課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】

  文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において当社が判断したものであります。

(1)会社の経営の基本方針

 当社は、1947年の創業以来、業務用食品卸売業を本業として、主に外食産業の発展に貢献することを使命として

まいりました。また、食の市場の変化に対応するために、給食や中食の分野、中でも特に ヘルスケアフード業態へ

販路を広め事業の拡大を推し進めてまいりました。

 経営の基本は、当社の経営理念(下記ご参照)に示しておりますとおり、顧客第一主義の考えを基軸とし、存在感

のある企業となり、顧客の発展とともに成長し続けることであります。

 企業は、安定した業績を継続することによって、株主はもとより、社員・取引先・その他多くの関係先のご満足を

得られるものであると確信しております。

 なお、社会経済の環境変化はめまぐるしく、顧客のニーズも多様化し、複雑化してまいりますが、常に的確で誠意

のある対応を心がけ、経営資源を最大限に有効活用する所存であります。

 

 [当社の経営理念]

「私達は、自己の能力を啓発し、奉仕と感謝の心をもって
取引先にとってなくてはならない存在となり、
社員の幸福と企業の安定成長をはかり、
社会と食文化の発展に貢献する」

 

(2)目標とする経営指標及び中長期的な会社の経営戦略

 当社は長期ビジョンである「いい会社をつくろう」を標榜しており、第4次中期経営計画では、

「Change to the Next 新時代に向けて変革していこう」をスローガンに掲げ、次の主要な施策により、事業基盤強化に向けた社内構造改革と、業容の拡大に邁進いたしました。

 

①既存事業の基盤強化と収益拡大

②新規事業による成長戦略の取組強化

③物流イノベーション

④人財の育成と活躍促進・働き方改革

⑤経営基盤の強化と企業価値向上

⑥システム強化と利活用促進

 

(3)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

①直面する課題

a.新型コロナウイルス感染症への対応

 新型コロナウイルス感染症の拡大、流行の長期化により、各種イベントの自粛、外食店の営業自粛、内食・

中食、特にデリバリーサービスの増加等、国内における「食」事情も従前より大きく変化しています。

 そのような厳しい環境の中、アフターコロナやウィズコロナにおける新たな時代のニーズに対応するため、

お客様も新しい事業領域に活路を求めてチャレンジされています。当社は、このような変化や動きを的確に掴み、

お客様の声に耳を傾けてまいります。

 [そのために実践すること]

・重点戦略(ヘルスケアフード・中食・PB商品・素材品(肉・野菜・魚))の推進

・C&C(キャッシュアンドキャリー)事業の再構築

・商品開発力、調達力の強化

 

b.中期経営計画2022-2025「Change!Challenge!Create!」

 当事業年度は第4次中期経営計画の最終年度でありましたが、新型コロナウイルスの感染拡大が収まらない中、

動きたくても、動けない消化不良の期間が続きました。当社を取り巻く環境は、これからも大きく変化することが

予想されます。その変化に立ち向かうため、自分自身が「変わる」「挑む」「創り出す」ことが肝要と考え、

第5次中期経営計画を策定しました。

 中期経営計画では、3つの重点戦略を定め、更なる企業価値向上に努めます。

1.(持続可能な)収益力の強化

2.成長戦略の取組強化

3.経営基盤の強化

 「(持続可能な)収益力の強化」では、従来から取組んできた重点施策である「ヘルスケアフード」「中食」

「PB商品」を更に強化するとともに、新たに素材品(肉・野菜・魚)の取扱いを増加させ、収益の拡大と

安定化を図り、「成長戦略の取組強化」では、通信販売やBtoB事業、海外市場への販売等の取組みに挑戦

します。「経営基盤の強化」では、企業の持続的な成長を支えるのは社員一人ひとりの「健康」であることを

再認識し、「OIE健康宣言」の下、社員満足度等の具体的目標を掲げ取組みます。

 また、中核人材の育成や女性の活躍促進に向けた行動計画を策定し、実行してまいります。

 

 

②中長期的な検討課題

a.事業構造の再構築

 当社は業界に先駆けてヘルスケアフード業態への取組みを行ってまいりました。そのノウハウを活かして、今後

更に専門性を高め、プロ集団としての取組みを深化させていく所存です。また得意先業態開発(セントラル

キッチン、メーカー工場)への取組みや、C&C事業の拡大に向けた体制再構築にも取組んでまいります。

b.持続可能な社会の実現

 2015年に国連サミットにて採択された「持続可能な開発目標」(SDGs)は、地球上の誰ひとり取り残さない

ことを目指し、先進国と途上国が一丸となって達成すべき国際社会共通の目標です。当社も、食に関わる企業

として当社独自の活動であるSMILE PROJECTにて、ESGの観点を切り口とした2030年までの取組

目標を掲げ、持続可能な社会の実現に貢献してまいります。

c.長期ビジョン「いい会社をつくろう」

 当社は新型コロナウイルスによる影響への対応と、今後のアフターコロナにおける施策に取組み、会社業績の

回復を図ることが最優先であることから、東京証券取引所市場区分は「スタンダード市場」を選択することと

いたしました。今後、新ビジネスへの挑戦や海外進出等、具体的な将来展望を描いた上で、「プライム市場」への

上場を検討します。引き続き、熾烈な企業間競争を勝ち抜き、持続的な成長と中長期的な企業価値の向上を目指す

とともに、「いい会社」の実現に向け、人財の育成や組織の活性化を通して目標達成に向かって果敢に挑戦して

まいります。

 

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