業績

3【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1)経営成績の状況

当連結会計年度における世界経済におきましては、新型コロナウイルスのワクチン接種が進み、行動制限、海外渡航制限の緩和措置などにより、生産活動の正常化、個人消費の回復が見られました。一方でウクライナ情勢や中国における感染再拡大の影響、資源価格の高騰や金融資本市場の変動等の下振れリスクも顕在化し、不透明感が高まりました。

我が国経済におきましても、世界的な資源価格高騰に伴う原材料価格やエネルギー価格の上昇が進んでおり、先行き不透明な状況にあります。

当社グループが属する電子工業界では、通信向け分野において中国市場で生産調整が生じたほか、自動車向け分野においては半導体不足、サプライチェーン寸断による減産の影響を受けた一方で、産業機器向け分野では国内外の設備投資回復を背景に需要が拡大しました。

 電子工業界全体としては引き続き市場の拡大による成長の途上であり、デジタル化の進展を背景とした5G通信向け分野の部品需要は旺盛で、産業機器向け分野、自動車向け分野についても堅調な受注がみられるなど、当連結会計年度においては総じて好調な市場環境にありました。

 このような状況のもと当社グループは、徹底したマーケティング活動と新ラインの増強による受注並びに売上の拡大を図るとともに、微細めっき技術の追求等による品質向上や、製造工程の自動化、効率化による生産性向上に積極的に取り組んでまいりました。

 この結果、当連結会計年度の売上高は9,453百万円(前年同期比17.4%増)、営業利益は501百万円(前年同期比90.9%増)、経常利益は507百万円(前年同期比108.3%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は、前連結会計年度において関係会社出資金売却益753百万円を計上したことなどにより、対前期比では減少の355百万円(前年同期比63.2%減)となりました。

 なお、セグメント毎の経営成績は次のとおりであります。

① 日本

当連結会計年度は、5G向けを中心とした通信分野や産業機器分野、自動車向け分野での部品需要に対応すべく積極的な受注活動、生産体制の拡充に努めてまいりました。

 この結果、売上高は7,860百万円(前年同期比24.1%増)、営業利益は361百万円(前年同期比143.5%増)となりました。

② フィリピン

当連結会計年度は、車載関連を中心とした受注活動の強化、生産体制見直し等の収益改善活動に進めてまいりました。

この結果、売上高は1,633百万円(前年同期比15.0%増)、営業利益は67百万円(前年同期比116.7%増)となりました。

 

(2)財政状態の状況

当連結会計年度末の総資産は、現金及び預金が187百万円減少したものの、受取手形及び売掛金の合計が378百万円、流動資産その他が377百万円、リース資産が262百万円増加したことなどから、前連結会計年度末と比べ907百万円増加し、11,617百万円となりました(前連結会計年度末は10,710百万円)。

負債は、長期借入金が170百万円減少したものの、固定負債のリース債務が256百万円、流動負債その他が208百万円増加したことなどから、前連結会計年度末と比べ312百万円増加し、5,995百万円となりました(前連結会計年度末は5,683百万円)。

 また純資産は、為替換算調整勘定が333百万円、利益剰余金が318百万円増加したことなどから、前連結会計年度末と比べ594百万円増加し、5,621百万円となりました(前連結会計年度末は5,027百万円)。

 

(3)キャッシュ・フローの状況

当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は前連結会計年度末と比較して187百万円減少し、2,784百万円となりました。

当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。

 

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

当連結会計年度における営業活動によるキャッシュ・フローは、145百万円の収入(前連結会計年度は573百万円の収入)となりました。これは主に減価償却費が476百万円あったものの、税金等調整前当期純利益が減少したことに加え、売上債権の増加が344百万円あったことなどによるものです。

 

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

当連結会計年度における投資活動によるキャッシュ・フローは、372百万円の支出(前連結会計年度は144百万円の収入)となりました。これは主に投資有価証券の売却による収入が96百万円あったものの、有形固定資産の取得による支出が436百万円、無形固定資産の取得による支出が27百万円あったことなどによるものであります。

 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

当連結会計年度における財務活動によるキャッシュ・フローは、146百万円の支出(前連結会計年度は262百万円の支出)となりました。これは主にセール・アンド・リースバック取引による収入が107百万円あったものの、長期借入金の返済による支出が237百万円、リース債務の返済による支出が58百万円あったことなどによるものであります。

 

(4)生産、受注及び販売の実績

① 生産実績

 当連結会計年度の生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

セグメントの名称

生産高(千円)

 前年同期比(%)

日本

8,092,835

126.0

フィリピン

1,435,080

101.7

合計

9,527,915

121.7

(注)金額は販売価格によっております。

 

 

② 受注実績

 当連結会計年度の受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

セグメントの名称

受注高(千円)

前年同期比(%)

受注残高(千円)

前年同期比(%)

日本

8,293,423

121.0

766,302

128.9

フィリピン

1,488,857

105.1

13,044

6.9

合計

9,782,279

118.3

779,346

99.4

(注)金額は販売価格によっております。

 

 

③ 販売実績

 当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

セグメントの名称

販売高(千円)

前年同期比(%)

日本

7,820,617

124.4

フィリピン

1,633,374

115.0

合計

9,453,992

122.7

(注)セグメント間取引については相殺消去しております。

 

(5)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容

 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりです。

 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。

 

① 財政状態の分析

 「(2) 財政状態の状況」に記載のとおりであります。

 

② 経営成績の分析

 「(1) 経営成績の状況」に記載のとおりであります。

このような状況のもと、当社グループは、需要が拡大している5G向け製品や産業機器、自動車部品の受注拡大に向け東北事業部での新ライン増強を進めるなど積極的な設備投資を実施し、一層の受注拡大に努めてまいります。

 

③ キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報

 当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)の詳細につきましては、「(3) キャッシュ・フローの状況」に記載しております。

 

資本の財源及び資金の流動性

当社グループの資金需要のうち主なものは、貴金属表面処理加工工程を中心とした国内同工程の生産性向上を目的とする設備増強であります。

また、当社グループが使用する主材料のうちシアン化金カリウムは高価であることから、調達コストを抑えるため現金購入を行っておりますが、主材料購入が主要な資金需要の一部分になっております。

上記の資金需要に対応するため、当社グループは取引金融機関から資金調達を行っております。

 

④ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

 当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づいて作成されております。この連結財務諸表の作成に当たっては、決算日における資産・負債の報告数値及び偶発債務の開示、並びに報告期間に収入・費用の報告数値に影響を与える見積り及び仮定の設定を行い、提出日現在において判断したものであり、将来に関しては不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。

 新型コロナウイルス感染症(以下、本感染症)の影響に関して、現時点では当社の国内各事業拠点においては、厳重な対策を実施したうえで事業活動を継続しており、平常時と同水準の活動を維持しております。

 しかしながら、本感染症は経済企業活動に広範な影響を与える事象であり、また、今後の広がり方や収束時期を予想することは困難なことから当社及び連結子会社は外部の情報源に基づく情報等を踏まえて、今後、2023年7月期以降の一定の期日にわたり当該影響が継続するとの仮定を置いて、会計上の見積りを行っております。

 

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