業績

3 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。

なお、当連結会計年度より、web販売委託先等に対する未収入金の表示方法を流動資産のその他から受取手形及び売掛金へ変更し、表示方法の変更の内容を反映させた組替え後の数値で前連結会計年度との比較・分析を行っております。

 

(1) 経営成績等の状況の概要

当連結会計年度におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の拡大が各地域で繰り返される状況となり、まん延防止等重点措置の適用や緊急事態宣言の発出が度重なったことにより、長期間にわたり経済活動が停滞しました。また一部の企業では、物流が停滞したことや半導体の供給不足などにより生産活動の停止を余儀なくされたり、原油を始めとする原材料価格の急激な高騰によって収益が大きく影響を受けたりするなど、不安定な経済環境が継続するとともに、先行きの見通しも不透明な状況となっております。

当社グループが属する家具インテリア業界においても、コロナ禍の中、社会や経済が大きく変化することに対応するため、各社で営業活動の方法や店舗における接客のあり方などを継続して見直しております。また、法人オフィスにおける働き方改革の動きやオフィスの移転、集約といったリロケーションの動き、さらに個人住宅において利便性の高い場所で高額のマンションや一戸建ての販売が拡大していることや、在宅勤務の普及によって郊外の住宅などの販売も好調に推移していることによって、家具・インテリア用品の需要が高まっております。需要が一巡した後は、家具・インテリア用品を選ぶ際に価格だけではなく、デザイン性や品質への注目が高まっているという傾向が強まってきております。

このような経営環境の中、当社グループは洗練された、夢のある暮らしや、今までに体験したことがない新しいライフスタイルを、お客様それぞれの望みを実現するための提案をして、デザインや機能というモノ単体での優位性だけではなく、商品の組み合わせや使い方を提示させていただくことによって、当社グループならではの価値を提供し続けております。

当連結会計年度のトピックスとしては、当社㈱カッシーナ・イクスシー(以下、カッシーナ・イクスシー)が連結子会社の㈱コンランショップ・ジャパン(以下、コンランショップ)の全株式を2021年12月27日に譲渡したため、コンランショップは当社グループの連結子会社からはずれました。但し、連結損益計算書及び連結キャッシュ・フロー計算書には会計規則に基づきコンランショップを含めた3社が連結対象となっております。カッシーナ・イクスシーでは、今後のさらなるデジタル社会の進展に対応するDXを推進するため多額の投資を行い、インターネット上でショールームをお客様が自由に体験できるようリニューアルしたり、お客様一人ひとりと末永いお付き合いを続けられるようインフラの整備を行いました。ドイツのジーマティック社製システムキッチンの販売を手掛ける㈱エスエムダブリュ・ジャパン(以下、エスエムダブリュ)は、都心を中心に数多く企画されている高額住宅プロジェクトにジーマティックのブランド力と品質の高さを訴求する営業活動を強化することで、大型受注の獲得に注力しました。

この結果、当連結会計年度の財政状態及び経営成績は以下の通りとなりました。

① 財政状態の状況

当連結会計年度末の資産合計は、前連結会計年度に比べ681百万円減少し、9,145百万円となりました。

当連結会計年度末の負債合計は、前連結会計年度に比べ1,552百万円減少し、3,470百万円となりました。

当連結会計年度末の純資産合計は、前連結会計年度に比べ870百万円増加し、5,675百万円となりました。

当社グループは、定量的な経営指標として事業を安定的に運営していくための目標として、自己資本比率を50%以上に保つよう努めております。当連結会計年度末の自己資本比率は62.1%と目標を上回っていますが、引き続き収益力を高めるとともに商品および製品の回転率を高める施策によって資金効率を上げて、財務内容の維持改善を図ってまいります。

 

② 経営成績の状況

当連結会計年度の当社グループの連結業績は、売上高11,460百万円(前期比3.7%増)、営業利益587百万円(前期比22.2%減)、経常利益605百万円(前期比20.6%減)、親会社株主に帰属する当期純利益984百万円(前期期比124.0%増)となりました。

当社グループは、定量的な経営指標として収益性を高めていくための目標として、売上高営業利益率を10%以上に高めるよう努めていますが、当連結会計年度の売上高営業利益率は5.1%となり、目標から大きく乖離しており、前期の6.8%からも悪化しました。売上高営業利益率10%以上の経営指標を達成するためには、子会社であるエスエムダブリュ・ジャパンの収益を早期に黒字転換させていくとともに、グループ全体でのDX化による業務改革を推進することで収益力を高め、目標の達成を目指してまいります。

なお、当社グループは家具インテリア事業の単一セグメントであるため、セグメントごとの経営成績の記載を省略しております。

 

③ キャッシュ・フローの状況

当連結会計年度末における現金及び現金同等物は前年同期と比べ186百万円減少し、3,484百万円ととなりました。

営業活動によるキャッシュ・フローは前年同期と比べ1,362百万円減少し、118百万円となりました。税金等調整前当期純利益を1,000百万円計上しましたが、関係会社株式売却益が△391百万円、法人税等の支払額が357百万円発生したことによります。

投資活動によるキャッシュ・フローは、連結の範囲の変更を伴う子会社株式の売却による収入414百万円があり、177百万円の収入となりました(前期は△83百万円の支出)。

財務活動によるキャッシュ・フローは、長期借入金の返済によって△718百万円の支出があったものの、社債の発行によって200百万円、長期借入れによって150百万それぞれ収入があったため、△483百万円の支出となりました(前期は△72百万円の支出)。

 

④ 生産、受注及び販売の状況

ア)生産実績

当連結会計年度における生産実績は1,286,593千円(前期比18.6%増)であります。

金額は製造原価によっており、消費税等は含まれておりません。

 

イ)仕入実績

当連結会計年度における仕入実績は5,598,050千円(前期比32.5%増)であります。

金額は仕入価格によっており、消費税等は含まれておりません。

 

ウ)受注実績

当社グループは見込生産をおこなっているため、該当事項はありません。

 

エ)販売実績

当連結会計年度における販売実績は11,460,406千円(前期比3.7%増)であります。

金額には消費税等は含まれておりません。

 

(2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容

経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。

 

① 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容

ア)財政状態の分析

当連結会計年度末の資産合計と負債及び純資産合計は9,145百万円となり、前連結会計年度末に比べて681百万円の減少となりました。その内訳と増減要因については、次の通りであります。

(流動資産)

前連結会計年度末に比べて434百万円減少し、7,234百万円となりました。主な変動要因は、商品及び製品が225百万円、現金及び預金が186百万円、受取手形及び売掛金が135百万円それぞれ減少した一方で、未収法人税等が148百万円増加したことによるものです。商品及び製品、現金及び預金、受取手形及び売掛金が減少した主な要因は、連結子会社であったコンランショップの全株式を譲渡したため、同社が当社グループの連結対象からはずれたことによるものです。

(固定資産)

前連結会計年度末に比べ247百万円減少し1,910百万円となりました。主な変動要因は、差入保証金が128百万円減少したことによるものです。差入保証金が減少した主な要因は、連結子会社であったコンランショップが当社グループの連結対象からはずれたことによるものであります。

(流動負債)

前連結会計年度末に比べて1,159百万円減少し、2,278百万円となりました。主な変動要因は、1年内返済予定の長期借入金が240百万円、未払法人税等が205百万円、前受金が159百万円、短期借入金が150百万円それぞれ減少したことによるものです。1年内返済予定の長期借入金の減少は、カッシーナ・イクスシーの長期借入金の約定返済が進んだことによるものです。未払法人税等の減少は、カッシーナ・イクスシーにおける課税所得の減少によるものです。前受金、短期借入金の減少の主な要因は、コンランショップが当社グループの連結対象からはずれたことによるものです。

(固定負債)

前連結会計年度末に比べて392百万円減少し、1,191百万円となりました。主な変動要因は、長期借入金が328百万円減少する一方で、社債が190百万円増加したことによるものです。長期借入金の減少は、カッシーナ・イクスシーにおいて約定返済が進んだことによるものです。社債の増加は、カッシーナ・イクスシーにおいてSDGsに則した事業への転換を図っていくための資金を調達するためSDGs債を発行したことによるものです。

この結果、負債の合計は前連結会計年度末に比べて1,552百万円減少し、3,470百万円となりました。

(純資産)

純資産は、前連結会計年度末に比べて870百万円増加し、5,675百万円となりました。変動要因は、親会社株主に帰属する当期純利益が984百万円増加した一方で、カッシーナ・イクスシーの株主への配当金支払により113百万 円減少したことによるものです。

 

イ)経営成績の分析

当連結会計年度の当社グループの連結業績は、売上高11,460百万円(前期比3.7%増)、営業利益587百万円(前期比22.2%減)、経常利益605百万円(前期比20.6%減)、親会社株主に帰属する当期純利益984百万円(前期比124.0%増)となりました。その内訳と増減要因については、次のとおりであります。

(売上高)

当社グループを構成する3社の売上高は、カッシーナ・イクスシーが前期比4.8%増、コンランショップが前期比0.7%減、エスエムダブリュが前期比6.8%減となっております。カッシーナ・イクスシーにつきましては2021年の年始から直営店の営業地域において発出された緊急事態宣言期間中、お客様と社員の安全と健康を守るため、来店客数が集中する土曜、日曜の営業を自粛しましたが、デザイン性や品質に優れた家具インテリアに対する需要が底堅く推移したことなどにより、増収を確保することができました。コンランショップでは主要店舗が前期比増収となりましたが、前期中に3店舗閉店したことや法人部門での大型プロジェクトの受注獲得ができなかったこともあり若干の減収となりました。エスエムダブリュでは、全国に展開するショールームを活用して戸建て住宅向けの売上を伸ばしましたが、集合住宅向けのコントラクト事業の受注活動は2023年以降のプロジェクトに対するものとなったため減収となりました。

(営業利益、経常利益)

当社グループを構成する3社の営業利益及び経常利益は、カッシーナ・イクスシーでは営業利益前期比14.5%減、経常利益22.1%減、コンランショップでは営業利益前期比21.6%減、経常利益36.9%減、エスエムダブリュは営業損失及び経常損失がそれぞれ149百万円、153百万円となり赤字幅が拡大しました。カッシーナ・イクスシーの営業利益は、売上高が増収となったものの一部大型プロジェクトの採算が悪化したことにより粗利率が低下したことや、DXを推進するための投資をおこなったことで一般管理販売費が増加したため減益となりました。また、経常利益につきましては子会社であるエスエムダブリュに対する貸付金に対する貸倒引当金繰入額を営業外費用に計上していますが、当該繰入金額が前期比で増加したため営業利益に比べて減益幅が拡大しました。コンランショップの営業利益と経常利益は、売上高が前期比で減少しましたが、粗利率が改善したこともあり金額ベースでは若干の減益になりました。エスエムダブリュの営業損失と経常損失は、売上高が減収になったことに加えて、粗利率も大幅に悪化したため、一般管理販売費を抑制したものの損失は拡大しました。

(親会社株主に帰属する当期純利益)

親会社株主に帰属する当期純利益は、前期比124.0%増の984百万円と過去最高となりました。この要因は、上記の営業利益と経常利益の増減要因に加えて、当連結会計年度においてコンランショップの全株式を譲渡したことによる売却益が発生したことによるものです。

 

② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報

ア)キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容

当社グループの当連結会計年度のキャッシュ・フローの状況の分析・検討内容は「(1) 経営成績等の状況の概要 ③ キャッシュ・フローの状況」に記載の通りであります。

 

イ)資本の財源及び資金の流動性に係る情報

当社 ループの運転資金需要のうち主なものは、商品の仕入、販売費及び一般管理費の営業費用であります。投資を目的とした資金需要のうち主なものは、設備の新設のための設備投資であります。

これらの資金需要については、営業活動によるキャッシュ・フロー及び自己資金、必要に応じて取引銀行からの借入等により資金を調達しております。なお、設備投資額及び設備投資予定額につきましては、「第3 設備の状況」に記載のとおりであります。

資金の流動性については、現金及び現金同等物に加え、取引銀行との間で当座貸越契約を締結しており、事業活動のために必要な資金の確保と流動性を維持しております。

 

③ 重要な会計方針及び見積り

当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しておりますが、この連結財務諸表の作成にあたっては、一定の会計基準の範囲内で見積りが行われている部分があり、資産・負債や収益・費用の数値に反映されております。これらの見積りについては、継続して評価し、必要に応じて見直しを行っておりますが、見積りには不確実性が伴うため、実際の結果は、これらとは異なることがあります。連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。

 
 

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