百万円減少し、1,389百万円となりました。
なお、各キャッシュ・フローの状況と増減につきましては「(1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載しております。
(b)資本の財源及び資金の流動性
当社グループの資金需要のうち主なものは、経常的な運転資金のほか、安定収入の維持拡大を目的とした既存保有不動産の開発及び新規物件の取得資金等であります。
短期運転資金は自己資金及び金融機関からの短期借入を基本としており、設備投資や長期運転資金の調達につきましては、金融機関からの長期借入を基本としております。
③重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたって、当社グループで採用する重要な会計方針は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表注記事項(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載しております。
なお、会計上の見積りに対する新型コロナウイルス感染症の影響については、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表注記事項(追加情報)」に記載しております。ただし、今後の状況の変化によって判断を見直した結果、翌連結会計年度以降の連結財務諸表において重要な影響を与える可能性があります。
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