文中の将来に関する事項は、有価証券報告書提出日(2022年5月12日)現在において、当社グループが判断したものであります。
当社グループは、スーパーマーケットを中心とする小売事業とそれを補完する外食事業などで構成されております。当社グループは、「わが社の成長発展こそがお客様の生活文化の向上を促し、社会への大きな貢献となることを念願し、チェーンストア業界の名門としての地位を永遠に確立する」の経営理念のもと、お客様のニーズに合った商品・サービスの提供を通じて、お客様の豊かなライフスタイルの実現に貢献することを目指しております。
当社グループは、収益力、資本効率、財務基盤の安定性を判断するため、営業収益経常利益率、自己資本当期純利益率(ROE)、総資産経常利益率(ROA)、自己資本比率及びキャッシュ・フロー対有利子負債比率を重要な経営指標と捉え、営業収益経常利益率は3%を目標として、持続的な企業価値の向上に努めてまいります。
当社グループは、前中期経営計画において「持続的成長発展につながるオークワブランドを確立し、地域社会へ貢献し続けるリージョナルチェーンを目指す」を目標に取り組んでまいりました。
2020年、年初からの新型コロナウイルス感染症拡大もあり、この期の計画は当初予定から乖離し、進捗管理は難しいものになりましたが、一方でお客様の生活を支えるライフラインとして営業を継続することの重要性・責任を再認識いたしました。
新中期経営計画においては、経営ビジョン「変わらぬ想いで、変わり続けるスーパーマーケット」を新たに掲げ、前計画の課題及びめまぐるしく変化する社会環境を踏まえ、よりオークワらしさを追求し、お客様ニーズに即した商品・サービスの提供に重点を置き取り組んでまいります。
今後も持続的・安定的な経営の確立と企業価値向上に努め、これまで以上に地域社会から必要とされるスーパーマーケットを目指してまいります。
なお、「中期経営計画」の重点施策は、次のとおりであります。
取り組み方針(重点施策)
① 店舗戦略
・既存店舗の大規模改装の継続(成功事例の拡大と新たな挑戦)
・ディスカウント業態・SM業態店舗の再活性化に向けた新フォーマットへの挑戦
・東海圏への出店継続と近畿圏での出店によるシェアアップ
・ファシリティマネジメントに注力しトータルコストの削減を継続
② 商品戦略
・自社ブランド商品の拡充と改廃を継続し、価値訴求による同質化競争からの脱却
・こだわり・健康・環境等お客様ニーズに即した商品開発と期待に応える売場作り
・生鮮食品を中心とした、他社では真似できない独自の強みにより競争社会を勝ち抜く
・若年層を取り込む商品開発・販売促進の実施
③ 労務戦略
・自社工場の生産性向上による店舗作業の軽減
・教育推進による従業員スキルの平準化及びキャリアパス制度による意欲向上
・働き甲斐のある職場環境の整備と地域活性化への取り組み
・シニア社員の有効活用
④ デジタル推進
・キャッシュレス対応はじめ、スマホや(セミ)セルフレジ活用による効率化の推進
・自動発注(AI予測)の精度向上と業務効率改善を深耕
・電子棚札導入による店舗作業の軽減
・バックオフィスシステムの更改による業務の簡素化
・実店舗を補完するECサービスの拡大
⑤ サステナビリティ経営
・社会貢献活動の拡充(子ども食堂支援、フードロス対策、フードバンク等)
・環境対策(省エネ・脱プラ)
・サステナビリティ推進室(委員会・分科会)の設置
⑥ コーポレートガバナンス体制
・監査等委員会設置会社への移行
・指名報酬委員会の設置
・新体制の下、プライム市場に移行し、迅速な経営判断と更なるガバナンス強化に取り組む
業績目標(連結)
2025年2月期の目標数値 営業収益 2,700億円 経常利益 65億円
これらの目標に対し従業員一人ひとりが、多様化するお客様ニーズへの対応、食の安全安心、豊かな生活を消費者にお届けすることを基本姿勢とし、アフターコロナを見据えた変化するライフスタイルに対応できる商品・サービスの提供に引き続き取り組み、競争力と収益力の向上に努めてまいります。
既存店活性化をはじめ、全面改装等により新たな店舗レイアウトを展開・加速し、併せて店舗作業の効率改善に向けたDX(デジタルトランスフォーメーション)活用をすすめ、店舗設備投資、業務改革、システム投資に取り組んでまいります。加えて、気候変動、フードロス等の社会問題が深刻化するなか、その解決に対してCO2排出量の削減、プラスチック対策、廃棄ロス削減に注力し、環境負荷低減を軸に地域社会との共栄共存を意識し豊かな社会づくりへ貢献することを目標に、持続可能な社会の実現に取り組んでまいります。
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