業績

 

3 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1) 経営成績等の状況の概要

当事業年度における当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要並びに経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。

  なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末において判断したものであります。

 

①経営成績の状況

当事業年度における わが国経済は、新型コロナウイルス感染症の影響が長期化する中、ワクチン接種の普及により一時持ち直しの動きが見られたものの、年明け以降は新たな変異株の出現により、経済活動は一進一退を繰り返す状況が続きました。さらに、資源価格や原材料価格の高騰、円安の進行による物価上昇も加わり、個人消費を取り巻く環境は一段と厳しさを増し、先行きも不透明な状況にあります。

このような環境の中、当社はお客様と従業員の安全を最優先に考えた店舗運営に取り組みながら、これまで同様「お客様の声」をもとにした品揃えの拡充と売場改装を推進するとともに、売場スタッフのコンサルティング販売能力の向上を目的とした商品取扱実技研修会を定期的に開催するなど、より多くのお客様に喜ばれ、お役に立てる施策を継続的に実践しております。また、2023年秋にオープン予定の松原店(大阪府)につきましても、売場作りや人材確保等、開店へ向けた準備を計画どおり順調に進めております。

当事業年度における全店ベースの来店客数は前期比91.8%、客単価は同98.6%となり、売上高は同90.6%の308億60百万円となりました。前期はコロナ禍を背景とする巣ごもり消費や感染対策用品の需要の高まり、さらには大型台風の接近に備えた防災用品の需要の高まりにより売上が大きく伸びていたことから、当期はその反動があったことが大きく影響しております。また、下期においては新型コロナウイルス感染症の世界的な広がりにより、当社で取り扱う商品の生産国における都市封鎖の影響を受け、あらゆる部門で商品の一部に入荷遅れや廃番による欠品が生じ、多くの機会損失が発生しました。さらには、ウクライナ情勢を背景とする資源高や円安等により商品価格が上昇していることが消費者の買い控えにつながっており、これらも減収の要因となりました。

利益につきましては、 売上総利益率が前期比0.4ポイント伸長の32.0%となり、また、販売費及び一般管理費は人材派遣費用の減少等により 前期比95.9%の78億52百万円 となりましたが、売上の反動減の影響が大きく、営業利益は同78.2 %の20億10百万円、経常利益は同78.2%の22億25百万円、当期純利益は同75.8%の15億23百万円となりました。

 

②財政状態の状況

当事業年度末における資産合計は、前事業年度末に比べ4億7百万円増加の207億37百万円となりました。これは主に現金及び預金が5億45百万円減少した一方、商品が1億75百万円、有形固定資産が5億37百万円、借地権が1億7百万円増加したことによるものであります。

負債合計は、前事業年度末に比べ4億2百万円減少の42億44百万円となりました。これは主に未払費用が1億34百万円増加した一方、買掛金が97百万円、未払法人税等が2億66百万円、長期借入金が1億60百万円減少したことによるものであります。 

純資産合計は、前事業年度末に比べ8億10百万円増加の164億93百万円となりました。これは主に自己株式の取得が4億10百万円、剰余金の配当が4億34百万円あった一方、当期純利益を15億23百万円計上したことによるものであります。

 

③キャッシュ・フローの状況

当事業年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前事業年度末に比べ5億45百万円減少の33億58百万円となりました。各キャッシュ・フローの状況は次のとおりであります。 

 (営業活動によるキャッシュ・フロー)

 営業活動の結果得られた資金は、15億67百万円(前期は20億92百万円の取得)となりました。これは主に法人税等の支払額が9億84百万円、棚卸資産の増加額が1億74百万円となったのに対し、税引前当期純利益が22億25百万円、減価償却費が4億87百万円となったことによるものであります。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

 投資活動の結果使用した資金は、12億24百万円(前期は4億30百万円の使用)となりました。これは主に有形固定資産の取得による支出が10億58百万円となったことによるものであります。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

 財務活動の結果使用した資金は、8億87百万円(前期は7億85百万円の使用)となりました。これは主に配当金の支払額が4億34百万円、自己株式の取得による支出が4億10百万円となったことによるものであります。

(資本の財源及び資金の流動性)

当社の資金需要の主なものは、商品仕入に伴う運転資金や新規出店及び店舗改装等に伴う設備資金であります。これらは営業活動により得られた資金や必要に応じて銀行借入による資金調達を行い、充当する予定であります。

 

④重要な会計上の見積り及び当該見積もりに用いた仮定

 当社の財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しております。当社の採用する重要な会計方針は、「第5 経理の状況 1 財務諸表等 (1)財務諸表 注記事項 (重要な会計方針)」に記載しております。財務諸表の作成に当たっては、資産、負債、収益及び費用の報告額に影響を及ぼす見積り及び仮定を用いておりますが、これらの見積り及び仮定に基づく数値は実際の結果と異なる可能性があります。

   なお、当社の会計上の見積りにおいて 新型コロナウイルス感染症の影響を考慮した事項はありません

 

⑤経営方針、経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等

 当社の目標とする経営指標は「1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (2)目標とする経営指標」に記載のとおりであります。当事業年度は自己資本比率79.5%、ROA10.8%、ROE9.5%となっており、これらの目標数値の一部は達成しておりますが、今後も新規出店等、大型の設備投資を実施しても目標数値を達成できるよう財務体質及び収益力の強化に努めてまいります。

 

 

(2) 仕入及び販売の実績

 ①仕入実績

部門別

仕入高(百万円)

構成比(%)

前期比(%)

DIY用品

12,050

56.8

91.7

家庭用品

6,398

30.2

86.4

カー・レジャー用品

2,754

13.0

89.5

合計

21,203

100.0

89.7

 

(注) 1.部門別の用品明細は次のとおりであります。

(1) DIY用品……………ホビー・木製品、建材、手工具、電動工具、金物、塗料、接着剤、園芸資材、薬剤肥料・用土、植物、エクステリア用品、石材

(2) 家庭用品………………家庭用品、日用品、インテリア用品、電気資材用品、収納用品、住宅設備用品、季節用品

(3) カー・レジャー用品…カー用品、アウトドア用品、ペット用品、文具

2.当社は単一セグメントであるため、商品区分別により記載しております。

 

 ②販売実績

部門別

売上高(百万円)

構成比(%)

前期比(%)

DIY用品

17,883

57.9

91.7

家庭用品

9,068

29.4

88.1

カー・レジャー用品

3,908

12.7

91.4

合計

30,860

100.0

90.6

 

(注) 1.部門別の用品明細は次のとおりであります。

(1) DIY用品……………ホビー・木製品、建材、手工具、電動工具、金物、塗料、接着剤、園芸資材、薬剤肥料・用土、植物、エクステリア用品、石材

(2) 家庭用品………………家庭用品、日用品、インテリア用品、電気資材用品、収納用品、住宅設備用品、季節用品

(3) カー・レジャー用品…カー用品、アウトドア用品、ペット用品、文具

2.当社は単一セグメントであるため、商品区分別により記載しております。

 

 ③単位当たり売上高

項目

 

前期比(%)

売上高

(百万円)

30,860

90.6

売場面積(平均)

( ㎡ )

82,271

100.0

1㎡当たり売上高

(千円)

373

90.6

従業員数(平均)

( 人 )

1,177

103.7

1人当たり売上高

(千円)

26,219

87.4

 

(注) 1.従業員数には、地域限定正社員、嘱託社員及びパート・アルバイト(1日8時間換算)を含んでおります。

2.1㎡当たり売上高にはネット販売は含んでおりません。

 

tremolo data Excel アドインサービス Excel から直接リアルタイムに企業の決算情報データを取得

お知らせ

tremolo data Excel アドインサービス Excel から直接リアルタイムに企業の決算情報データを取得