研究開発活動

5 【研究開発活動】

当社グループのデザイナーフーズ㈱は主にコンサルティング業務を、㈱メディカル青果物研究所は主に受託分析業務・研究開発業務を行っております。

 

・コンサルティング

外食産業・中食産業に向けて新規ビジネスのサポート、メニュー提案、食のセミナー、社員教育、衛生教育指導を行うと共に、食と健康に興味を持つ異業種・異分野産業に対して、食の重要性を解説・啓蒙し、健康寿命延伸や疾病予防へ貢献しています。また研究開発部門と連携して、青果物や食品の分析で得た結果を活用した商品価値の伝え方提案を行っております。

 

・研究開発

旬の野菜は「おいしく」、「栄養価が高い」と言われています。同じように見えるホウレン草でも、栽培時期(旬)や栽培方法などの違いによって、「おいしさや栄養価(中身)」が大きく異なっていることがわかってきました。Brix糖度・ビタミンC・抗酸化力・硝酸イオンを「野菜の健康診断」として分析することで“野菜の中身”を見える化し、指定野菜14品目を中心に世界屈指の分析データベースを構築・維持しています。また「野菜の旬」の素晴らしさを科学的に検証し、学術論文として発表しています。さらに、消費者/実需者ニーズに基づき、「野菜の健康診断(中身評価)」を主体として、食品安全・栽培手法・中身評価・流通管理に関した19項目からなる野菜品質評価指標「デリカスコア」を構築し、運用しています。これまでの分析成果を発展させ、トマトのBrix(おいしさ)・栄養素(リコピン)・抗酸化力を計測・選果できる非破壊選別装置や、レモンの内部障害(中腐れ)を検出する非破壊選果装置を開発しました。

 

・受託分析

生産者(契約産地等)や実需者(取引先等)、食品メーカー、小売・流通企業から、農産物(野菜・果物・米など)の分析を受託し、「野菜の健康診断」などを測定、数万検体の分析データベースと比較することで評価・考察し、その結果を分析報告書として提出しております。また、農業生産資材の機能や食品包装資材の性能などを野菜の健康診断や農産物の品質・鮮度分析に基づいて受託検査しております。青果物ブランドの構築にも貢献しています。当連結会計年度における研究開発費の総額は27百万円であります。

なお、当社グループでの研究開発活動は、概ね報告セグメントである研究開発・分析事業(デザイナーフーズ株式会社、株式会社メディカル青果物研究所)で行っております。

 

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