(1)経営成績等の状況の概要
当社は当連結会計年度より決算期を2月20日から2月末日に変更いたしました。それにより当連結会計年度は12ヶ月と8日間の変則決算となるため、前連結会計年度との比較については記載しておりません。
当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
①財政状態及び経営成績の状況
当連結会計年度におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の流行が一進一退を繰り返し、厳しい状況が続いております。今後も国内外の新型コロナウイルス感染症の動向における影響やロシアによるウクライナ侵攻への各国の経済制裁など、景気の先行きについては、依然として不透明な状況にあります。
このような環境下、当社グループの主力であるホームセンター部門におきましては、住まいと暮らしの必需品並びに農業や建築業等の仕事に不可欠な商品を多数提供する社会的インフラであるとの考えの下、感染拡大防止のための環境整備を行い、営業に努めて参りました。
当社グループは2020年11月9日に株式会社ビバホーム(以下「ビバホーム」という。)を当社の子会社としたことにより、ビバホームを連結の範囲に含めております。その結果、当連結会計年度における売上高及び営業収入は371,122百万円、営業利益は20,919百万円、経常利益は23,281百万円、親会社株主に帰属する当期純利益は16,393百万円となりました。
セグメントの経営成績は次のとおりであります。
(小売事業)
ホームセンター部門の売上高及び営業収入は、296,003百万円(内、ビバホームは227,568百万円)となりました。既存店売上高は前年の新型コロナウイルス感染症の拡大防止需要や巣ごもり消費の反動減がありましたが、ビバホームの子会社化が寄与しております。
その他小売部門の売上高及び営業収入は、9,874百万円(内、ビバホームは2,116百万円)となりました。
その結果、小売事業の売上高及び営業収入は305,877百万円、営業利益は11,442百万円となりました。
(卸売事業)
卸売事業の売上高及び営業収入は6,982百万円、営業利益は754百万円となりました。
(外食事業)
外食事業は、主力のとんかつ専門店「かつや」(国内)のFCを含む店舗数が純増15店舗の435店舗、「からやま」・「からあげ縁」(国内)も純増30店舗の167店舗となるなど、積極的な事業展開を行いました。
その結果、売上高及び営業収入は44,224百万円、営業利益は4,922百万円となりました。
(不動産事業)
不動産事業の営業収入は13,197百万円(内、ビバホームは9,973百万円)、営業利益は3,834百万円となりました。
(その他)
その他にはフィットネス事業「JOYFIT」5店舗及び「FIT365」3店舗を含んでおります。フィットネス事業は徹底した新型コロナウイルス感染症対策に努めた結果、売上高及び営業収入は839百万円、営業利益は11百万円となりました。
財政状態については次のとおりであります。
(総資産)
当連結会計年度末の総資産は、371,769百万円となりました。これは主に有形固定資産が201,292百万円、商品及び製品が50,514百万円、現金及び預金が30,362百万円、敷金及び保証金が23,901百万円、のれんが20,452百万円であったことによるものです。
(負債)
当連結会計年度末の負債は、264,366百万円となりました。これは主に長期借入金が56,500百万円、短期借入金が56,100百万円、リース債務(固定)が29,711百万円、1年内返済予定の長期借入金が27,000百万円であったことによるものです。
(純資産)
当連結会計年度末の純資産は、107,403百万円となりました。これは主に親会社株主に帰属する当期純利益により利益剰余金が83,139百万円であったことによるものです。
②キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、30,353百万円となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況は、次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は、27,960百万円となりました。これは主に税金等調整前当期純利益27,882百万円、減価償却費11,930百万円、固定資産売却益10,232百万円、法人税等の支払額9,062百万円、たな卸資産の減少額3,300百万円によるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は、19,554百万円となりました。これは主に有形固定資産の取得による支出39,345百万円、有形固定資産の売却による収入20,581百万円によるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は、3,680百万円となりました。これは主にリース債務の返済による支出2,228百万円によるものです。
③仕入及び販売の実績
a.商品等仕入実績
当連結会計年度の商品等仕入実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称 |
当連結会計年度 (自 2021年2月21日 至 2022年2月28日) |
構成比(%) |
前年同期比(%) |
小売事業(百万円) |
197,636 |
91.3 |
- |
卸売事業(百万円) |
17,050 |
7.9 |
- |
外食事業(百万円) |
15,114 |
7.0 |
- |
不動産事業(百万円) |
1 |
0.0 |
- |
その他(百万円) |
2 |
0.0 |
- |
消去(百万円) |
△13,328 |
△6.2 |
- |
合計(百万円) |
216,478 |
100.0 |
- |
(注) 本表の金額には、消費税等は含まれておりません。
b.販売実績
当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称 |
当連結会計年度 (自 2021年2月21日 至 2022年2月28日) |
構成比(%) |
前年同期比(%) |
小売事業(百万円) |
306,073 |
82.5 |
- |
卸売事業(百万円) |
20,410 |
5.5 |
- |
外食事業(百万円) |
44,224 |
11.9 |
- |
不動産事業(百万円) |
14,799 |
4.0 |
- |
その他(百万円) |
840 |
0.2 |
- |
消去(百万円) |
△15,225 |
△4.1 |
- |
合計(百万円) |
371,122 |
100.0 |
- |
(注) 本表の金額には、消費税等は含まれておりません。
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検証内容は次のとおりであります。
なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
①重要な会計方針及び見積り
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠して作成されております。その作成には経営者による会計方針の選択・適用、資産・負債や収益・費用の報告金額及び開示に影響を与える見積りを行わなければなりません。経営者は、これらの見積りについて、過去の実績等を勘案し合理的に判断しておりますが、実際の結果は見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。
当社グループの連結財務諸表で採用する重要な会計方針は、「第5 経理の状況 1連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 重要な会計上の見積り」に記載しております。
なお、新型コロナウイルス感染症の影響については「第5 経理の状況 1連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 追加情報」に記載しております。
②当連結会計年度の経営成績等に関する認識及び分析・検討内容
a.経営成績
「(1)経営成績等の状況の概要」に記載のとおり、当社は当連結会計年度より決算期を2月20日から2月末日に変更いたしました。それにより当連結会計年度は12ヶ月8日間の変則決算となるため、前連結会計年度との比較については記載しておりません。
また、当社グループは2020年11月9日に株式会社ビバホーム(以下「ビバホーム」という。)を当社の子会社としたことにより、ビバホームを連結の範囲に含めております。その結果、当連結会計年度における売上高及び営業収入は371,122百万円、営業利益は20,919百万円、経常利益は23,281百万円、親会社株主に帰属する当期純利益は16,393百万円となりました。
以下、連結財務諸表に重要な影響を与えた要因について分析いたします。
ⅰ)売上高、営業収入
売上高は、357,190百万円(内、ビバホームは176,917百万円)となりました。
「(1)経営成績等の状況の概要①財政状態及び経営成績の状況」に記載のとおり、ビバホームの子会社化が寄与しております。
営業収入は、13,931百万円(内、ビバホームは10,329百万円)となりました。
ⅱ)営業総利益、販売費及び一般管理費、営業利益
営業総利益は、144,441百万円(内、ビバホームは69,121百万円)となりました。
販売費及び一般管理費については、123,522百万円(内、ビバホームは79,550百万円)となりました。
営業利益につきましては、20,919百万円(内、ビバホームは6,039百万円)となりました。
ⅲ)営業外損益、経常利益
営業外収益は、4,042百万円となりました。主な要因は助成金収入2,691百万円によるものです。
営業外費用は、1,680百万円となりました。主な要因は支払利息1,394百万円によるものです。
以上の結果、経常利益は23,281百万円となりました。
ⅳ)特別損益、税金等調整前当期純利益、親会社株主に帰属する当期純利益
特別利益は、10,269百万円となりました。主な要因は固定資産売却益10,252百万円によるものです。
特別損失は、5,668百万円となりました。主な要因は減損損失2,911百万円及び商品評価損1,241百万円によるものです。
その結果、特別損益は4,600百万円の利益(純額)となりました。
以上により、税金等調整前当期純利益は27,882百万円となり、親会社株主に帰属する当期純利益については、16,393百万円となりました。
b.戦略的現状と見通し
当社グループは、主力のホームセンター部門において、変化対応型店舗戦略を推し進め、「住」関連の専門性を追求すると共に、全国規模の展開を目指して、確固たる事業基盤を構築すべく注力しております。
店舗規模及び地域特性を生かした品揃えとより一層の顧客サービスにより、「お客様に圧倒的に支持される店舗づくり」を第一として取組んでまいります。そして同時に、「楽しくなければ売場ではない」という考えのもとに、お客様が「わくわく」される店舗づくりに取組んでまいります。
c.資本の財源及び資金の流動性についての分析
ⅰ)キャッシュ・フローの状況
「(1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。
ⅱ)資金需要について
当連結会計年度においては、ホームセンター及び外食事業の新規出店等に43,509百万円の設備投資を行いました。
次期の当社グループの資金需要については、ホームセンター及び外食事業の新規出店・改装・開発を中心に20,000百万円の設備投資を予定しております。
なお、この設備資金につきましては主に自己資金及び借入金によって賄う予定であります。
③経営上の目標の達成状況
「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (2)中長期的な会社の経営戦略」に記載のとおり、連結売上高380,000百万円、経常利益30,000百万円の達成に向けて取組んでおります。
各指標の推移は次のとおりであります。
|
第50期 (自 2018年2月21日 至 2019年2月20日) |
第51期 (自 2019年2月21日 至 2020年2月20日) |
第52期 (自 2020年2月21日 至 2021年2月20日) |
第53期 (自 2021年2月21日 至 2022年2月28日) |
売上高(百万円) |
106,840 |
109,483 |
178,575 |
357,190 |
経常利益(百万円) |
10,647 |
10,394 |
16,956 |
23,281 |
経常利益率(%) |
10.0 |
9.5 |
9.5 |
6.5 |
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