研究開発活動

5 【研究開発活動】

当社グループの研究開発活動は、経営理念である「真心をこめて、暮らしに欠かせない文化と科学を提案することにより、豊かな社会づくりに貢献できる企業を目指す」ために、市場ニーズに対応した付加価値の高い製品開発を推進しております。

当連結会計年度の当社グループが支出した研究開発費の総額は、122百万円であります。

 

セグメントごとの研究開発活動を示すと次のとおりであります。

(1) テクノ製品関連

主力製品である筆記具用ペン先で培った塗布部材、筆記具用先端部材の製造技術を基に、変化する顧客のニーズや社会的要請に応えられる製品開発に取り組んでおります。特に世界的に求められているサステナビリティへの取り組みとして、環境に配慮した製品の開発を進め拡販に努めております。

幅広いラインナップを誇る筆記具用ペン先に関しましては、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大による新しい生活様式への変化に対応し、趣味の分野であるアート&クラフト分野の製品開発を進め、高い評価を頂いております。

コスメチック用途に関しましては、近年アイライナーに求められてきた華やかなインクが安定して流れる新製品を開発し、多色化が進むメイクアップ市場の拡大に積極的に取り組んでおります。

スタイラス用ペン先の分野では、小型化が進むスタイラス用超極細ペン先の製造技術を新たに確立し、顧客ニーズに対応した製品開発に取り組んでおります。

これらの新技術を生かし、より付加価値の高い製品として、新たな分野への展開を積極的に進めております。

なお、商品の付加価値を高める新規加工技術などの開発に伴い、当社グループの独自技術の保護や模倣対策として、国内外での知的財産権の取得に注力しております。

当連結会計年度におけるテクノ製品事業の研究開発費は、82百万円であります。

 

(2) メディカル製品関連

メディカル製品事業では、医療機器メーカーとして、独自に開発した流量制御チューブを採用したベセルフューザー(薬液注入器)と、親水性コーティングを特徴とした血管造影用ガイドワイヤーを軸として製造販売をしており、各分野の医療従事者と連携を図りながら、医療現場で抱えている問題点やニーズを調査・分析し、特に安全性にはあらゆる可能性を考慮した十分な検証を重ねた上で、利便性・機能性を考慮したマーケットイン思想に基づく製品開発を心がけております。

ベセルフュザーに関しましては、既に術後疼痛分野や産科麻酔分野で展開している製品「ベセルフューザーPCAシステム(一体型)」は、市場で日々変化していくニーズに真摯に応えながら、新たに末梢神経ブロックに適した製品を自社販売展開で上市し、更なる医療貢献を図っております。今後更に増えるであろう在宅医療への貢献を目指し、在宅緩和ケアに適した「ベセルフューザーtype-T」を新たに展開しました。これらの活動を通じて、患者様の痛みを緩和しQOL向上への貢献に取り組んでまいります。

一方、血管造影用ガイドワイヤーに関しましては、品質の安定ならびに向上を目標に研究開発に取り組んでおります。また、原価低減への取り組みとして、生産方法、加工費および原材料などを見直し、収益性の改善を図っております。

更に、カイドワイヤーのコア技術である親水性コーティングを循環器および消化器以外の分野に展開すべく開発を進めております。

当連結会計年度におけるメディカル製品事業の研究開発費は、39百万円であります。

 

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