課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】

 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。

 

(1)経営方針

 当社グループは創業以来の経営理念「顧客第一主義」、「人間尊重」、「一流へのチャレンジ」、「創造的革新」、「企業の社会的貢献」のもと、社名の「ミタチ」の由来であるお客様、仕入先様、当社が「三つで成り立ち」、また「産業」は特定の事業に限定をせず、あらゆる分野に対応、挑戦をしていくことを精神とし、常に新しい視点で物事を見つめ、創造し続け、さらなる成長を目指してまいります。グローバルかつ中長期的には当社グループのコアとなるエレクトロニクス関連製品、ソリューションサービスの需要はさらに高まることが想定される一方、エレクトロニクス商社を取り巻く環境は、半導体・電子部品メーカーやエレクトロニクス商社の再編や統合などの構造変化、国内外では需給状況の変化や新興メーカーの隆盛、また、技術革新による生産品目や製品ライフサイクルの変化への対応など、企業間での競争は一層厳しさを増しております。

 当社グループは、このような環境のもと、変化する時代を勝ち抜く企業であることを目指し、2022年5月期を初年度とする3カ年計画(中期経営計画2023)を推進しております。本計画では、以下に掲げる基本方針4項目を重点に取り組みを行い、お客様から魅力を感じていただける商材とサービスのさらなる拡充と、経営基盤の強化に努めてまいります。

 

(2)中長期的な会社の経営戦略と対処すべき課題

<基盤ビジネスの強化・拡大>

 当社グループの基盤となる事業分野において、事業活動の推進と機能、拠点の強化・拡大を行い、収益基盤の強化を図ってまいります。

①自動車分野、産業機器分野での取り組み強化

②EMS事業の強化・拡大

③グローバルネットワークの強化

④協業、M&Aの活用による強化

 

<新規顧客・新規事業での成長>

 今後、高い成長が見込まれる市場分野への注力活動を行い、中長期での成長事業の確立と拡充を目指してまいります。

①新規顧客の獲得

②新規市場への参入

③IoT領域での事業拡大

④社会課題の解決事業への取り組み

⑤課題解決型の開発力の強化

⑥協業、M&Aによる成長・加速

 

<仕入先との協業強化>

 「三つで成り立つ」の当社精神のもと、仕入先各社と一体となった営業活動とあわせ、国内外の商材探求と拡充を行い、お客様ニーズへの対応力の向上を図ってまいります。

①仕入先と一体となった営業活動

②国内・海外商材の拡充

 

<経営基盤の強化>

 当社グループのガバナンス、財務健全性の維持・強化を図るとともに、継続的な経営の効率化と、それを担うグループ全体での人財の育成をすすめてまいります。

①ガバナンスの維持・強化

②健全な財務基盤の維持・向上

③グローバルでの人財育成

④人事制度と働き方の改革

⑤健康経営の推進

⑥DXの推進

⑦品質の維持・強化

 

(3)経営環境

 当社グループを取り巻く環境は、自動車産業の大きな変化や、IoT・AI・WEB3.0などの拡がりによる業界や地域の枠を破るあらたなビジネスモデルの創出の動きなどもあり、変化が目覚ましい環境となっております。また、新型コロナウイルス感染症の再拡大への懸念や、資源価格の高騰、地政学的リスク、金融資本市場の変動などの影響により、世界並びに日本経済の先行きは引き続き不透明な状況となっております。このような環境のもと、自動車のさらなる電動化や電子制御の進化、情報技術を活用した電子機器やシステムなどの普及において、当社グループが取り扱う半導体・電子部品・EMSなどの商品、サービスへのニーズは引き続き伸長していくものと予想され、さらなる付加価値の向上や、新しい価値提供が求められる環境となっております。

 

(4)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等

 当社グループは2022年5月期を初年度とする3カ年の中期経営計画(中期経営計画2023)における、当社グループの経営上の目標を判断するための指標は、連結売上高、営業利益、ROE(自己資本利益率)であります。中期経営計画(2021年6月~2024年5月)の2024年5月期の目標は、売上高500億円、営業利益16億円、ROE10%以上としております。

 

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