当社グループの事業展開その他に関するリスク要因となる可能性があると考えられる主な事項は、以下のとおりであります。
当社グループは、これらリスク発生の可能性を認識した上で、発生の回避および発生した場合の対応に努める方針であります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。
① 事業環境および競合について
当社グループは、紡績糸および織物・ニットの衣料用素材(テキスタイル)ならびに製品の製造、販売を行っておりますが、競争は年々激化してきております。また、いずれの分野においても有力な競合会社が存在しております。
アパレルメーカー等に販売する当社グループとしては、きめ細かな納期管理、在庫管理が必要となります。
このような対応が不十分な場合は、販売機会を逸し、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。
② 取扱商品構成について
紡績糸の売上高は、綿染糸の売上の占める割合が高く、綿染糸を使用した商品は、ファッショントレンドに左右されるため、その商品の需要動向によって当社グループの紡績糸の売上、ひいては業績に影響を与える可能性があります。
③ 原材料価格の変動について
紡績糸の原材料である原綿は天然農産物であり、国際商品市況における原綿価格は、様々な要因により大きく変動します。加えて外貨建で購入するため、昨今の為替変動も最終価格に大きな影響を及ぼします。
また、当社グループには、テンセルを素材とした商品群が数多くありますが、原料の供給メーカーであるレンチング社の独占状態にあるため、同社の販売政策によっては、価格が浮動する可能性があります。
このような要因により、コストアップとなった場合において、それを製品価格に転嫁することは極めて難しい状況にあり、原綿やテンセル原料の価格が高騰した場合には、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。
④ 外注依存度について
当社グループでは、自社設備による生産は紡績糸のみで、テキスタイル以降の生産は、すべて外注生産に依存しております。したがって、外注先の経営方針や経営状態等の変動が、場合によっては、当社グループの業務執行に関して影響を与える可能性があります。
⑤ 中国との関係について
当社グループの紡績部門およびテキスタイル・製品部門の織物分野については、中国での生産コスト上昇や円安による仕入れコストの上昇が業績に影響を与える可能性があります。
⑥ タイ国との関係について
当社グループのタイ国における販売子会社については、同国の経済状況、政情などの要因が業績に影響を与える可能性があります。
⑦ 新型コロナウイルス感染症について
今般の新型コロナウイルス感染症の拡大に対し、シキボウ㈱はグループ親会社として、新型コロナウイルス感染症対策本部を立ち上げ、当社を含むグループ各社の状況や情報の一元化を図っております。
その中で、当社グループも従業員・顧客・取引先の健康管理を最優先とし、自己防衛に努めるとともに、在宅勤務の推進、会議室等を利用した分散勤務、Web会議・時差出勤の実施、海外・国内出張の自粛など、感染拡大の抑止に向けた各種対策を徹底し、引き続き事業を継続してまいります。
しかしながら、更なる感染の拡大や事態が長期化した場合、経済活動の停滞に伴う売上の減少等、当社グループの事業活動に影響を及ぼす可能性があります。
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