当事業年度は、新材料・新工法導入の一環として、大入熱対応の新規鋼材である780N/mm2(HBL630C)鋼材を用いて溶接組立箱形断面柱(BOX柱)を対象に、角継手においては予熱・後熱必要性の確認、内ダイアフラム溶接接合にESWを適用する場合における溶接継手の機械的性能を確認するための溶接施工実験を行いました。また、当事業年度継続研究テーマとして、柱スキンプレートと内ダイアフラムの板厚差に着目して、柱スキンプレートと内ダイアフラムの板厚差(3、4、5サイズ差)の違いが、ESW部の機械的性能に及ぼす影響を確認するための溶接施工実験を行いました。
溶接実験結果はいずれの溶接実験においても健全な溶接継手で良好な機械的性能が得られており、これらの研究成果は2022年度建築学会論文大会に論文投稿を投稿し、論文発表をしております。
来年度は、 新材料・新工法導入の一環として、以下の研究テーマを計画しております。
・JFEスチール京浜構造改革に伴う新認定材(倉敷:スラブ、京浜:圧延)を用いて、溶接施工実験を行い、溶接継手や溶接部の機械的性能を確認するための溶接施工実験を予定しております。なお、590N級鋼材及び550N級鋼材を対象としています。
・柱スキンプレートに板厚50mm(780N級鋼材)を対象に、780N級相当のSAW材料(新規材料)を用いて、1パスSAWを行った場合において、低温割れを含めた溶接部の健全性を確認するための溶接施工実験を予定しています。
一方、外部活動は、日本建築学会の鉄骨工事運営委員会、日本鋼構造協会の研究委員会及び鉄骨建設業協会の技術研究委員会にも積極的に参加し、当社技術レベルアップに努めております
当事業年度における研究開発費は、
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