課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】

文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。

(1)経営方針

当社グループは、創業からの不動産事業をベースに、中国チャネルを活かしたインバウンド事業を推進しており、現在、インバウンド送客の受け皿とするべく、ホテル運営事業を柱としたホテル関連事業をメインにビジネスを展開しております。

 

(2)目標とする経営指標

当社グループは、企業価値の向上及び財務体質の強化を経営の第一目標としておりますが、現在、経営の柱としての新たな事業領域の拡大を図っており、収益の拡大を目指す一方で、事業基盤を固めるための積極的な投資を優先すべき時期であると認識しており、ホテル事業部門の収益の拡大が、成長フェイズにおける現時点の経営指標として定めております。

 

(3)経営環境

当社グループの属する不動産市場におきましては、低金利政策や為替状況等により、相対的に安定した利回りを得られるわが国の不動産への投資ニーズは高く、収益性の向上等が見込まれるものの、新型コロナウイルスの収束時期が不透明であることから、依然、多くの投資家が慎重な姿勢を取っております。

また、積極推進するインバウンド事業及びホテル関連事業に関しては、コロナ環境下における移動制限、行動制限などの影響を受けることから、新型コロナウイルスの収束時期が不透明な現時点では、依然、厳しい状況が続いております。

 

(4)対処すべき課題

現在、当社グループの対処すべき課題は以下のとおりであります。
① 財務基盤の強化
 現在、注力するホテル関連事業、不動産事業の推進にあたっては、機動的かつ多額な資金が必要であるため、安定的な財務基盤の構築に努めてまいります。
② 事業間の連携強化
 当社グループは、子会社である株式会社イントランスホテルズアンドリゾーツ及び株式会社アニシスホスピタリティによるホテル運営事業を柱に、瀛創(上海)商務咨洵有限公司による中国からのインバウンド送客や、ホテル不動産、開発といった事業間シナジーの強化を図り、企業価値の向上を目指してまいります。
③ ホテル運営事業の早期拡大と収益化
 当社グループが、現在注力するホテル運営事業の早期拡大と収益化のため、運営管理するホテル室数の拡大がもっとも重要であり、オリジナルブランドによるホテル開業を進める一方、サードパーティオペレーターとして、インターナショナルホテルブランドや国内ブランドを前提としたホテル運営受託を行うため、ホテルブランドとの取り組みを模索してまいります。

 

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