業績

3【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1)経営成績等の状況の概要

当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の概要は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において判断したものであります。

経営成績の分析

当連結会計年度における経済状況としては、米中貿易摩擦の影響や英国のEU離脱などの世界情勢の中、新型コロナウイルス感染症が急激な勢いで世界中に広まっており、世界経済における先行きは極めて不透明な状況が続いております。国内経済におきましては、国内における新型コロナウイルス感染症の拡大によって政府より緊急事態宣言が発出され、外出自粛や休業要請によって飲食業や小売業などにおいては苦戦を強いられる状況となっております。また、海外からの観光客が減少したことにより、インバウンド消費が減少しており、国内経済における先行きも極めて不透明な状況が続いております。

物流業界においては、世界経済の低迷から国外への輸送量が減少している中、新型コロナウイルス感染症拡大の影響により国内経済においても先行き不透明な状況にあることから、さらなる輸送量の減少が懸念されます。一方で、深刻な人手不足は続いており、業界全体が人材確保に注力しております。

このような社会情勢の下、当社グループは「生活物資に特化した物流への経営資源の集中投資」「関東から全国への展開を見据えた物流基盤の構築」「将来を見据えAI・ITを導入した物流システムの構築」の3つを成長戦略とした中期経営計画を推進しております。

当連結会計年度においては、物流セグメントでは2019年の消費税増税以降の個人消費の落ち込みが年初も継続したことにより、想定を下回るスタートとなった一方で、新型コロナウイルス感染症の拡大によって、弊社が取り扱っている生活物資やマスク・消毒液等の感染予防対策商品の需要が高まったこと、新たに南東北TC、東海DDC、印西センター、八千代センター、近畿北部LCと5拠点を稼働させたことにより、堅調に推移致しました。一方、その他セグメントの旅客事業において、新型コロナウイルス感染症の影響を受け、観光バスやタクシー業務が停滞したことで、業績の回復が厳しい状況が続いております。

以上の結果、当社グループの当連結会計年度における経営成績は、営業収益18,390百万円(前年同期比13.3%増)、営業利益755百万円(同39.6%増)、経常利益795百万円(同43.9%増)、親会社株主に帰属する当期純利益470百万円(同14.9%増)となりました。

なお、当社グループは「物流事業」を主要な事業としており、他の事業セグメントの重要性が乏しいため、セグメント別の記載を省略しております。

 

財政状態の分析

(資産)

当連結会計年度末における流動資産は6,978百万円となり、前連結会計年度末に比べ2,148百万円増加いたしました。これは主に現金及び預金が1,733百万円増加したこと、及び営業未収入金が447百万円増加したことによるものであります。固定資産は6,623百万円となり、前連結会計年度末に比べ61百万円増加いたしました。これは主にリース資産が254百万円増加した一方で、建物及び構築物が151百万円減少したことによるものであります。

この結果、総資産は、13,601百万円となり、前連結会計年度末に比べ2,209百万円増加いたしました。

(負債)

当連結会計年度末における流動負債は5,005百万円となり、前連結会計年度末に比べ545百万円増加いたしました。これは主に営業未払金が178百万円、未払法人税等が182百万円増加したことによるものであります。固定負債は5,083百万円となり、前連結会計年度末に比べ118百万円増加いたしました。これは主にリース債務が199百万円増加した一方で、長期借入金が35百万円減少したことによるものであります。

この結果、負債合計は、10,089百万円となり、前連結会計年度末に比べ664百万円増加いたしました。

(純資産)

当連結会計年度末における純資産合計は3,512百万円となり、前連結会計年度末に比べ1,544百万円増加いたしました。これは主に親会社株主に帰属する当期純利益470百万円の計上により利益剰余金が増加したこと、新株の発行により、資本金及び資本剰余金がそれぞれ536百万円増加したことによるものであります。

 

キャッシュ・フローの状況

当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)の残高は、前連結会計年度末に比べ1,741百万円増加し、4,279百万円となりました。

当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

営業活動の結果得られた資金は1,074百万円(前連結会計年度は1,222百万円の収入)となりました。これは主に、税金等調整前当期純利益776百万円、減価償却費536百万円及び、仕入債務の増加額178百万円等によるものであります。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

投資活動の結果使用した資金は65百万円(前連結会計年度は301百万円の支出)となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出68百万円、無形固定資産の取得による支出12百万円等によるものであります。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

財務活動の結果得られた資金は732百万円(前連結会計年度は766百万円の支出)となりました。これは主に、新株式発行による収入1,073百万円及び長期借入れによる収入1,450百万円がありましたが、長期借入金の返済による支出1,434百万円、ファイナンス・リース債務の返済による支出304百万円等によるものであります。

 

④ 生産、受注及び販売の実績

a.生産実績

当社グループが提供するサービスの性格上、生産実績の記載になじまないため、記載を省略しております。

b.受注実績

当社グループが提供するサービスの性格上、受注実績の記載になじまないため、記載を省略しております。

c.販売実績

当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

セグメントの名称

当連結会計年度

(自 2020年1月1日

至 2020年12月31日)

金額(百万円)

前年同期比(%)

物流事業

17,851

115.6

その他

538

69.2

合計

18,390

113.3

 (注)1.セグメント間取引については相殺消去しております。

2.最近2連結会計年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。

相手先

前連結会計年度

(自 2019年1月1日

至 2019年12月31日)

当連結会計年度

(自 2020年1月1日

至 2020年12月31日)

金額(百万円)

割合(%)

金額(百万円)

割合(%)

株式会社 クスリのアオキ

3,979

24.5

4,457

24.2

三菱食品 株式会社

3,295

20.3

3,613

19.6

株式会社PALTAC

1,719

10.6

1,838

9.9

3.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。

 

(2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容

経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において判断したものであります。

① 重要な会計方針及び見積り

当社グループの連結財務諸表はわが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づいて作成されております。この連結財務諸表の作成においては、経営者による会計上の見積りを行っております。経営者による会計上の見積りは、過去の実績や現状等を勘案し合理的に判断しておりますが、会計上の見積りには不確実性があるため、実際の結果と見積りとは異なる場合があります。

当社グループの連結財務諸表で採用する重要な会計方針は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項 連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項」に記載しております。

なお、新型コロナウイルス感染症の感染拡大に関する会計上の見積りについては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 追加情報」に記載しております。

 

経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容

(営業収益)

前連結会計年度末に立ち上げた業務を早期に安定稼働させ、既存業務の見直しを行い、不採算となっていた業務改善を行っております。また、新たに「南東北TC」、「東海DDC」、「印西センター」、「八千代センター」、「近畿北部LC」と5つの新規業務を稼働させております。この結果、営業収益は18,390百万円(前連結会計年度比13.3%増)となりました。

(営業原価、営業総利益)

新規業務における設備投資や労務管理の強化を図ったことで、営業原価は16,567百万円(同13.5%増)となりました。この結果、営業総利益は1,822百万円(同 11.7%増 )となりました。また、営業総利益率は9.9%(前連結会計年度は10.0%)となりました。

(販売費及び一般管理費、営業利益)

管理スタッフの増加、上場関連費用等により経費が増加しましたが、新型コロナウイルス感染症の影響から交際費、旅費交通費が減少しており、販売費及び一般管理費は1,067百万円(前連結会計年度比2.0%減)となりました。この結果、営業利益は755百万円(同39.6%増)となりました。

(営業外収益・営業外費用及び経常利益)

助成金収入24百万円、賃貸料18百万円、受取保険金7百万円を計上したこと等により営業外収益は78百万円となりました。また、支払利息34百万円を計上したこと等により営業外費用は37百万円となりました。この結果、経常利益は795百万円(同43.9%増)となりました。

(特別利益及び親会社株主に帰属する当期純利益)

固定資産売却益12百万円を計上したことにより特別利益は12百万円となりました。また、減損損失23百万円を計上したこと等により特別損失は31百万円となりました。法人税等を261百万円、非支配株主に帰属する当期純利益44百万円を計上したことにより、親会社株主に帰属する当期純利益は470百万円(同14.9%増)となりました。

 

また、 「1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (4)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等」に記載の各指標等の達成・進捗状況については、以下のとおりであります。

経営指標

前連結会計年度

(2019年12月31日)

当連結会計年度

(2020年12月31日)

実 績

計 画

実 績

顧客数(社)

21

22

22

拠点数(拠点)

39

43

44

輸送力(台)

886

980

1009

(注)1.顧客数は、全国展開を見据えて東京本社を開設し、営業活動を進めた結果、関東エリアでの受注が増加したことにより、2020年12月31日現在22社となりました。なお、顧客数は、年間の営業収益が1億円以上の取引先のみ記載しております。

2.拠点数は、営業活動の結果、新規拠点開設を行った結果、2020年12月31日現在44拠点となりました。

3.輸送力は、新規拠点開設によって自社 車両の増加や新たな協力会社が増加した結果、2020年12月31日現在1,009台となりました。なお、総台数における自社車両台数は315台であります。

 

上記のとおり、第35期連結会計年度(2020年12月31日)においては、順調に進捗しており、当社グループの中長期的な経営戦略は概ね計画どおりに進捗しているものと判断しております。

 

③ 資本の財源及び資金の流動性についての分析

当社グループの事業活動における資金需要としては、事業運営を円滑に行うための費用や一般管理費等の営業費用として充当される運転資金と物流センター等の 事業拠点の新設や車両の入替のために 充当される設備資金があります。なお、 当社グループの設備投資計画等の内容については「第3 設備の状況 3 設備の新設、除却等の計画」に記載のとおりです。

また、これらの必要資金の財源については、いずれも原則として内部留保による手元資金の充当及び社債や銀行借入れ等の有利子負債により調達しております。なお、設備資金のための銀行借入については、株式会社三菱UFJ銀行をエージェントとするシンジケートローンや同行とのタームローン契約等を締結しており、当連結会計年度末における契約総額、借入金実行残高、借入金未実行残高は「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項 連結貸借対照表関係」及び「第5 経理の状況 2 財務諸表等 (1) 財務諸表 注記事項 貸借対照表関係」に記載しております。

 

④ 経営成績に重要な影響を与える要因について

経営成績に重要な影響を与える要因については、「2 事業等のリスク」をご参照下さい。

 

⑤ 経営者の問題意識と今後の方針に関して

経営者の問題意識と今後の方針については、「1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」をご参照下さい。

 

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