研究開発活動

5【研究開発活動】

当社グループは中期経営戦略として「研究開発力の強化」を掲げ、製品開発と技術開発の両面から研究開発を行う組織体制により設計品質と開発スピードの両立を目指した開発活動を行って参りました。2019年度は、その活動の成果として、消化器領域において新たに2品目の製品の製造販売承認を取得し、消化器領域の製品の拡充を行いました。

また、腹水濃縮器の承認を取得し、腹水濾過器、濃縮器による難治性腹水症の治療へ製品を上市いたしました。

 

製品開発においては、重点分野である血液浄化、心臓血管外科領域、消化器領域をターゲットとして、新規製品の開発と新たな製品ニーズの発掘に取り組んでおります。

心臓血管外科領域では、国産初の腹部大動脈ステントグラフトの日米欧の三極同時となる薬事承認取得を目指し、研究開発を推進しており、2020年度には製品の設計を終了し性能・安全性の試験を開始する計画です。更に、当社のステントグラフトの技術を応用した新製品の開発も進めております。

消化器分野においては、2018年度に承認を取得した胆管ステント(川澄ダックビル胆管ステント)の販売後に市場から得た情報をもとに改良された製品(川澄ダックビルIT胆管ステント)と国内初のカバー付き大腸ステント(川澄ジャバラ大腸ステント)の製造販売承認を取得し、限定した施設向けに発売を開始しました。引き続き、消化器領域のKOLのドクターとのタイアップにより新製品の開発に取り組んでまいります。

 

技術開発においては、プラスチック成形加工の新技術開発に加え、金属材料に関する加工技術開発に継続して取り組み、2019年度には消化器領域の新製品に展開致しました。金属加工技術の向上と応用に取り組み、当社のステントの開発に展開してまいります。

また、生分解性の新素材に関する研究も外部研究機関と継続して共同開発しており、材料の加工技術の開発も含めた幅広い技術開発を継続して取り組んでまいります。

 

当連結会計年度におけるグループ全体の研究開発費の総額は 1,278百万円であり、これは各事業部門に配賦できない基礎研究費用576百万円を含んでおります。

 

当連結会計年度におけるセグメント別の研究成果および研究費は次のとおりです。

 

(血液及び血管内関連)

血管内関連製品としては、腹部大動脈瘤用のステントグラフトの開発を継続して進めております。ステントグラフトの技術を応用し、製品群の構築を目指しております。

当事業部門における研究開発費は、666百万円であります。

 

(体外循環関連)

透析用血液回路の機能部品改良を顧客ニーズに合わせて随時行っております。また、血液浄化分野では、難治性腹水症に使用される腹水濾過・濃縮器の製造販売承認を取得し、上市いたしました。現在、次の新製品に向けて開発準備に取り組んでおります。

当事業部門における研究開発費は、35百万円であります。

 

 

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