課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】

 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。

(1)会社の経営の基本方針

当社グループは、「消費者重視」の基本方針のもと、「より良い商品・正しい情報とサービスの提供・誠実な人柄」の理念を実践しております。日々、顧客満足度の向上を念頭におき、お客様とのコミュニケーションを大切にし、お客様に喜びと感動を提供していくことで、継続的な成長に繋げてまいります。

下記「(4)中長期的な会社の経営戦略」及び「(5)会社の対処すべき課題」に記載のとおり、現在、主力である補整下着の販売を中心に既存事業の業績拡大を図っていくとともに、お客様のライフステージに寄り添い、美と健康を中心に多様な商品・サービスの開発・提供に取り組むことで、新たな収益事業の育成を促進してまいります。

また、引き続き、経営体質の強化を図り、効率経営を目指します。更に、組織のインフラ整備を行い、より強固な経営基盤を築いてまいります。

 

(2)目標とする経営指標

当社グループは、企業価値を高めるために、成長性・収益性の指標として、売上高伸び率と売上高営業利益率を重視しております。

また、利益配分に関する方針に従い、長期的に安定した配当を実施してまいります。更に、健全なキャッシュ・フローの向上と財務体質の改善に努めてまいります。

 

(3)経営環境

当社グループを取り巻く経営環境につきましては、新型コロナウイルス感染症拡大に伴う緊急事態宣言やまん延防止等重点措置による行動制限と、新型コロナウイルスのワクチン接種が進んだことから、年末にむけ一時的に経済活動は回復の兆しを見せましたが、オミクロン株の出現による感染再拡大や、ウクライナ情勢の影響から世界的な原材料価格高騰やインフレなどの懸念材料が重なったことにより、先行き不透明な状況にあります。

このような環境のなか、婦人下着及びその関連事業におきましては、新TVCMやWebを利用した多彩なメディアプロモーションを強化したことで、補整下着のイメージを非日常的なものから日常的なアイテムとしての定着を図ったことにより、売上収益とも順調に推移いたしました。

また、美容関連事業におきましても、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けたものの、安定した顧客基盤により、売上は底堅く推移いたしました。

一方、マタニティ及びベビー関連事業におきましてはコロナ禍の影響により、国内の出生数減少など、引き続き厳しい経営環境のもと推移いたしましたが、当社グループの子会社を合併するなど、セグメント間の連携強化と業務効率の推進に努めました。

さらに、婚礼・宴会関連事業におきましては、新型コロナウイルス感染症拡大に伴う緊急事態宣言や、まん延防止等重点措置による行動制限の影響を受け、挙式の延期や宴会の縮小が続くなど、計画を大きく下回る結果となりました。

当セグメントにおきましては、前連結会計年度と比べ大幅に減収となりましたが、今後、新型コロナワクチン接種率の向上や、治療薬の開発が進む等、新型コロナウイルスとの共存環境が整うことを前提に、当セグメントの業績は回復するものと見込んでおります。

 

 

(4)中長期的な会社の経営戦略

当社グループは、女性の皆様が輝く人生を過ごしていただけるよう美と健康に関する多彩な商品・サービスを提供する『美の総合総社』を目指していくことをグループのビジョンとし、その実現に向けて、高品質な商品と最高のサービスを幅広く提供し続け、様々な取り組みを推進してまいります。

婦人下着及びその関連事業におきましては、多彩なメディアプロモーションを強化することで、補整下着のイメージを非日常的なものから日常的なアイテムとしての定着を図るとともに、安心してご来店いただける店舗環境づくり、ならびに美と健康に関する商品・サービスを拡充していくことで、婦人下着及びその関連の市場におけるシェア拡大を目指してまいります。

次に、マタニティ及びベビー関連事業におきましては、国内の出生数減少など、市場の拡大が厳しい中、商品力強化の他、婦人下着及びその関連事業との連携ならびに顧客基盤やマーケティングノウハウなどの経営資源を活用して、集客力の強化を推進し、市場における地位を確立してまいります。

更に、婚礼・宴会関連事業におきましては、新型コロナワクチンの普及により、新型コロナウイルス感染症の状況が落ち着くことを見据え、イベントの企画や実施など、新規コンテンツの開発や、結婚式場を中心とした、補整下着やサプリメントの他、美容関連事業におけるヘアサロンなど、女性の美と健康に関する多彩なサービスを提供する複合施設の柱として、当社グループにおける戦略的な役割を担うとともに、グループのシナジー効果を高めてまいります。

 

(5)会社の対処すべき課題

中長期的な会社の経営ビジョンを踏まえ、当社グループといたしましては、下記の点を重要な課題と考えております。

① 集客力の強化

 テレビ、新聞・雑誌、Webなど多彩なメディアでのプロモーションをより一層強化し、認知度の向上を図り、集客に繋げてまいります。また、自社イベントにおいて選出されたお客様をモデルとして起用したテレビCMによるプロモーションを、継続的に実施してまいります。

 昨年実施した自社イベント「MCSA(マルコシンデレラストーリーアワード)2021」で受賞されたお客様を新たなモデルとして起用した新テレビCMをはじめ、多彩なメディアプロモーションを展開してまいります。2023年5月に「MCSA2023」の実施を予定しており、地区大会の開催など、継続的な顧客の活性化とプロモーションの強化を図ってまいります。

② 商品・サービスの拡充

 既存の商品・サービスの拡充を図るとともに、女性のライフステージに寄り添った美と健康に向けた新たな商品・サービスの開発・提供を積極的に推進し、お客様にとっての「顧客価値」を高めてまいります。

③ 顧客満足度の向上

 店舗スタッフをはじめとする従業員の積極的な採用と育成を強化し、さらなるサービスの質の向上を図るとともに、新規出店や移転・改装を推進してまいります。

 また、当社グループ共通のポイントサービスの導入をはじめ、セグメント間の連携を強化するなど、お客様の利便性と満足度を高めてまいります。

④ 収益基盤の強化

 既存事業の売上拡大施策に加え、コスト管理を徹底するとともに、新型コロナウイルス感染症などの外的要因にも対応できるよう、オンラインイベントやオンラインカウンセリングなどのオンラインとオフライン(実店舗)の融合施策の拡充や、EC販売の強化など、多様な販売施策を実施してまいります。さらに、DX化による業務効率を加速することにより、収益基盤の強化を推進してまいります。

また、安定的な成長を図るため、RIZAPグループ株式会社における同社グループ及び、当社グループ各社との連携を一層強化してまいります。

⑤ 従業員満足度の向上

 当社グループは、多様な働き方を推進するとともに、美と健康に関する仕事の機会創出やチャレンジできる職域の拡大と評価により、やりがいを高め、従業員満足度の向上を図ってまいります。

 また、ジェンダーレスを推進し、従業員満足度を高めることで生産性の向上を図り、女性管理職の割合を増やすと共に、永続的な成長を目指してまいります。

⑥ コンプライアンス遵守の徹底

 社内外でのコンプライアンス遵守の徹底を継続してまいります。

 

tremolo data Excel アドインサービス Excel から直接リアルタイムに企業の決算情報データを取得

お知らせ

tremolo data Excel アドインサービス Excel から直接リアルタイムに企業の決算情報データを取得