当社グループの研究開発活動は、新製品の研究開発及び既存商品の基礎研究、用途開発であります。グループ全体の研究開発活動を日本において当社が一括して担っており、当連結会計年度の研究開発費の総額は
(1)動力伝動搬送関連製品
①塑性加工開発工場では、ULプレスや多数の加工設備の稼働を開始し、エンジン内スプロケットやカーエアコン部品の量産を開始いたしました。量産品は塑性加工金型により、切削コストを低減し、高精度な歯型加工を実現しています。今後も、塑性理論に基づいて要素実験を行い、他社が追随出来ない競争力のある工法を開発してまいります。
②チェーン生産ライン高速化に向け、高速回転式組立機や高速チェーンエンドレス機の設備開発を推進してまいりました。チェーンエンドレス機については、現行設備のサイクルタイムを半分以下とすること、エンドレス箇所を破棄せず流用することによりコスト低減を図ることを目標に開発しております。
③当社では、セラミックコーティングを基盤技術として長年にわたり研究開発を続けてきましたが、チェーンの使用環境に特化した技術となっております。一方で、市場ではPVDに代表される乾式表面処理が普及しており、PVDは多種多様な膜を形成可能で、且つ、鉄鋼材料以外の材料にも適用可能であり、幅広い分野で採用されております。現在、PVD装置の導入に向け課題を検討しており、付加価値の高い製品を生み出すことを目的としてドライブチェーンやチェーン以外の様々な製品にも柔軟に適用が可能な新表面処理技術を確立してまいります。
(2)その他
継続して新製品及び既存製品の研究、開発に取り組んでおります。
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