課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】

 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。

 

(1)会社の経営の基本方針

 当社グループは、社是に「誠実」を掲げ、堅実経営に徹し、お取引先をはじめとするステークホルダーと対話することにより信頼関係を築くことを基本方針としてまいりました。企業価値の向上を図るため産業界のニーズを先取りし、絶えず未来を拓く新分野に目を向け、環境問題にも配慮しながら製造業全般の高度化、合理化、省力化、安全性の向上を通して社会に貢献してまいります。

 

(2)目標とする経営指標

 当社グループは、景気に左右されない自立成長型企業を目指しており、生産性と効率性を重視しております。具体的には、中長期的に安定して営業利益率5%以上、1人当たりの営業利益額7百万円以上、総資産経常利益率6.5%以上を目標指標としております。

 

(3)経営環境

 当連結会計年度における我が国経済は、新型コロナウイルス感染症第6波の発生等もありましたが、製造業生産の持ち直しも見られ、景気の回復基調が継続いたしました。その後、年度後半に勃発したロシアによるウクライナ侵攻の長期化が、原燃料価格の高騰や部品供給の停滞を加速させており、欧州経済及び世界経済の下押し圧力となっております。

 当社グループを取り巻く機械器具関連業界におきましては、半導体関連業界の好調が続き、その他製造業においても合理化に向けた設備投資需要が底堅く推移いたしました。コロナ禍での経済活動の在り方についても様々な工夫がみられ、脱炭素やデジタル化対応等への投資意欲も健在ではありますが、欧州の混乱に起因した国内企業へのサイバー攻撃による工場の製造停止等、新たな懸念材料もあり、予測の難しい状況が続いております。

 

(4)中長期的な会社の経営戦略

 当社グループは、2021年度(第71期)から2023年度(第73期)までの第3次中期経営計画
『New Dedication2023』~新たな貢献へ~ を策定しております。

 

 「第3次中期経営計画」では、業績に繋がる戦略としての「市場戦略」と、持続的成長に向けた「コーポレート戦略」を設定し、これまでに創り上げてきた「提供価値」と磨き上げてきた「商社機能」に『SDGs(持続可能な開発目標)』の視点も加え、継続的な成長と持続可能な社会の実現に取り組んでおります。

 

0102010_001.png

 

(5)会社の対処すべき課題

 当社グループが事業を展開するモノづくりのマーケットでは、多様で複雑な課題への対応が求められております。将来にわたり「なくてはならない企業・日伝」であり続けるために、第72期は第3次中期経営計画『New Dedication2023』~新たな貢献へ~ の2年目として、当初策定した以下の重点施策を着実に推進し取り組んでまいります。

 

重点施策

 ◆市場戦略

・パートナーとの協働

・地域に応じた戦略

・成長市場でのビジネス拡大

 

 ◆コーポレート戦略

・BCP運用

・グループガバナンスの強化

・SDGs推進

・DX推進

・人財育成・投入

・新ビジネスの具現化

・M&Aによる技術力・付加価値補完

 

 これらの取り組みによって、将来にわたり「なくてはならない企業・日伝」を目指してまいります。

 

tremolo data Excel アドインサービス Excel から直接リアルタイムに企業の決算情報データを取得

お知らせ

tremolo data Excel アドインサービス Excel から直接リアルタイムに企業の決算情報データを取得