研究開発活動

5【研究開発活動】

当社グループ(当社及び連結子会社)は、自動車駆動用の変・減速機、四輪駆動装置、産業機械用駆動系コンポーネント、及び自動車用の駆動系部品を中心にした製品の研究開発活動を行っておりますが、高性能・軽量・コンパクトで環境にやさしい製品の開発を積極的に推進しております。

現在の研究開発は、商品開発部及び部品・要素開発部を中心に推進しており、研究開発スタッフは総勢80名(総従業員の約4.9%)であります。当連結会計年度における研究開発費は1,225百万円(売上高比2.5%)を支出しておりますが、各セグメント別の研究開発費につきましては、いずれも互いに技術を共有しており、特定のセグメントに区分することが困難なため、記載しておりません。

当連結会計年度における各セグメント別の研究開発内容、製品化状況は以下のとおりであります。

 

世界中でカーボンニュートラルの実現に向けた気運が高まる中、自動車の駆動系事業については、課題解決に向けた戦略や手法に関して「協力」と「競争」がせめぎ合う環境となっています。この難局を乗り越えて更に企業が進化する為に、開発部門としては、1)地域別に最適な製品とものつくりの追求、2)環境性能と耐久性を両立するモデルベース開発の推進、3)異業種技術交流によるイノベーションの創出を柱として、コスト競争力の高い製品群、高度な制御技術を駆使した高付加価値な新商品の具現化を推進しております。

 

(1)ユニット事業

①電動駆動装置

今後の主力製品となるe-Axleを中心としたハイブリッド及び電気自動車用製品の研究開発は、高密度なモータと歯車技術の組合せにより、小型・軽量化と高効率化を追求し、合わせて、これまで培った動力伝達技術に磨きをかけて、カーボンニュートラル実現に向けた技術開発に取り組んでおります。

②四輪駆動装置

四輪駆動装置については、ピックアップトラック、SUV(Sports Utility Vehicle)用製品の研究開発に重点を置き、グローバル市場に対応可能で、燃費性能向上を目的とした軽量・コンパクト化を図る開発、及び更なる競争力を高める技術開発に取り組んでおります。

③産業機械用駆動系コンポーネント

農業トラクター用パワーシフトトランスミッションを中心に、その幅広いニーズに応えられる様に、次期型の大・中型トランスミッション及び、PTO(Power Take Off unit)の研究開発に取り組んでおります。

 

(2)部品事業

当社グループの製造技術面での強み、及びユニット事業にて培われた設計、評価/解析技術を活かし、燃費性能向上を目的とした、自動変速機、無段変速機用の高精度部品や、電動駆動減速機用の高精度歯車、アセアン地域での変速機部品、北米地域での駆動系部品の量産化に取り組んでおります。

また、製品競争力を高めるために、歯車、動力伝達軸、コンパニオンフランジなどの製品を中心に、材料・工法技術、及び設計要素技術の研究開発、加えて、海外生産の増加に対応した、材料を含めた部品現地化や、設備開発も更に推進してまいります。

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