当事業年度の研究開発活動は、エネルギーの未来を見据え、LPG、LNG、液体窒素、液体水素等のガスを制御するバルブや機器の設計・開発に引き続き取り組んでおります。また、合弁事業として、半導体製造ガスに関わるクリーンバルブの設計・開発にも着手しました。また、新事業分野として、食品加工用のサニタリーバルブやワインろ過機等の機器類の開発も進んでおります。この食品加工分野での製品開発を進めるため、アグリ事業を展開しており、きくらげ生産を軌道に乗せた他、ブドウ栽培に向け土地の改質を行っております。さらに、アグリ事業で使用するだけでなく、環境対策用として実績を積んでおります散水ノズルやミストノズルの開発も継続的に取り組んでおります。
当事業年度における研究開発活動
① LNG燃料船の燃料供給ユニットに使用されるバルブについて、従来はタグボート等の小型船に利用いただいておりましたが、当事業年度では、大型の自動車運搬船の燃料ユニットに採用いただきました。地球温暖化対策の一環として外航船も重油からLNGへの燃料転換が進むものと考えられますので、当社の有望事業であると考えております。
② 液体水素用バルブについて、水素ステーション、ロケット試験施設等に利用が拡大してきました。究極のクリーンエネルギーとして利用拡大が見込まれる水素についても、研究を続けていく予定です。
③ 半導体製造ガスに関わるクリーンバルブの設計・製造を行うために、インターバルブテクノロジー株式会社と合弁で株式会社MS-IVTを設立し、試作品の製造に着手しました。
④ ワインろ過機に関しては、大型の試作機を完成し、山梨県内の大手ワイナリーからの引合に対応できる製品開発を完了しました。
⑤ サニタリーバルブにつきましては、最新鋭の複合加工機を導入し、部品加工の内製化を図っております。
当事業年度中に支出した研究開発費の総額
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