業績

3 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。

(1) 業績等の概要

当連結会計年度におけるわが国経済は、米中貿易摩擦により輸出が伸び悩む中、消費増税の影響で一般機械や自動車などの製造業の業績が低下した一方、ソフトウェア投資の拡大を背景に情報サービスなどの非製造業は堅調に推移しました。当社グループの関連する業界に影響を及ぼす個人消費については、改元に伴い10連休となったゴールデンウィークや消費増税前の駆け込み需要の押し上げ効果があったものの、長梅雨や台風の影響により低迷しました。さらに2020年2月以降、新型コロナウイルスの感染拡大が国内の経済活動全般に深刻な打撃を与えており、先行きが不透明な状況にあります。

このような状況の下、2019年9月に創業70周年を迎えた当社グループは、2019年2月に策定した成長戦略「飛躍」(2019~28年度)に基づき、遊園地、公営競技の施設提供、ゴルフ場の3大事業のさらなる発展に向け、既存事業の一層の充実や成長戦略に繋がる設備投資に積極的に取り組んでまいりました。また、新ブランドスローガン「遊びを、まん中に。」の対外的発信の強化や各事業所での70周年記念イベントの開催により、さらなる企業認知度向上に努めてまいりました。

 

遊園地では、冬の風物詩となったイルミネーションイベント「ジュエルミネーション」が10周年を迎え、過去最多の650万球を使用して全エリアをリニューアルしたほか、10週連続で約800発の花火とコラボレーションした豪華絢爛な噴水ショーを開催し、多くのお客様で賑わいました。3月には、成長戦略「飛躍」のスーパー遊園地構想の第一弾として、遊園地に隣接する日本庭園に新感覚フラワーパーク「HANA・BIYORI」をオープンしました。約17,000本の季節の花々や関東最大級となる300鉢を超えるフラワーシャンデリア(吊り花)、常設では日本初となる花とデジタルが融合したアートショーなど、エンタメ要素を多数盛り込んだ新たな植物園として展開していきます。

夏のプールWAIは、梅雨明けの遅れの影響があったものの、8月は過去最多の入場者数を記録しました。

川崎競馬及び船橋競馬は、引き続き地域と連携して来場促進イベントを開催したほか、業界が推進する強い馬作りに向けて、小向厩舎管理棟新築(川崎)や調教用多目的馬場新設(船橋)などの設備投資を積極的に実施しました。新型コロナウイルス感染拡大の影響で3月の本場開催が無観客開催となったものの、好調なインターネット投票に支えられ、年間の勝馬投票券の購入額に相当する売上高は、それぞれ前年度に記録した過去最高額を更新しました。

これらの結果、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、2月下旬から3月末までの大半で遊園地やキッズ施設の営業を休止したものの、当連結会計年度における売上高は222億3千8百万円(前年度比1.3%増)となりました。営業利益は、整備費や減価償却費などの増加に伴い、31億2千2百万円(同4.3%減)、経常利益は、33億7千2百万円(同4.7%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は、21億1千8百万円(同9.4%減)となりました。

 

セグメント別の業績は下記のとおりであります。

 

① 総合レジャー事業

[遊園地部門]

遊園地は、冬の風物詩となった世界的照明デザイナー石井幹子氏プロデュースのイルミネーションイベント「ジュエルミネーション」を、初めて年度をまたいで開催しました。春休みは「夜桜ジュエルミネーション」、10連休となったゴールデンウィークは「新緑ジュエルミネーション」と題し、多くのお客様で賑わいました。新元号が発表された4月には、名前に新旧の元号の漢字が入った方を入園無料にする「新元号キャンペーン」、ゴールデンウィークには「全国ご当地&肉グルメ祭」や「超お笑いLIVE 10連発」など話題性のあるイベントを開催し、多数のパブリシティの獲得につながりました。6月には恒例のほたる観賞イベント「ほたる・ねぶたの宵」を開催し、幻想的なほたるの光とともに勇壮華麗な青森ねぶたの灯りをお楽しみいただきました。さらに夏は、ものづくりが体感できる「グッジョバ!!」エリアにおいて、水を掛け合う参加型イベント「ビッジョバ!!」の開催や、お子様向け水遊び場「チビッジョバ!!」を新設したほか、8種のものづくりが体感できる「夏休みワークショップセレクション」などを開催し、親子三世代で楽しめる空間としての魅力向上に努めました。秋には、日本テレビのお天気キャラクターとのコラボレーションイベント「そらフェス in よみうりランド」や、創業日を入園無料などにした「創業70周年ありがとうキャンペーン」、「よみうりランドハロウィン~クレイジーホラーナイト」などを開催し、好評を博しました。 

10月下旬からは、10年目を迎えた「ジュエルミネーション」の新シーズンが開幕しました。ギリシャ神話をテーマに、過去最多の650万球のイルミネーションで彩られた幻想的な12の新エリアが登場。最高神ゼウスの宮廷をイメージした高さ25mの光の山「オリンポス・サミット」や、レーザーと炎の演出を追加した毎年大好評の噴水ショーがお客様を魅了しました。3月には遊園地に隣接した日本庭園に新感覚フラワーパーク「HANA・BIYORI」をオープンしました。屋外エリアでは、約17,000本の季節の花に囲まれて散策がお楽しみいただけるほか、温室内では、関東最大級となる300鉢を超えるフラワーシャンデリアや日本で初めて常設となる花とデジタルが融合したアートショーで幻想的な世界を表現しています。 

以上のように季節ごとに様々なイベントを展開し集客を図りましたが、長梅雨の影響や休日に悪天候が多かったこと、新型コロナウイルス感染拡大防止のため2月下旬から3月末までの大半で遊園地が臨時休園となったことなどにより、年間を通じた入園者数は減少しました。 

夏のプールWAIは、恒例のダンス放水ショー「ダンスプラッシュ!!」やスタッフによるシンクロショーに加え、マスコットキャラクター「グッド」のフィギュアを使った新企画「ぷかぷかグッドくんレース」が好評を博し、連日賑わいをみせました。7月中旬からは、前年より規模及び期間を拡大してナイトプール営業をおこない、幅広い時間帯でお客様にお越しいただき、8月は過去最多の入場者数を記録しました。しかしながら、前年に比べ梅雨明けが1か月遅れたことなどが影響し、期間を通じた入場者数は減少しました。 

 

ゴルフ練習場「よみうりゴルフガーデン」は、丘の湯周辺や季乃彩、SNSでの宣伝強化に加え、夏季の閑散期対策として朝7時からの早朝営業などを実施し、集客に努めました。さらにターゲットグリーンのカップ新設やロビーなどの環境改善をおこなった結果、遊園地の渋滞緩和を目的とした臨時休場日の増加や10月の台風の影響があったものの、入場者数は前年並みとなりました。 

温浴施設「丘の湯」は、桜の開花期間が長く続いたことや「ゴールデンウィーク スタンプラリー」の開催、広島や福島、岐阜をテーマにしたご当地フェアが集客に寄与しました。しかしながら、遊園地からの集客が低調だったことや10月の台風、新型コロナウイルス感染拡大の影響などにより、入場者数は減少しました。丘の湯プラザの中華レストラン「天安」は、恒例のほたる観賞イベントに関連したディナーイベントを初めてオーダーバイキング形式で実施し、好評を博しました。 

温浴施設「季乃彩(ときのいろどり)」は、檜風呂に季節の花やフルーツを浮かべる「彩湯(いろどりゆ)」が引き続き好評で、さらに積極的な広告展開や近隣宿泊施設への営業などにより集客に努めました。しかしながら、10月の台風や新型コロナウイルス感染拡大の影響などにより、入場者数は減少しました。 

親子向け屋内遊戯施設「キドキドよみうりランド店」は、改元を記念した手形イベントを開催したほか、遊園地と連携して園内やゴンドラでの宣伝を強化しました。 

商業施設「グランツリー武蔵小杉」内の「あそびのせかいグランツリー武蔵小杉店」は、季節ごとのファミリー向けイベントや5月にテレビで放映されたことが反響を呼びました。 

商業施設「プライムツリー赤池」内の「あそびのせかいプライムツリー赤池店」は、夏向けの人気商品の体験イベントなどを開催しました。しかしながら3店舗とも、10月の台風及び新型コロナウイルス感染拡大防止のため、2月下旬から3月末までの大半で臨時休業となったことなどにより、入場者数は減少しました。 

以上の結果、遊園地部門の売上高は、51億9千9百万円(前年度比13.9%減)となりました。

 

[公営競技部門]

川崎競馬は、前年度比1日増となる64日開催されました。6月の重賞「関東オークス」や1月のビッグレース「川崎記念」は、それぞれ前年に記録した勝馬投票券の購入額に相当する売上高(以下、売上高)の過去最高額を更新するなど盛り上がりをみせました。新型コロナウイルス感染拡大防止のため3月は無観客での開催となったものの、インターネット投票が好調に推移し、年間総売上高は3年連続で過去最高額を更新しました。イベント面では、5月に「100円ビールフェス」、7月に野外映画上映会「ねぶくろシネマ」、11月末に「かわさきパンマルシェ」などを開催し、川崎競馬のさらなる魅力向上に努めました。12月19日には、当日の11レースを当社関連施設にちなんだ冠名にして開催し、創業70周年のPRをおこないました。

なお、新型コロナウイルス感染拡大防止策として2月末より場外発売が中止となったため、南関東の他場(船橋・大井・浦和)開催の場外発売は前年度比13日減となる187日の実施、JRAの場外発売施設「ウインズ川崎」は、前年度比12日減となる95日の実施となりました。

船橋競馬は、前年度比3日増となる59日開催されました。5月開催は、6年振りにゴールデンウィークから外れた日程となったものの、インターネット投票の伸長により、ビッグレース「かしわ記念」は売上高の過去最高額を更新し、1日及び1開催の総レース売上高においても過去最高額を更新しました。年間総売上高は、川崎競馬同様3年連続で過去最高額を更新しました。また、近隣商業施設共催の「おうまフェス」の拡大開催や入場門のリニューアル、ビギナーズカウンターを備えた「ハートビートセンター」の設置で、船橋競馬の魅力向上及びサービス向上を図りました。

なお、川崎競馬同様2月末より場外発売が中止となったため、南関東の他場(川崎・大井・浦和)開催の場外発売は前年度比13日減となる194日の実施、JRAの場外発売施設「J-PLACE船橋」は、前年度比7日減となる45日の実施となりました。

複合型場外発売施設「サテライト船橋・オートレース船橋」での発売は、新型コロナウイルス感染拡大防止策として2月末より営業中止となったため、サテライト船橋が前年度比35日減となる328日の実施、オートレース船橋が前年度比30日減となる323日の実施となりました。10日連続イベントや人気オートレース選手のトークショーを実施し、ファンサービスの向上に努めました。また、沿線車両内に広告を掲出し、さらなる認知度向上を図りました。

以上の結果、公営競技部門の売上高は、80億3千1百万円(前年度比23.1%増)となりました。

 

 

[ゴルフ部門]

東京よみうりカントリークラブは、2017年7月に導入した乗用カート効果により、引き続き予約は好調に推移するなか、会員の親睦を目的とした「よみうりプロアマ」や「ファミリーダブルススクランブル大会」、創業70周年を記念した自主コンペなどを開催し、さらなる集客を図りました。12月に開催された「ゴルフ日本シリーズJTカップ」は、人気選手がプレーオフの末に優勝を飾り、大変盛り上がりました。施設面では、老朽化が進んでいたクラブハウス男性トイレを全面改修し、顧客満足度向上を図りました。これらの結果、10月の台風や新型コロナウイルスの影響などがあったものの、暖冬にも恵まれ、入場者数は高水準であった前年並みとなりました。

よみうりゴルフ倶楽部は、年間を通じて他場と差別化を図った自主コンペを開催したほか、外部営業を強化し集客に努めました。その結果、2月までの入場者数は前年を上回るペースで推移しましたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、法人の接待利用及び個人利用の自粛によるキャンセルが相次ぎ、年間を通じた入場者数は減少しました。なお、今年度も遊園地のほたる観賞イベントやジュエルミネーションと連携したディナーイベントをクラブハウスレストランで開催し、好評を博しました。

静岡よみうりカントリークラブは、食をテーマにしたオープンコンペや女性をターゲットにした「レディスゴルフフェスタ」、「ポイント2倍レディスデー」などを実施し、集客に努めました。その結果、10月以降の台風や天候不順、新型コロナウイルス感染拡大の影響などがあったものの、入場者数は前年並みとなりました。

千葉よみうりカントリークラブは、ゴールデンウィークに実施した特別料金営業や来場御礼優待券の配布が好評を博したほか、PGS競技の誘致が集客を後押ししました。しかしながら、記録的な暴風雨となった9月の台風や10月の集中豪雨により、延べ11日間のクローズが発生したことや、新型コロナウイルス感染拡大の影響でキャンセルが相次ぎ、入場者数は減少しました。

以上の結果、ゴルフ部門の売上高は、29億3千6百万円(前年度比1.9%減)となりました。

 

[販売部門]

販売部門の売上高は、長梅雨や新型コロナウイルスの影響で遊園地及び夏のプールの入場者数が減少したことなどにより、31億9千8百万円(前年度比10.6%減)となりました。

 

以上の結果、総合レジャー事業全体の売上高は、その他の収入も含め、205億7千3百万円(前年度比2.0%増)、営業利益は41億4千6百万円(同0.1%減)となりました。

 

② 不動産事業

不動産事業の売上高は、11億8千1百万円(前年度比0.1%減)、営業利益は7億9千5百万円(同6.1%増)となりました。

 

③ サポートサービス事業

当社の完全子会社であるよみうりサポートアンドサービスのサポートサービス事業の売上高は、連結内部工事の増加などに伴い、58億5千9百万円(前年度比58.5%増)、営業利益は2億7千4百万円(同17.2%増)となりました。

 

(2) 経営成績の状況

① 事業全体及びセグメント情報に記載された区分ごとの状況

 a.事業全体の状況

当連結会計年度の連結業績につきましては、総合レジャー事業の遊園地部門において、10周年を迎えた「ジュエルミネーション」など季節ごとに様々なイベントを展開し、3月には遊園地に隣接した日本庭園に新感覚フラワーパーク「HANA・BIYORI」をオープンするなど集客を図りましたが、長梅雨の影響や新型コロナウイルス感染拡大防止のための臨時休園による営業日数減少などにより入園者数が減少いたしました。公営競技部門においては、2020年2月末より新型コロナウイルス感染拡大防止策として、本場無観客開催や場外発売が中止となりましたが、インターネット投票が好調に推移し、川崎競馬と船橋競馬の両場とも年間総売上高は過去最高額を更新いたしました。その結果、総合レジャー事業は増収となりました。サポートサービス事業の売上高は、連結内部工事の増加などに伴い増収となりました。この結果、売上高は222億3千8百万円と前連結会計年度に比べ2億8千万円(1.3%)の増収となりました。

売上原価は、整備費や減価償却費等の増加に伴い、169億6千万円と前連結会計年度に比べ2億7千7百万円(1.7%)増加しました。

 

販売費及び一般管理費は21億5千5百万円と前連結会計年度に比べ1億4千3百万円(7.1%)増加しました。

この結果、営業利益は31億2千2百万円と前連結会計年度に比べ1億4千万円(4.3%)の減益となりました。

営業外収益から営業外費用を差し引いた純額は、2億5千万円の収益となり、前連結会計年度に比べ2千4百万円の収益の減少となりました。

この結果、経常利益は33億7千2百万円と前連結会計年度に比べ1億6千4百万円(4.7%)の減益となりました。

特別利益から特別損失を差し引いた純額は2億8千万円の損失となり、前連結会計年度に比べ9千4百万円の損失の増加となりました。

この結果、税金等調整前当期純利益は30億9千2百万円となり、前連結会計年度に比べ2億5千9百万円(7.8%)の減益となりました。また、法人税、住民税及び事業税と法人税等調整額の合計額は9億7千3百万円と前連結会計年度に比べ4千万円(4.0%)減少しました。

以上の結果、当連結会計年度は21億1千8百万円の親会社株主に帰属する当期純利益となり、前連結会計年度に比べ2億1千9百万円(9.4%)の減益となりました。

 

b.セグメント情報に記載された区分ごとの状況 

 当連結会計年度における総合レジャー事業の売上高は、205億7千3百万円と前連結会計年度に比べ3億9千3百万円(2.0%)の増収となりました。これは、公営競技部門の川崎競馬場と船橋競馬場において、3年連続で勝馬投票券の購入額に相当する年間総売上高の最高記録を更新したことなどが主な要因であります。総合レジャー事業のセグメント利益は、41億4千6百万円と前連結会計年度に比べ5百万円(0.1%)の減益となりました。

当連結会計年度における不動産事業の売上高は、11億8千1百万円と前連結会計年度に比べ1百万円(0.1%)の減収となりました。不動産事業のセグメント利益は、7億9千5百万円と前連結会計年度に比べ4千5百万円(6.1%)の増益となりました。

当連結会計年度におけるサポートサービス事業の売上高は、58億5千9百万円と前連結会計年度に比べ21億6千3百万円(58.5%)の増収となりました。これは、連結内部工事の増加したことが主な要因であります。サポートサービス事業のセグメント利益は、2億7千4百万円と前連結会計年度に比べ4千万円(17.2%)の増益となりました。

 

c.目標とする経営指標の達成状況

当社グループは中期経営計画の最終年度である2022年3月期において、売上高256億円、営業利益34億円を主要な経営指標目標としております。2019年2月に策定した成長戦略「飛躍」に基づき、当連結会計年度におきまして、新感覚フラワーパーク「HANA・BIYORI」のオープンや、船橋競馬場の大規模改修工事に着手するなど、成長戦略に繋がる設備投資に積極的に取り組んでまいりました。今後も引き続き持続的な企業価値の向上を目指し成長、進化していく所存です。

 

② 生産、受注及び販売の状況

a. 売上高実績

当連結会計年度における売上高実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

セグメントの名称

売上高(千円)

前期比(%)

総合レジャー事業

20,573,172

2.0

不動産事業

1,181,200

△0.1

サポートサービス事業

5,859,185

58.5

合計

27,613,558

10.2

 

(注) 1 セグメント間取引については、相殺消去しておりません。

2 主な相手先別の売上高実績及び当該売上高実績の総売上高実績に対する割合は、以下のとおりであります。なお千葉県競馬組合の前連結会計年度については、当該割合が10%未満のため記載を省略しております。

相手先

前連結会計年度

当連結会計年度

売上高(千円)

割合(%)

売上高(千円)

割合(%)

神奈川県川崎競馬組合

3,803,373

17.3

3,967,887

17.8

千葉県競馬組合

3,338,061

15.0

 

3 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。

 

b. 総合レジャー事業の部門別売上高及び入場人員実績

当連結会計年度における総合レジャー事業の部門別売上高及び入場人員実績を示すと、次のとおりであります。

部門

当連結会計年度
(自 2019年4月1日 至 2020年3月31日)

売上高(千円)

前期比
(%)

入場人員(人)

前期比
(%)

公営競技部門

8,031,531

23.1

1,991,209

△6.2

ゴルフ部門

2,936,493

△1.9

187,098

△2.5

遊園地部門

5,199,481

△13.9

2,879,224

△13.5

販売部門

3,198,780

△10.6

その他

1,206,885

16.2

合計

20,573,172

2.0

 

(注) 1 セグメント間取引については、相殺消去しておりません。

2 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。

3 販売部門の収入は各部門における販売収入であります。

4 その他は、各部門において主な営業行為に付随して発生した雑収入であります。

 

(3) 財政状態の状況

① 事業全体の状況

 当連結会計年度末における総資産は、前連結会計年度末に比べ11億3千7百万円減少し、662億8千3百万円となりました。これは、有形固定資産が、グッジョバ!!拡大リニューアル工事の中間金計上に伴う建設仮勘定の増加等により36億9千7百万円、受取手形及び売掛金が5億2千7百万円増加したものの、現金及び預金が30億6千4百万円、保有株式の時価評価額の減少等により投資有価証券が30億2千4百万円減少したことが主な要因です。

当連結会計年度末における負債は、前連結会計年度末に比べ8億2百万円減少し、374億9千3百万円となりました。これは、未払固定資産の増加などに伴い流動負債の「その他」が15億7千1百万円、借入に伴い短期借入金が12億円増加したものの、返済に伴い長期借入金が21億3百万円、保有株式の時価評価額の減少等により繰延税金負債が11億4千万円減少したことが主な要因です。

当連結会計年度末における純資産は、前連結会計年度末に比べ3億3千4百万円減少し、287億8千9百万円となりました。これは、親会社株主に帰属する当期純利益の計上等により利益剰余金が17億3千4百万円増加したものの、保有株式の時価評価額の減少等によりその他有価証券評価差額金が20億6千8百万円減少したことが主な要因です。

以上の結果、自己資本比率は前連結会計年度末の43.2%から43.4%に増加しています。

 

② セグメント情報に記載された区分ごとの状況

 当連結会計年度末における総合レジャー事業のセグメント資産は、501億3百万円と前年度末に比べ52億1千2百万円(11.6%)増加しました。これは、植物園の新築や、グッジョバ!!拡大リニューアル工事の中間金の支払いなどにより有形固定資産が増加したことが主な要因であります。

当連結会計年度末における不動産事業のセグメント資産は、46億9千5百万円と前年度末に比べ1億6千6百万円(3.4%)減少しました。これは、減価償却費などにより有形固定資産が減少したことが主な要因であります。

当連結会計年度末におけるサポートサービス事業のセグメント資産は、18億4千万円と前年度末に比べ6億2千3百万円(51.3%)増加しました。これは、売上高の増加により受取手形及び売掛金が増加したことが主な要因であります。

 

 

(4) キャッシュ・フローの状況等

① キャッシュ・フローの状況

 当連結会計年度における現金及び現金同等物の期末残高は、前年度末より30億6千4百万円減少し、当連結会計年度末には24億4千8百万円となりました。

営業活動によるキャッシュ・フローは、前年度に比べ8億5千1百万円の収入減となる40億6千7百万円の収入となりました。

投資活動によるキャッシュ・フローは、前年度に比べ33億2千1百万円の支出増となる57億5千万円の支出となりました。これは、固定資産の取得による支出が24億9千4百万円であった前年度に対し当連結会計年度は57億5千2百万円であったことなどによるものです。

財務活動によるキャッシュ・フローは、前年度に比べ11億9千4百万円の支出減となる13億8千2百万円の支出となりました。これは、短期借入金の増減額の無かった前年度に対し当連結会計年度は12億円の増加であったことなどによるものであります。

 

② 資金の財源及び資金の流動性に係る情報

当社グループの資金需要の主なものは、設備投資などの長期資金需要と売上原価、販売費及び一般管理費等の運転資金需要です。当連結会計年度の資金調達につきましては、営業活動から得られるキャッシュ・フロー及び金融機関からの短期借入金等により賄っております。

なお、金融機関からの資金調達につきましては、運転資金の効率的な調達を行うため取引銀行2行と総額15億円の貸出コミットメント契約を締結しております。

次期におきましては、成長戦略に伴う設備投資や資産の維持管理等を目的とした設備投資を計画しており、営業活動から得られるキャッシュ・フロー及び金融機関からの借入金等により賄う予定です。

また、新型コロナウイルス感染拡大の影響に対応するため手許資金の増強を図っております。

 

(参考) キャッシュ・フロー関連指標の推移

 

第92期
2016年3月

第93期
2017年3月

第94期
2018年3月

第95期
2019年3月

第96期
2020年3月

自己資本比率(%)

30.9

37.6

40.7

43.2

43.4

時価ベースの
自己資本比率(%)

61.7

48.4

50.6

49.3

38.2

キャッシュ・フロー
対有利子負債比率(年)

3.9

1.4

2.0

1.6

1.7

インタレスト・カバレッジ・
レシオ

94.8

154.4

114.3

135.3

132.7

 

(注)自己資本比率:自己資本/総資産

時価ベースの自己資本比率:株式時価総額/総資産

キャッシュ・フロー対有利子負債比率:有利子負債/キャッシュ・フロー

インタレスト・カバレッジ・レシオ:キャッシュ・フロー/利払い

※各指標は、いずれも連結ベースの財務数値により算出しております。

※株式時価総額は、期末株価終値×期末発行済株式数(自己株式控除後)により算出しております。

※キャッシュ・フローは連結キャッシュ・フロー計算書の営業活動によるキャッシュ・フローを使用しておりま

す。

 有利子負債は、連結貸借対照表に計上されている負債のうち利子を払っている全ての負債を対象としておりま

す。また、利払いについては、連結キャッシュ・フロー計算書の利息の支払額を使用しております。

 

(5) 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しております。この連結財務諸表を作成するにあたって、資産、負債、収益及び費用の報告額に影響を及ぼす見積り及び仮定を用いておりますが、これらの見積り及び仮定に基づく数値は実際の結果と異なる可能性があります。

連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは「第5 経理の状況 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 (連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項) 4 会計方針に関する事項」 及び (追加情報) に記載しております。

 

tremolo data Excel アドインサービス Excel から直接リアルタイムに企業の決算情報データを取得

お知らせ

tremolo data Excel アドインサービス Excel から直接リアルタイムに企業の決算情報データを取得