研究開発活動

 

5 【研究開発活動】

当社の研究開発活動は時代とともに変化する市場ニーズに適合し、環境、人体、頭髪に優しい高品質な製品開発に重点を置いております。社内に設置している製品開発委員会において市場動向、価格、原料、品質、コンセプト等を検討し、その結果を受けながら研究部の各製品部門の開発チームにおいて開発を進める体制をとっております。

また、産学連携を含めた素材研究や基礎研究を行い、新たな製品開発に応用できる探索を行っております。

現在、研究開発は、製品開発、基礎研究、薬事の構成で運営しております。

 

(製品開発)

コタエイジング グロウセラム

「コタエイジング」ブランドは、加齢に伴う髪質や頭皮の状態の変化を感じる世代に対してはもちろんのこと、10代・20代で髪や頭皮のケアを行い美しい髪を実現している方に、将来にわたってもその美しい髪質や頭皮の状態を保ち、美しいヘアスタイルを楽しんで頂くために、今と未来の美しさの両面をケアすることをコンセプトとしております。

その第一弾として、薬用育毛美容液「コタエイジング グロウセラム」を開発いたしました。

埼玉工業大学 名誉教授 巨東英氏との共同研究で開発したコタオリジナル「ナノ化育毛成分ユニット」により、DDS(※)を実現し、毛乳頭を活性化させることが可能となりました。この技術は特許権を取得しております。

これにより育毛効果を高め、これから生えてくる毛髪をより健康にし、そして抜けにくくすることで未来の美しさを実現します。また、軟毛や細毛で髪のボリュームがでない方に対し、2つのボリュームケア成分が髪の根元の立ち上がりとキープ力を高め、ヘアスタイルを美しく保ち、今の美しさを実現します。

※DDS…ドラッグデリバリーシステム(Drug Delivery System)の略で、必要な場所に必要な成分を送り届ける技術のこと。

 

(基礎研究)

現在の基礎研究の重点課題は以下の2点であり、外部研究機関、大学の協力を得ながら研究を行っております。

① 界面活性剤の頭髪への効果確認

② 頭髪及び頭皮の老化現象に対する物性評価の測定方法の確立

基礎研究の重点課題①につきましては、シャンプーを始め多くの化粧品に配合する界面活性剤が頭髪にどのような影響を与えるのかについて調査する目的で基礎研究を進めております。

重点課題②につきましては、加齢に伴う頭髪及び頭皮への影響を計測し、人口動態の変化に対応できるエイジング対策につながる基礎研究を行います。まずは物性評価の測定方法の確立を目的とした基礎研究を進めます。

これらを中長期的テーマとして基礎研究を継続し、さらなる高品質な製品開発に努めてまいります。

なお、当事業年度に支出した研究開発費の総額は463百万円であります。

 

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