文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。
当社では、メイン事業である生花祭壇事業における「業界のコストリーダー」として市場シェアを拡大し圧倒的な優位性を獲得すること、物流のサービス強化と高度化を中期経営目標とし、グループ一体でお客様の豊かな暮らしを支援できる総合生活提案企業としての成長を目指すこととしております。
(グループ理念)
ビューティ花壇グループは公平で誠実な事業活動を通じて、より多くのお客様に最高の商品・サービス・環境を適切な価格で提供し、お客様の豊かな暮らしを支援できる、総合生活提案企業になることを目指します。
(グループ経営理念)
我々は、公正、透明かつ自由な競争を通じて利益を追求するとともに、広く社会にとって信頼され価値ある存
在であり続けるため、次の原則に基づき行動することを誓います。
1)お客様のために
お客様の満足と信頼を得られるよう、優れた品質の商品・サービスを魅力的で合理的な価格で、便利かつお
求めになりやすい方法により提供します。
2)取引先のために
取引先との間に良好で公正な取引関係を築き、これを維持することにより、共に成長していくことを目指し
ます。
3)共に働く人たちのために
職場で働く全ての人たちそれぞれの多様性、人格、個性などの人権を尊重し、その能力を最大限発揮し、成
長できるように、健康的で安全な、活力あふれる職場環境造りを目指します。
4)社会のために
良き企業市民として、法令及び社会倫理を遵守するとともに、地域社会との積極的な関わりを通じて、広く
社会貢献活動を行います。また、市民社会の秩序や安全に脅威を与えたり、健全な企業活動に悪影響を与える
ような反社会的勢力とは、一切関係を持ちません。
当社グループは、事業本来の収益性を重視し、売上高経常利益率の向上に努めてまいります。また、株主重視の経営という観点から、企業価値を高めるため株主資本利益率(ROE)を重要な経営指標としており、2022年6月期においては目標22.4%に対し19.4%(前期は24.0%)でした。2023年6月期につきましては、目標を17.5%としております。
生花祭壇事業については、葬儀業界の変化に伴う顧客ニーズの変化に的確に対応し技術力の維持・向上に努め、時代にマッチした新しい商品・サービスの企画・提案により商圏拡大し売上拡大を目指してまいります。
生花卸売事業については、グループ流通事業を担うマイ・サクセス株式会社が主体となり、付加価値の高い商材(生花)や価格競争力のある商材の開発を国内、海外の生産者と直接行い輸入取扱量を拡大、仕入原価を安定的に下げることで収益力の向上を目指してまいります。
ブライダル装花事業については、今後の成長が期待できる関東・関西・九州エリアでの新規顧客の獲得を図り、またリテール部門(小売・EC)の強化及び新規事業による売上の拡大を目指します。
また、以上の既存事業と垂直及び水平統合によりシナジーが見込める新たな事業領域で積極的な資本業務提携を進めてまいります。
当社グループが対処すべき主な課題は以下のとおりです。
当社グループは直近の業績や外部環境の変化を勘案し、中期経営計画(2022年6月期~2024年6月期)を策定し目標達成のための重点目標として以下を掲げております。
1.コア事業での売上拡大
(生花祭壇事業)
①エリア展開
・当社グループの既存拠点をベースとした新たなエリアへの営業展開を東北・甲信越・中部・中四国エリアを中心に実施
②既存エリアでの新規顧客獲得
・既存顧客の新規式場オープンに合わせた取引獲得(取引量のUP)を、関西・九州・沖縄エリアを中心に実施
③新商品の販売拡大
・下落傾向にある葬儀単価の維持に向けた、葬儀社向けの新商品の提案と販売拡大を継続実施
(生花卸売事業)
①外部販売増による売上UP
・大阪拠点をベースとした関西エリアでの新規売上獲得
・フューネラル(葬儀用)花材の定期取引の獲得増
・物流網の構築・整備
・当社グループの拠点(関東・関西・九州)を軸とした物流の検証と構築推進
②花卉の安定生産と生産量拡大
・生産量の効率化と回転率のアップ
・産地の分散化と生産コスト抑制
(ブライダル装花事業:EC・リテール含む)
①既存顧客、既存エリアへの深掘り営業による受注増
・既存取引先が保有する、未だ取引のない式場からの受注獲得
・生花に加え、その他のアイテムの取扱拡大
②新規取引先拡大
・関東・関西・九州エリアにおける各ターゲット会場の取引獲得
・新商品開発の推進
③リテール部門の売上拡大
・法人向けサブスクリプションサービス
・各種ECモールでの販売力強化
・グリーンレンタル(観葉植物)レンタル事業の個人宅への対応拡大
・造園事業への本格参入
2.事業基盤強化
①グループ運営の最適化
・当社グループのノウハウやリソースを組み合わせることにより既存事業領域や新規事業領域でのシナジーを発揮
・グループ内の人材を柔軟に活用できる体制の整備
②DX推進による効率化
・現業部門のコスト効率化と生産性向上
・管理業務の効率化
③人材育成
・戦略を実現させるためのマネージャー層の育成
・多様な人材が活躍できる職場づくり
・就労支援事業拡大に向けた人材確保、育成
3.新サービス開発と新規事業の拡大
①花布団の浸透と売上アップ
・セットプランを中心とした販売強化
・SNSを活用したエンドユーザーへの訴求、業界への浸透
・シリーズ商品開発
②「どこでも参列サービス」のサービス拡充
・訃報案内(=電子版おくやみ情報)ページ無料提供による販路拡大
・新機能追加による更なるユーザビリティ向上
③AI・IoT事業への参入
・AI:受託開発へ向けた営業強化
・IoT:新商品のリリース
・企業、大学との連携
4.企業価値向上
①ESG・SDGs視点での経営推進
・ESG(環境・社会・ガバナンス)およびSDGs(持続可能な開発目標)への取組みを通じて、当社グループの企業価値向上と、持続可能な社会の発展に向けた取り組みを強化
②資本政策・株主還元
・ROEを重要な経営指標とし、株主還元の充実と財務の健全性及び戦略的投資のバランスを最適化することで、企業価値の向上を図る・配当性向50%を目標とし、業績に連動した利益還元を目指しつつ安定的な配当の維持に努める
・成長が見込める案件へは積極的な投資を実施
③ステークホルダーエンゲージメント
・IR情報の充実
・株主・投資家との対話
・顧客目線での商品づくり
・働きやすい職場づくり
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