文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。
(1)経営の基本方針
当社グループは、「公明正大且つ信用あるオークション市場の創造と拡大」、「常に信用を重んじる中での慎重かつ大胆な挑戦」、「豊かで美しく潤いある生活文化の追求」の実現を目指して事業を進めております。
(2)目標とする経営指標
当社グループの効率的な経営の実現を目標として、ROE(自己資本当期純利益率)15%以上を連結での中長期的な指標として掲げております。
(3)経営戦略等
当社グループが今後さらなる成長と発展を遂げるためには、「(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題」に記載の課題に対応することが経営戦略上重要であると考えており、オークションにおける取扱点数と取扱価格の増加、そして新型コロナウイルス感染症の感染拡大に影響されにくい新規事業の開発を目指します。
(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
アート関連事業においては、古美術やワイン等の一部のオークションの堅調な推移が期待できると同時に、ここ数年の近代美術の中低価格帯の相場が低迷からの復調により、市況は徐々に好転する方向にあります。当社グループは、「日本近代美術再生プロジェクト」と題した、日本の20世紀の近代美術の再評価と価値付けに取り組んでまいりましたが、これからは近代美術だけでなく、近代美術以外の新たな柱となり得るコンテンポラリー アート(戦後美術を含む)へのシフトに注力してまいります。また、「資産形成アート投資サロン」を通じて、アー トコレクターを呼び込み、オークションへの取扱点数と取扱価格を増加させると同時に、新型コロナウイルス感染症の感染拡大に影響されにくい新たな事業の開発に積極的に取り組んでまいります。具体的には、ITを利用して顧客の美術作品の保管する仕組みを、出資先の株式会社 between the artsと連携して拡大していきます。アートファンドについても稼働を視野に準備を進めております。また、オークション事業から派生した資産防衛ダイヤモンド事業は、新型コロナウイルス感染症の感染拡大にかかる各国の金融緩和政策から生じるインフレ懸念から、資産防衛としてのダイヤモンドへの需要が高まってきており、売上の増大を目指します。2022年3月設立したEdoverse株式会社が推進する仮想空間GameFiの構築を目指す「Edoverse(江戸バース)」の開発・運用・管理にかかるコンサルテーション業務を通じて、現代に江戸の町を再構築するゲームのなかで、NFTアー トを中心としたNFT取引を通じて持続可能な経済圏の拡大を目指します。
その他事業のエネルギー関連については、アート関連事業に経営のリソースを集中させていくため、太陽光発電 施設事業を縮小しておりますが、SDGsの観点から、持続可能な再生エネルギーとして自社保有の太陽光発電施設は 保持しております。一方、マレーシアから日本へのPKS(ヤシ殼)輸出事業は、新型コロナウイルス感染症の感染拡大によるマレーシア国内でのロックダウン状態が解除されましたので、事業活動を再開し収益化を目指します。
(5)新型コロナウイルス感染症の影響及びその対応
2020年1月以降世界的に感染が拡大している新型コロナウイルス感染症を契機として、政府による緊急事態宣言が発動され、個人の外出自粛や企業の事業活動が制限されるなど、先行き不透明な状態が続いていくと考えられます。
当社と致しましては、お客様、取引先、関係先等及びに従業員の安全確保を最優先とし、リモートワークやオンライン会議の利用による接触機会の低減、マスクの着用義務、アルコール消毒の徹底などの感染予防策を実施し、感染防止に努めております。
(6)その他、経営上重要な事項
該当事項はありません。
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