課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】

 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。

 我が国の経済は、Withコロナ時代とともに景気の持ち直しの動きが進むと思われますが、新たな変異株出現

の懸念が払しょくできない他、原材料価格高騰、サプライチェーン混乱の影響、国際的政治情勢の変化による

全世界規模での景気後退懸念、円安によるコスト増加など、依然として先行き不透明な状況が続くものと予想

されます。

 しかしながら、中長期的には、気候変動の影響による気象災害の激甚化・頻発化への対策、切迫している大

規模地震への対策、高度成長期以降に集中的に整備されたインフラの老朽化対策などの社会的課題への対応の

他、深刻化する気候変動を受けて脱炭素社会や循環型社会への対応も急務となっています。加えて、建設技能

者不足の対策にはプレキャスト製品の活用が不可欠となってきています。

 当社はこのような事業環境の変化を見据え、中期経営計画「21-23計画」のもと、経営基盤の更なる安定と

持続的成長を目指し、人財力の強化を軸として、高付加価値事業創出に向けた研究開発を推進すると共に、当

社が培ってきたそれぞれの事業セグメントにおける構造改革および事業領域拡大を推進してまいります。

 2021 年~2023 年の中期経営戦略では「成長に向けた3戦略」として①事業セグメント別戦略の推進、②技

術開発の強化、③人財力の強化、ガバナンス・財務として④ガバナンスの強化、⑤メリハリある投資と安定し

た株主還元を掲げ、全役職員一丸となって取り組んでおりますが、持続的成長の原動力は間違いなく人財にあ

ります。持てる人財力とその育成をもって、各課題への対処を推進してまいります。

 

(1) 事業セグメント別戦略の推進
 ・基盤事業である基礎事業、下水道事業の売上拡大、収益力向上を図る
 ・市場拡大が見込まれるプレキャストコンクリート製品事業の育成、拡大に取り組む
 ・M&A、業務提携による事業拡大、高付加価値サービスの推進
(2) 技術開発の強化
 ・環境問題、社会問題を踏まえた製品開発、技術開発の強化を図る(研究開発投資の強化)
 ・デジタル化に対応する設計技術のプラットフォームの構築、サービスの向上に取り組む
 ・生産の更なる効率化、デジタル化による品質管理の合理化を推進するため、生産技術、施工技術開発の強化を

  図る(設備投資の強化)
(3) 人財力の強化

 ・上記①②を実現する強いリーダーシップや持続的成長に欠かせない人財の育成強化に取り組む
 ・働き方改革、健康経営を推進し、業務の効率化とイノベーションを実現する組織能力の強化に取り組む
(4) ガバナンスの強化
 ・安定した利益とリスクマネジメントを軸として、コーポレートガバナンス・コード対応や実効性の強化・

  向上に継続して取り組む

(5) メリハリある投資と安定した株主還元
 ・成長が期待される分野への積極的投資と維持・更新目的の適切な投資
 ・安定した株主還元の継続と機動的な実施の検討
 ・健全な財務体質の継続
 

 当社は、企業理念であります「安心・安全な社会基盤の整備に参加し、豊かな人間環境づくりに貢献する」
を使命に、社会インフラを取り巻く様々な社会課題に取り組み、ニーズに応えていくことで持続的成長を図っ
てまいります。

 

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