課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】

文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において当社が判断したものであります。

(1)経営方針

 a 当社のミッション

 「簡単、迅速、安全に!お客様のビジネスワークスタイルの変革に貢献する。」であります。最先端ITソリューションを常に追い求め、お客様に利便性向上とセキュリティ強化を実現する製品・サービスをお届けしてまいります。

 b 経営理念(コミットメント)

  イ チームワーク

営業、SE、マーケティング、管理が一丸となり、「Team Ascentech」としてお客様をご支援いたします。

  ロ 即応性

シンプルかつコンプライアンスを遵守した意思決定プロセスのもと、迅速に、お客様のご要望に対応いたします。

  ハ スキル

常に最新の技術を察知・習得し、お客様に最新情報をお届けいたします。 さらに個々のスキル向上を目指し、高品質なサービスを提供いたします。

  ニ フェアネス

他社、他製品の誹謗中傷はいたしません。技術的見地にたって、公正かつ中立的な立場で、お客様に最適解をお届けいたします。

  ホ コスト意識

社員全員がコスト意識をもち徹底して無駄を排除いたします。原価低減を図り、お客様により使い易い料金体系で製品・サービスを提供いたします。

 

上記を当社社員のコミットメントとし、お客様目線にたって事業展開を行っております。

 

(2)目標とする経営指標

   当社は、売上高及び経常利益を重要な経営指標と位置づけております。

更なる自社製品の開発や、継続収入ビジネスの拡大を図り、技術的付加価値の高い製品及びサービスを提供することで、これらの指標の向上を図っていきたいと考えております。

 

(3)経営戦略及び経営環境

 当社の主力事業である仮想デスクトップは、社会的な課題となっている以下の3つの問題を解決できる先進的かつ効果的なテクノロジーであると考えております。
  ・ 情報漏洩、盗難事故等「情報セキュリティ問題」
  ・ 災害発生時におけるデータ消失等「事業継続問題」
  ・ テレワークや人材雇用を促進する「働き方改革」

 当社は仮想デスクトップに関連した製品サービスの販売やシステムインテグレーションに特化していることで、競争優位性があると考えております。
 具体的には、仕入先とは、良好な関係構築としてディストリビュータ契約や独占販売権の確保、業務提携などを行っております。また販売網としては、大手システムインテグレータや全国をカバーするIT販売会社、地方の有力なパートナーなどとの長年の取引実績と信頼関係があること、加えてお客様のニーズに応えた自社製品の開発と供給、及び専門性を高くご評価をいただけるシステムエンジニアを多数擁していることも、競争優位性に寄与していると考えております。

 新型コロナウイルス感染拡大の影響により在宅勤務を導入する企業が増加している中、当社の具体的な経営環境につきましては以下のように認識しております。
  ・ サイバーセキュリティ対策として仮想デスクトップ需要は引き続き拡大
  ・ アフターコロナにおいてもテレワーク利用はワークスタイルとして定着
  ・ クラウドインフラ事業においては、需要は復調傾向だが半導体供給問題により先行き不透明感有り
  ・ 企業におけるランサムウェア被害増加を受け、ランサムウェア対策が急務
 このような環境の中、当社といたしましては以下の施策を推進してまいります。
  ・ デジタルトランスフォーメーション(DX)を高度なセキュリティで実現するため、「Resalio Lynx」を

    中心に製品開発を強力に推進
  ・ 仮想デスクトップ案件増に伴いエンジニアの採用・育成を強化
  ・ リモートアクセスソリューション「リモートPCアレイ」の需要増と販売パートナー急拡大に対応した販

    売体制を構築

  ・ ランサムウエア対策ソリューションの製品ラインアップを拡充
 また、当社は自社製品拡大に向けた研究開発、継続収入ビジネスの拡大、事業拡大に向けた戦略的投資にも取り組み、持続的な成長の実現を図ってまいります。

 

 

(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

当社の更なる成長に向けた対処すべき主要な課題は、以下の項目と認識しております。

① 自社製品拡大に向けた研究開発

 当社は仮想デスクトップシステムのスペシャリスト集団として、既存製品では吸収できない仮想デスクトップに関わるお客様のご要望にこたえるため、常に自社製品の開発を進めております。

 引き続き、高い技術力を持った人材の育成と最新テクノロジーの追求、またセキュリティ技術の研究を進めて、新たな自社製品の開発と既存自社製品の改良に取り組み、自社製品の拡販を図ってまいります。

 また、昨今、テレワーク及びクラウドサービスの普及とともに、お客様のニーズが変化しております。現在、当社では「Resalio Lynx」をVDIアクセスに加え、Web会議アクセス、SaaSアクセス、リモートPCアクセスの4つのセキュアアクセスを可能にする新しい製品「ハイパーシンクライアント」の研究開発をすすめております。

 

② 継続収入ビジネスの拡大
 当社は安定的な収益基盤を一層強固なものにするため、継続収入ビジネスの拡大に取り組んでおります。
具体的な施策として、サブスクリプションサービス「Resalio Lynx」の拡販、自営保守ラインナップの拡充、プレミアサポート&サービスの拡大そして、Citrix Cloud, Google Cloud 等クラウドサービスの展開に取り組み、継続収入ビジネスの拡大を図ってまいります。

 

③ 事業拡大に向けた戦略的投資

 当社が更なる成長を遂げるためには、テクノロジーパートナーと販売パートナーとのアライアンスが必要であると考え、パートナーとの資本・業務提携等、戦略的投資を実行して、事業拡大を図ってまいります。

 

④ 新型コロナウィルス感染症の影響及び対応策について

ITインフラ事業においては、新型コロナウィルス感染症の感染拡大、緊急事態宣言の発令を受けて、様々な要

因から一部のプロジェクトで遅延等が発生したことにより、当事業の業績に影響を与えました。そのため、顧客拡大に向けた営業強化に取り組み、業績への影響が最小限となるよう努めてまいります。

また、当社従業員及びパートナー企業協働者の安全確保のために、テレワークの実施や時差出勤の活用、社内

の感染予防対策の徹底等の対応に努めております。業務においては、オンラインでの営業活動や管理部門の業務の効率化など生産性の向上にも取り組んでおります。

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