課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】

 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在においてコムシスグループが判断したものであります。

 

(1)経営方針・経営戦略等

 私たちコムシスグループは、グループ一体となり、外部の様々なプレイヤーとも強力な協業・連携を図りつつ経営理念を実現します。

 

 <コムシスグループ経営理念>

 「時代をになう多様なインフラ建設」でお客様に選ばれ続ける企業を創ります

 「豊かな生活を支える社会基盤づくり」で国と地域に貢献します

  たゆまない改革を続けさらなる企業価値の向上を目指します

 

 コムシスグループの事業分野はキャリア系事業である電気通信設備工事にとどまらず、非キャリア系事業である都市の環境整備やICT関連工事、太陽光発電などの再生エネルギー事業に至るまで社会・経済活動を根底から支えるさまざまなインフラ工事を網羅しています。

 この経営理念では「お客様」「社会」「株主およびグループ従業員」の三つのステークホルダーに対してさらに一層の貢献をお約束し、グループが一体となり「コムシスビジョン NEXT STAGE 2023」の実現へ向け、まい進してまいります。

 

 お客様

~時代をになう多様なインフラ建設~

さらなる事業拡大を志向しながら品質・納期・価格などのサービス面でお客様より最大の評価をいただける企業グループを目指します。

 

 社会

~豊かな生活を支える社会基盤づくり~

さまざまなインフラ構築・建設を通して国や地域社会に貢献していくことが使命であると考えています。

 

 株主およびグループ従業員

~たゆまない改革を続けさらなる企業価値の向上~

人材のマルチスキル化、施工ITプラットフォームの構築など、生産性の向上や

コスト競争力の強化を図り、厳しい競争環境に打ち勝つ構造改革の取り組みを継続してまいります。

 

 

(2)目標とする経営指標

 コムシスグループは、2023年度を最終年度とする中期目標として「コムシスビジョン NEXT STAGE 2023」を進めております。

 

・売上高6,000億円以上

・営業利益500億円以上

・総還元性向70%目安を継続

 

「コムシスビジョン NEXT STAGE 2023」を達成するために

-キャリア事業の取り組み-

構造改革とITシステム統合によるコスト削減と生産性向上

 ・統合シナジーの創出 ・事業機会の確実な捕捉

-成長事業の取り組み-

売上拡大と利益拡大の両立

 ・既存、新領域拡大 ・M&A ・バーチャルカンパニー推進

 

(3)経営環境及び対処すべき課題

 コムシスグループを取り巻く事業環境におきましては、5Gサービスの本格稼働に向けたデジタル通信基盤の拡充、防災・減災、国土強靭化施策など公共インフラ投資の継続、地方自治体のデジタル実装をはじめとする社会全体のDX化促進、2050年カーボンニュートラル実現に向けた再生可能エネルギー分野への注力など投資拡大などが期待されております。

 長期化する新型コロナウイルス感染症の社会経済活動への影響は当面継続すると推測されますが、コムシスグループといたしましては、ウィズコロナを前提に、感染症対策の徹底に努め事業活動を継続してまいります。加えて、半導体不足・納入遅延などのサプライチェーンリスク、ウクライナ情勢を含む地政学リスクからの原材料価格高騰など、経済の先行きは不透明な状況が続きますが、中長期ビジョン「コムシスビジョン NEXT STAGE 2023」達成に向け、事業環境に応じたフォーメーションの最適化、DXを要とした生産性向上、働き方改革の深化など引き続き経営基盤強化に取り組んでまいります。また、「サステナビリティ基本方針」に則りSDGsの目指す社会の実現に貢献するとともに、コムシスグループの持続的成長を図ってまいります。

 具体的には以下を主要施策として取り組んでまいります。

 

<主要施策>

① バーチャルカンパニーによる受注力・施工力の最大化

② 最適なリソースシフトによる事業運営体制構築

③ ITプラットフォーム統合によるワークフロー最適化

④ DX推進による生産性向上

⑤ 技術者のマルチスキル化及びデジタル技術者の育成

⑥ M&Aによる成長基盤強化

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