当社グループは昨今の目まぐるしく変化する事業環境を踏まえ、中長期的経営課題を総合的に勘案し、2021年6月より経営体制を一新し、新たな経営戦略の下、10年後の「ありたい姿」を実現すべく、新中期経営計画『VISION25/30』を立案しました。
新中期経営計画『VISION25/30』の基本方針及び経営目標は以下の通りです。
(基本方針)
1)現有戦力(ヒト・モノ・カネ)により収益拡大させることによる財務健全化
2)4大新製品投入による成長戦略の推進
※PIM製品のみならず、全事業、新分野へ新製品を投入
3)成長事業への選択と集中⇒事業ポートフォリオの再編
4)経営体制刷新(執行役員制の導入)
5)ESG経営⇒事業活動を通じたSDGs達成への貢献
(2025年度経営目標)
1)連結売上高 :40億円 以上(目標50億円)
2)連結営業利益 :5億円 必達
3)連結営業利益率 : 10% 必達
(2)経営環境及び対処すべき課題等
当社グループでは、材料価格の高騰、為替の変動、ウィズコロナ・アフターコロナで衛生検査器材事業の成長確保、テレビ需要の回復の見極めが喫緊の課題となっております。また、株式会社IHI向け自動車用ターボ部品の安定的な量産体制の確立についても課題であると認識しております。
昨今の目まぐるしく変化する経営環境下において中長期的経営課題を総合的に勘案し、当連結会計年度に進めてきた4つ(PIM事業のターボ部品を含む)の新製品を元に「ヒト・モノ・カネ」を最大限に活用した事業ポートフォリオを作成し、より一層の選択と集中に徹した新中期経営計画『VISION25/30』を実践して、更なる企業価値の向上に努めて参ります。
① 半導体資材事業
第3四半期連結会計期間以降、巣ごもり特需や世界的サプライチェーンの混乱による過剰在庫の反動で、テレビ出荷台数が大きく落ち込み、グループ連結売上高は期首計画値に対し、未達となりました。また主原料であるPETフィルムにおいても世界的な情勢不安から今後、高騰することが確実となっており、新中期経営計画『VISION25/30』達成に向けた、リカバリー策を早急に講じて参ります。
コロナ禍における食品衛生業界の産業構造が大きく変化する中、短期的には、内食用食品が好調に推移していることが奏効したと考えております。今後も目まぐるしく変化する市場環境において、ウィズコロナ・アフターコロナにおける産業構造の変化を注視したきめ細やかな営業活動と柔軟な生産体制を構築すべく、社内の体制を一層、強化して参ります。
また、高騰するシャーレ製品用のPS材料の調達について価格の動向についての情報収集を行い、収益への影響を最小限に留めて参ります。
2021年12月より株式会社IHI向け、ディーゼルVGターボ用部品の量産をスタート致しました。今後、生産効率の向上、品質の安定化に向けた量産技術の構築や人員の安定化など、安定的な供給が可能な体制を強化して参ります。
お知らせ