業績

3【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1)経営成績等の状況の概要

当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。

 

① 財政状態及び経営成績の状況

当連結会計年度におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症拡大により、経済活動の制限が繰り返される等、厳しい状況で推移いたしました。ワクチンの接種が進む一方で、新たな変異ウイルスの感染症拡大も懸念され、景気の先行きは不透明な状況が続いております。

沖縄県の小売業界におきましては、4月以降、まん延防止等重点措置の適用や緊急事態宣言の発令、沖縄県独自の感染防止抑制期間の方針に伴い、延べ246日間にわたって営業時間短縮や土日祝日の休業要請、外出自粛要請がなされる等、厳しい経営環境が続きました。

このような環境の中、当社グループは、飲食店及び一部の店舗(生活必需品以外)の営業時間短縮や土日祝日の臨時休業を実施し、お客様と従業員の感染症拡大防止策を講じながら営業してまいりました。

また、経営方針を「気づく、考える、実行する」とし、人財力や仕組み力、商品力の向上に取り組むとともに、引き続き企業理念の浸透、七大基本の徹底、既存店の活性化、効率化を図り、お客様満足度の向上に努めてまいりました。

その結果、当連結会計年度における営業収益(売上高及び営業収入)は2,043億55百万円(前年同期比0.8%増)、営業利益は83億29百万円(同9.0%減)、経常利益は101億51百万円(同6.3%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は66億60百万円(同9.7%増)となりました。

 

セグメントの経営成績は、次のとおりであります。

小売

小売におきましては、新型コロナウイルス感染症拡大による外出自粛要請等の影響を大きく受けましたが、食料品の需要が拡大したことと、ワンランクアップ商品、沖縄県産品、PB商品(くらしモア、ローソンセレクト)の販売強化に取り組んだことや、昨年開店店舗及びリニューアル店舗の売上増加が寄与し、営業収益は1,975億33百万円(前年同期比1.0%増)となりました。セグメント利益は営業時間短縮や一部店舗の臨時休業の影響等により、77億43百万円(同6.0%減)となりました。

CVS

CVSは、FC店舗を16店舗新規出店、1店舗閉店したことと、新型コロナウイルス感染症拡大による外出自粛要請等の影響で店舗の売上が大きく減少したこと等により、営業収益は68億52百万円(前年同期比3.9%減)、セグメント利益は5億83百万円(同36.1%減)となりました。

当期の財政状態の概況は、次のとおりであります。

当連結会計年度末の総資産は、前連結会計年度末と比較して90億23百万円減少し、1,655億51百万円となりました。

主な要因は、前連結会計年度末が金融機関の休日となり、仕入債務等の支払い93億54百万円が当連結会計年度へ繰り越されたこと等により、現金及び預金が85億28百万円減少したことや、有形固定資産が18億61百万円減少したことによるものであります。

負債は、前連結会計年度末と比較して95億97百万円減少し、338億39百万円となりました。

主な要因は、前連結会計年度末が金融機関の休日となり、仕入債務等の支払いが93億54百万円が当連結会計年度へ繰り越されたこと等により、買掛金が68億22百万円、預り金が8億32百万円、流動負債その他が13億24百万円減少したことによるものであります。

純資産は、前連結会計年度末と比較して5億74百万円増加し、1,317億12百万円となりました。

主な要因は、利益剰余金が49億2百万円、自己株式が42億84百万円増加したことによるものであります。

 

② キャッシュ・フローの状況

当連結会計年度末の現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末より85億28百万円減少し、315億95百万円(前年同期比21.3%減)となりました。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

営業活動により得た資金は、40億85百万円(同79.2%減)となりました。

主な要因は、税金等調整前当期純利益97億75百万円、減価償却費75億10百万円の計上及び前連結会計年度末が金融機関の休日となり、仕入債務等の支払額93億54百万円が当連結会計年度へ繰越されたこと等によるものであります。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

投資活動に使用した資金は、63億45百万円(同1.3%減)となりました。

主な要因は、有形固定資産の取得による支出60億63百万円によるものであります。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

財務活動に使用した資金は、62億68百万円(同193.9%増)となりました。

主な要因は、自己株式の取得による支出42億97百万円、配当金の支払額17億55百万円及び非支配株主への配当金の支払額1億76百万円であります。

 

③ 生産、受注及び販売の実績

a.生産実績

該当事項はありません。

 

b.受注実績

該当事項はありません。

 

c.販売実績

当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

セグメントの名称

部門の名称

金額(百万円)

前年同期比(%)

小売

衣料品

11,207

94.2

住居関連用品

54,414

99.9

食料品

117,839

102.2

外食

6,631

98.1

小計

190,094

100.9

CVS

412

57.1

売上高合計

190,506

100.7

(注)売上高には、消費税等は含まれておりません。

 

d.仕入実績

当連結会計年度の仕入実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

セグメントの名称

部門の名称

金額(百万円)

前年同期比(%)

小売

衣料品

6,763

98.8

住居関連用品

37,500

98.7

食料品

84,483

102.5

外食

2,192

99.1

小計

130,939

101.1

CVS

297

56.7

仕入高合計

131,237

101.0

(注)仕入高には、消費税等は含まれておりません。

 

(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容

経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。

なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。

① 重要な会計方針及び見積り及び当該見積に用いた仮定

連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)に記載のとおりであります。

② 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容

当連結会計年度の経営成績の分析は、概要につきましては、「第2 事業の状況 3 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ①財政状態及び経営成績の状況」に記載しております。

 

③ 経営成績に重要な影響を与える要因について

「第2 事業の状況 2 事業等のリスク」に記載しております。

④ 経営戦略の現状と見通し

「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (3) 経営環境及び対処すべき課題等」に記載しております。

⑤ 資本の財源及び資金の流動性についての分析

a.キャッシュ・フローの状況

「第2 事業の状況 3 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1) 経営成績等の状況の概要 ② キャッシュ・フローの状況」に記載しております。

b.資金需要

当社グループの運転資金需要のうち主なものは、商品の仕入れのほか、販売費及び一般管理費等の営業費用によるものであります。営業費用の主なものは、人件費、地代家賃及び水道光熱費等であります。

c.財政政策

当社グループは、基本的な運転資金については、自己資金にて対応しております。

⑥ 経営方針、財政戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等

「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (2) 目標とする経営指標」に記載しております。

なお、当連結会計年度の売上高経常利益率については、5.3%となりました。

⑦ 経営者の問題認識と今後の方針について

「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (3) 経営環境及び対処すべき課題等」に記載しております。

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