文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。
当社グループの社会的存在意義として「地域社会と地域産業の持続的成長に信頼のサプライチェーンで貢献する」ことをパーパス(PURPOSE)として掲げています。一方で当社グループを取り巻く経営環境は、長期化するであろうウィズ・コロナ社会への対応や、第二次世界大戦後の世界秩序の崩壊、地政学リスクの増大が世界経済をより不透明かつ不安定なものにしております。それらの影響として2022年度は資材高騰と安全保障のあり方など、様々な新たな課題が顕在化してくるものと認識しております。不透明な環境下だからこそ、当社グループを今日まで育ててくれた地域社会・経済に信頼のサプライチェーンで貢献すべく、機能の一層の充実強化と、企業としての持続的成長を目指してまいります。
このような環境下、当社グループが対処すべき課題は大きく3点です。
まず1つ目は、持続的成長SDGsに資する取り組みの充実を図っていくことです。SDGsと紐付けした当社グループの活動の棚卸を行い、既に全国ベースの活動は開始していますが、これを経営目標にレベルアップし推進強化してまいります。地域社会への貢献、人材教育と平等で健康な職場の実現、生産性向上を通じたイノベーションと環境負荷の低減、間接的であれ世界の貧困飢餓の問題解決を支援する活動など、様々な可能性を「Think Global,Act Local」の標語のもと、積極的に取り組んでまいります。
2つ目は、カーボンニュートラル・脱炭素に向けた産業形態の変化を意識した事業戦略の展開です。当社グループ独自での環境負荷低減への取り組みに加え、EVシフトが加速した先の業界にあっても当社グループがなくてはならない存在であるための事業戦略を検討推進してまいります。加工機能の一層の強化もこれらを視野に入れて展開いたします。正解が見えづらい将来シナリオを、顧客と共に形にしていく努力をしてまいります。
3つ目は、ステークホルダーを重視した経営です。上場会社である当社に出資頂いている投資家のみなさまは勿論のこと、社員、その家族、取引先、事業を営むことが出来ている地域社会も当社のステークホルダーです。IR活動を充実させ、適時開示を心掛けることで、すべてのステークホルダーと共にカノークスグループの成長を目指してまいります。
第9次中期経営計画は当連結会計年度をもって終了し、2022年度より第10次中期経営計画の新たな3か年がスタートいたします。再生産可能な収益を確保しつつ、これらの対処すべき課題をしかと実践してまいります。
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