課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】

 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。

(1)経営方針

当社グループは、「地球環境を大切にし、食生活の提案を通して人々の健康的な生活向上に貢献する」という企業理念のもと、「食」が持つ大切さを訴え続けながら、人間の健康(健康の維持、増進)、地球の健康(環境の保全、改善)、そして企業の健康(健全経営、発展)を目指しております。こうした企業の活動は、企業価値を高めると共に社会への貢献に結びつき、お取引先様、株主様、従業員等すべてのステークホルダーに対し、それぞれのご期待にお応えできるものと認識しております。

 

(2)経営環境等

当社グループを取り巻く食品業界におきましては、コロナによる緊急事態宣言やまん延防止等重点措置の下、在宅勤務の増加や消費者の不要不急の外出自粛が引き続き継続する中、多くの外食産業がテイクアウトを開始したことにより消費者の選択肢が広がりました。その結果、当社グループにおいては前年並みの効果を上げることは出来ませんでしたが、昨年から専属担当者を設置しておりますOEM事業は徐々に市場に商品を投入し始めております。またおせち等の年末商品は、感染再拡大の警戒感から外出を控える消費者が多く、お重を中心に好調に推移しました。一方、商談自粛による営業活動の縮小、集客催事の中止や規模縮小が重なり、対面販売をする高額商品は苦戦することとなりました。また2021年春頃より原材料価格や物流費の高騰を受け当社商品も値上げせざるを得ない状況が続いております。

このような経営環境の下、当社グループは化学調味料を使わない無添加自然食品専業企業として50年の年月を積み重ねてきた歴史に信頼をいただいている当社グループは、第5次中期経営計画『新世代に向けた食の提案』(2020年4月1日~2023年3月31日まで)を作成いたしました。最終年度となります翌連結会計年度におきましては、「オーガニック&プラントベースライフスタイルの提案」「ITの積極的な活用」「新規市場の拡大」「生産者及びメーカーとの連携強化」「環境に配慮した原材料及び包材等への取り組み」「食品添加物の不使用表示に関するガイドライン対応」「ジロロモーニブランドの拡売」「女性スタッフ発 開発商品拡充」の施策を役員・社員一丸となって、目標の営業利益を達成させるため、取り組む所存でございます。

 新型コロナウイルス感染症につきましては、世界的長期化の中、収束を見通すことが困難な状況において、雇用環境の変化や人件費の上昇、原材料価格や物流費の高騰などによる物価上昇から個人消費にも多大な影響を与え、国内の景気が著しく不透明な状況になることが予想されます。引き続き、市場動向を注視しながら、必要に応じて迅速かつ的確な情報収集やその分析を行い、中期経営計画の見直しを含め経営者間で協議の上、最適な手段を総合的に判断してまいります。

 

(3)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等

当社グループは、経営指標として「売上総利益率」及び「売上高営業利益率」を主眼としており、売上高の拡大を図り、売上高と営業費用とのバランスを図りながら、利益重視の経営体質へ進めてまいります。

 

(4)事業上及び財務上の対処すべき課題

第5次中期経営計画『新世代に向けた食の提案』(2020年4月1日から2023年3月31日まで)の最終年度となります翌連結会計年度におきましては、全世界で広がり続けるオーガニック市場・プラントベース市場に対して、大手食品企業の参入が続き、ますます競争が激しくなっております。それに加え、原材料等の高騰により当社商品の価格改定をせざるを得ない状況が続いておりますが、当社といたしましては、SNS等の発信・ホームページ内のコンテンツや情報を増やすことによりお客様に安心してご購入いただくとともに、新たなファン作りに注力してまいります。このような状況の中で、役員・社員一丸となって、目標の営業利益を達成させるために、以下の施策に取り組む所存でございます。

 

①オーガニック&プラントベースライフスタイルの提案

  化学調味料などの不要な食品添加物を使わない自然食品専業企業として50年以上にわたり培ってきた信頼やノウハウを土台とし、新世代のライフスタイルが変化していく中、オーガニック&プラントベース商品のラインナップの充実及び提案を積極的に行いカテゴリーNO.1企業を目指します。

 

②ITの積極的な活用

  企業を取り巻く環境の変化にすばやく対応するためITの積極的な活用を行います。

ⅰ)改修したホームページをアクセス解析ツールを利用したITマーケティングの効果検証や改善をすることで、よりわかりやすく発信し、更なる創健社ブランドの信頼を高め、事業の拡大につなげてまいります。

ⅱ)SNS(インスタグラム、Facebook)を積極的に活用し、当社グループブランドのファン作りに注力し、消費者の認知度向上に努めてまいります。

ⅲ)創健社商品のレシピ充実

   当社商品に興味を持ってもらえるよう、専門的な知識を持った管理栄養士によるレシピをホームページ・SNSで発信してまいります。

ⅳ)ECサイトを運用することで多様化する消費者ニーズを把握し、サステナビリティを意識した環境や社会に配慮した商品開発に役立たせてまいります。

 

③新規市場の拡大

  引き続き新たな市場を開拓すべく、コロナの収束を視野に、外食産業等への業務用商材の提案、アジアを中心とした輸出を積極的に行い、将来の市場作りの礎を築き上げるべく注力してまいります。

 

④生産者及びメーカーとの連携強化

  当社グループブランド商品を高品質で安定的に供給するためには、高付加価値な原料の調達及び優れた技術力と適切な品質管理体制を持つメーカーとの連携が重要になってまいります。それを維持するため生産者及びメーカーとの連携を一層強化し、他社と一線を画した商品を提供してまいります。

 

⑤環境に配慮した原材料及び包材等への取り組み

  積極的に環境に配慮した原材料及び包材等を採用することにより地球環境を大切にし人々の生活環境に貢献してまいります。

 

⑥食品添加物の不使用表示に関するガイドライン対応

  食品表示基準第9条に規定された表示禁止事項に関し、新たに策定された食品添加物の不使用表示に関するガイドラインを用い、任意で表示している食品添加物に関する表示の点検を行います。そして、消費者に誤認等を与えないよう留意し、より正しい情報が伝わるよう適宜、表示内容の見直しを行ってまいります。

 

⑦ジロロモーニブランドの拡売

  2022年春に日本での発売15周年を迎えるジロロモーニ商品の中心である「オーガニックパスタ」は、2019年夏に製粉工場を立ち上げ秋より稼働を開始いたしました。これにより種子から最終製品まで一貫した生産が可能であり、完成されたパスタはより差別化されたオーガニック商品となりました。また新たな商品を投入し、ジロロモーニ商品をより幅広く提供してまいります。

 

⑧女性スタッフ発 開発商品拡充

  前中期経営計画より派生した開発チームが中心となり、「わかりやすい表記」「環境に配慮」「デザイン性」を意識した新たな商品を提供してまいります。

 

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