課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】

企業を取り巻く環境は様々変化しておりますが、中でも「気候変動への対応と海洋環境の保全」「資源の持続可能な調達」「健康課題の解決」「多様な人財が活躍できる社会の実現」は、当社が特に取組むべき重要な社会課題と認識しております。このような課題に対して、当社がこれまで110余年かけて培った資源アクセス力、研究開発力、生産技術、品質保証力、世界各国に張り巡らせたグローバルリンクス・ローカルリンクスで構成されるバリューチェーンの強みと特徴を活かし、心と体を豊かにする「新しい食」、社会課題を解決する「新しい食」を提供してまいります。

 

<ミッションと長期ビジョン>

当社のミッション(存在意義)をあらためて定義したうえで、長期ビジョンとして「2030年のありたい姿」を明確にいたしました。

(ミッション)

私たちを突き動かすもの。

それは「人々により良い食をお届けしたい」という志。

海で培ったモノづくりの心と未知を切り拓く力で、

健やかな生活とサステナブルな未来を実現する

新しい“食”を創造していきます。

 

(長期ビジョン「2030年のありたい姿」)

人にも地球にもやさしい食を世界にお届けするリーディングカンパニー「Good Foods 2030」

 


 

長期ビジョン「Good Foods 2030」の達成に向け、マルチステークホルダーへ配慮しながら持続可能な社会への価値を創造する“サステナビリティ経営”を推進するとともに、ROIC活用により成長分野へ経営資源を集中する“事業ポートフォリオマネジメント”を強化し、企業価値向上に努めます。海外マーケットでの伸長、養殖事業・ファインケミカル事業の成長と差別化を加速し、2030年には、海外所在地売上高比率を50%、売上高1兆円、営業利益500億円を稼げる企業を目指します。

 

 

 

 

<「Good Foods 2030」主要KPI>


 

経済価値:成長・収益力


 

 

<中期経営計画「Good Foods Recipe1」について>

1.中期経営計画「Good Foods Recipe1」の概要

2030年の長期ビジョンを実現するため「最初のレシピ」として“もうワンランク上へ行くための変革”に取組んでまいります。


 

2.財務KPI


 

 

3.中期経営計画「Good Foods Recipe1」6つの基本戦略

①サステナビリティ経営への進化

健康訴求、温室効果ガス排出削減、プラスチック削減、水産資源の持続的な利用、責任ある調達、人財の多様性の課題に全事業で取組んでまいります。

 

②グローバル展開加速

水産・食品は欧米を中心に拡大し、アジアでは事業基盤を確立します。EPAは世界中への供給を目指し、海外所在地売上高比率34%(2021年度)→38%程度(2024年計画)を目指します。

 

③新規事業・事業境界領域の開拓

企画・マーケティング力、R&D機能の強化で、健康領域商品、代替タンパク等の商品をご提案すると共に、生産地と顧客を結ぶ“水産物の流通プラットフォーム”の展開で、お客様の多様なニーズにお応えしてまいります。

 

④生産性の革新

AI/IoT活用による“養殖事業の先鋭化”、DXの活用による食品工場・ファインケミカル工場での“スマートファクトリー化”など、価値創造の質とスピードを上げて取り組みます。

 

⑤財務戦略

各事業の収益性向上に加え、CCCによる運転資本管理などグループ会社、各部門に落し込みROIC改善に取組みます。またROICの高い事業に経営資源を注力するなど、事業ポートフォリオの最適化を図ります。キャッシュアロケーション方針として、成長に向けた投資を行いつつ、株主還元を強化し配当性向30%以上を目指します。投資は完成ベースで総額1,200億円(支払いベース1,100億円)を計画しています。

 

⑥ガバナンス強化

最適な取締役会の構成を目指し多様性や求められるスキル等を検討してまいります。また、グループ会社役員の指名報酬制度を再構築し、グループ会社取締役会の実効性を向上させるとともに、投資実行の事前審査、実行後のモニタリングを推進し、グループガバナンスを強化してまいります。

 

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