文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において入手可能な情報に基づき、当社が判断したものであります。
(1) 会社の経営の基本方針
当社グループは、社是に掲げる「心のこもった製品をおとどけします」を礎に、日系最大級のEMS(電子機器受託製造サービス)企業として、徹底した三現主義(現場、現物、現実)を実践するとともに、業界No.1のQCDS(品質、価格、納期、サービス)を目指します。また、開発・部材調達から基板実装・完成品に至るまで、どの拠点も共通の価値観の下、同レベルのきめ細かなサービスを提供することを基本方針としております。
(2) 目標とする経営指標
当社グループが属しているEMS業界は、製造業のアウトソーシング需要の拡大とともに更なる成長が見込まれますので、目標とする経営指標としましては、営業利益率の向上と考えております。
(3) 会社の対処すべき課題
当連結会計年度における当社グループを取り巻く経営環境は新型コロナウイルス感染症からの経済活動の正常化が推し進められているものの未だ収束の兆しが見えず、ロシア・ウクライナ問題をはじめとする地政学的リスクの高まりを受けた資源価格の高騰に加え、物流コストの高騰リスク、半導体不足をはじめとする部材逼迫の長期化に伴う生産制約等、先行きの不透明感が増しております。また、カーボンニュートラル実現に向けた世界的な取り組みの加速、デジタル化の進展など、政治、経済、テクノロジーの分野における変化のスピードが増しております。
これに伴い、当社グループの主要事業であるEMS事業の各販売先企業におきましても、デジタル技術の活用による新規参入、電動化や自動運転領域の開発の進展等、業界構造の変化が生じており、企業間の競争がますます激しくなるなかで、半導体や自動車向け製品需要の増加基調は継続すると見込まれております。
そのような中、当社グループにおきましては、新経営体制移行後の2年目として社是に掲げる「心のこもった製品をおとどけします」を礎に、以下3点に取り組んでおります。
1.当社グループの原点であり強みでもあるものづくり力を磨き上げる
2.単なるものづくりにとどまらない最適な生産工程をご提案する
3.これまで応援いただいたお客様ならびにこれから出会う新しいお客様との揺るぎないパートナーシップを構築する
そして、今後も引き続きサプライチェーンの維持・強化を図るとともに、中長期的な持続的成長を見据えた収益の柱を強固なものとし、EMS企業としての競争力を高めてまいります。
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