業績

 

3 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1) 経営成績等の状況の概要

当事業年度における当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。

①財政状態及び経営成績の状況

当事業年度におけるわが国経済は、国内外における新型コロナウイルス感染症の影響により極めて厳しい状況を余儀なくされました。また、このコロナウイルス感染症の終息はいまだ見えず、今後の経済活動・その他に及ぼす影響は極めて大きなものがあります。

リゾートホテル業界におきましては、この影響が直撃し業況は一気に悪化しました。

当社におきましても、2020年4月7日に政府より発令の緊急事態宣言を受け、個人・団体需要の急減及びキャンセルが多発したことや、感染症拡大防止の観点から主力ホテルを一時休業したことにより、売上高は大幅な減収となり多額の損失を計上することとなりました。

具体的には、2020年4月より主要施設である鴨川グランドホテルとホテル西長門リゾートを2か月間休館。2020年5月25日に緊急事態宣言の解除を受け、6月より段階的にホテル営業を再開、7月からはGOTOトラベルキャンペーンが開始されたことによりリゾート部門の業績は個人需要に支えられて回復に向かったものの、年末からの感染再拡大の影響により再び需要の急減が発生しました。また都内のビジネスホテルの営業につきましても極めて厳しい状態となりました。

その結果、当事業年度の営業収益は2,388百万円と前年同期と比べ1,344百万円(36.0%)の減収となり、営業損失は578百万円(前年同期は営業損失48百万円)、経常損失は645百万円(前年同期は経常損失137百万円)となりました。

また、当期純損益につきましては、臨時休業による損失等の特別損失があったものの、助成金収入及び補助金収入を計上した結果、509百万円(前年同期は純損失65百万円)の純損失となりました。

 

 セグメントごとの経営成績を示すと、次のとおりであります。

 

[ホテル関連]

当セグメントにおきましては、新型コロナウイルス感染拡大に伴う政府の緊急事態宣言の発令を受け、主力施設である鴨川グランドホテルとホテル西長門リゾートを4月から2か月間休館、6月も収容規模を縮小して週末〔金・土・日曜日〕のみの営業としました。7月からはGOTOトラベルキャンペーンが開始されたことにより、特に鴨川グランドホテルを中心に個人顧客による需要の回復が見られましたが、年末からの感染再拡大の影響により再び需要の急減が発生しました。ビジネスホテルは外出自粛や移動制限に加え、渡航禁止措置によるインバウンド需要の蒸発により、大幅な減収を余儀なくされました。

その結果、営業収益は1,812百万円(前年同期比40.6%減)となり、セグメント損失(営業損失)は488百万円(前年同期は営業利益8百万円)となりました。

  

[リゾート関連]

当セグメントにおきましては、鴨川グランドタワーとミスティイン仙石原は大変厳しい結果となりましたが、勝浦ヒルトップホテル&レジデンスは売上高の減少はあったものの効率運営により比較的堅調に推移しました。

 その結果、営業収益は507百万円(前年同期比12.4%減)となり、セグメント損失(営業損失)は5百万円(前年同期は営業利益21百万円)となりました。

 

 [その他]

当セグメントにおきましては、リネン事業は新型コロナウイルスの影響により取引先の休館が多く、大幅な減収となりました。

 その結果、営業収益は68百万円(前年同期比32.7%減)となり、セグメント損失(営業損失)は27百万円(前年同期は営業損失17百万円)となりました。

 

当事業年度末における総資産は、前事業年度末に比べ148百万円減少し、6,584百万円となりました。

流動資産は、前事業年度末に比べ11.0%増加し、711百万円となりました。これは主に、未収入金が48百万円減少したものの、現金及び預金が54百万円及び売掛金が29百万円増加したことによるものであります。

固定資産は、前事業年度末に比べ3.6%減少し、5,872百万円となりました。これは主に、建物が193百万円減少したことによるものであります。

流動負債は、前事業年度末に比べ4.7%増加し、4,632百万円となりました。これは主に、短期借入金が311百万円増加したことによるものであります。

固定負債は、前事業年度末に比べ5.9%増加し、2,418百万円となりました。これは主に、長期借入金が200百万円増加したことによるものであります。

純資産は、前事業年度末に比べ491百万円減少し、△466百万円となりました。これは主に、当期純損失509百万円の計上によるものであります。

 

 

② キャッシュ・フローの状況

当事業年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前事業年度に比べ54百万円増加し、当事業年度末には、354百万円となりました。

当事業年度に係る区分ごとのキャッシュ・フローの状況は以下のとおりであります。

 

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

当事業年度において営業活動により使用した資金は374百万円(前年同期は522百万円の増加)となりました。これは主に、減価償却費271百万円があったものの、税引前当期純損失502百万円の非資金損益項目を計上したことによるものであります。

 

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

当事業年度において投資活動により得られた資金は11百万円(前年同期は111百万円の減少)となりました。これは主に、有形固定資産111百万円の取得による支出があったものの、固定資産売却による収入132百万円あったことによるものであります。

 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

当事業年度において財務活動により得られた資金は417百万円(前年同期は383百万円の減少)となりました。これは主に、長期借入金155百万円の返済があったものの、短期借入金311百万円及び長期借入金300百万円の収入があったことによるものであります。

 

 

③生産、受注及び販売の状況

a. 収容能力及び収容実績

当事業年度における収容能力及び収容実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

 

セグメントの名称

収容能力
(人)

前年同期比
(%)

収容実績
(人)

前年同期比
(%)

利用率
(%)

前年同期増減
(%)

ホテル関連

320,503

△22.9

105,425

△49.9

32.9

△17.8

リゾート関連

258,605

△2.8

74,637

△20.2

28.9

△6.3

合計

579,108

△15.0

180,062

△40.8

 

(注)1 ホテル関連及びリゾート関連の収容能力は客室定員数に営業日数を乗じて算出しております。

2 当事業年度において収容能力及び収容実績に著しい変動がありました。これは、ホテル関連におきまして、新型コロナウイルスの感染拡大による緊急事態宣言の影響により、長期休館があったことによるものであります。

 

 b. 販売実績

当事業年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

 

セグメントの名称

営業収益(千円)

前年同期比(%)

ホテル関連

1,812,827

△40.6

リゾート関連

507,173

△12.4

その他

68,826

△32.7

合計

2,388,827

△36.0

 

(注) 1  その他はリネン事業等の営業収益であります。

2  上記の金額には消費税等は含まれておりません。

3  総販売実績に対し10%以上に該当する販売先はありません。

4 当事業年度において営業収益に著しい変動がありました。これは、ホテル関連におきまして、新型コロナウイルスの感染拡大による緊急事態宣言の影響により、長期休館があったことによるものであります。

 

(2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容

経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において判断したものであります。

①財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容

a.財政状態に関する認識及び分析・検討内容

当事業年度末の総資産は、前事業年度末に比べ148百万円減少し、6,584百万円となりました。これは主に建物が減少したことによるものです。

負債は、前事業年度末に比べ343百万円増加し、7,051百万円となりました。これは主に短期借入金が増加したことによるものです。

純資産は、前事業年度末に比べ491百万円減少し、△466百万円となりました。これは主に当期純損失509百万円の計上によるものです。

b.経営成績に重要な影響を与える要因について

経営成績に重要な影響を与える要因については、「第2 事業の状況 2事業等のリスク」に記載しております。

 

c.経営成績に関する認識及び分析・検討内容

当事業年度の営業収益は、新型コロナウイルス感染拡大の影響により極めて厳しい状況となり、2,388百万円(前年同期比36.0%減)となりました。

四半期毎の営業収益は、緊急事態宣言が発令された第1四半期会計期間の営業収益は、前年同四半期比84.9%減と最大の下落幅となりました。7月からはGOTOキャンペーンが開始されたことにより、第2四半期会計期間は前年同四半期比24.4%減、第3四半期会計期間は前年同四半期比8.5%増と、復調傾向で推移しましたが、年末からの感染再拡大の影響により再び需要が急減し、第4四半期会計期間は前年同四半期比47.1%減となりました。

また、損益面におきましても大幅な減収を要因に、営業損失、経常損失を計上することとなりました。

当期純損益につきましては、臨時休業による損失等の特別損失があったものの、助成金収入及び補助金収入を計上した結果、509百万円(前年同期は純損失65百万円)の純損失となりました。

なお、新型コロナウイルス感染は今なお収束の目途が立たず、これへの対応に最大限の注力をしてまいります。

②キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報

キャッシュ・フローの分析については、「(1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載しております。

当社の資金需要のうち主なものは、設備投資資金の他、食材等の仕入れや人件費等の販売費及び一般管理費等の営業費用であります。

当社は、運転資金につきましては自己資金及び金融機関からの短期借入金を基本とし、設備投資につきましては自己資金及び金融機関からの長期借入金を基本としております。

なお、当事業年度末における借入金残高は5,494百万円、現金及び現金同等物の残高は354百万円となっております。

また、新型コロナウイルスの感染再拡大の影響で先行きが不透明なことから、金融機関より運転資金として200百万円を調達しております。また、機動的かつ安定的な資金調達枠を確保することで、手元流動性を厚くし、経営の安定性を高めるため、当座貸越契約を増額する等必要な資金枠を確保しております。

③重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

当社の財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。

また、財務諸表の作成にあたって、会計上の見積りを必要とするたな卸資産の評価、貸倒引当金、固定資産の減損、退職給付に係る会計処理などについては、過去の実績や当該事象の状況を勘案して、合理的と考えられる方法に基づき見積り及び判断をしております。ただし、見積り特有の不確実性があるため、実際の結果は異なる場合があります。

 

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