研究開発活動

 

5 【研究開発活動】

当連結会計年度における研究開発費の総額は、30,445千円となりました。主な用途は、研究員の人件費、業務委託費、及び共同研究に関する費用です。

当社では、事業を差別化できる技術の創出をミッションとし、「なめらかなシステム」の実現をビジョンとする研究開発組織「ペパボ研究所」において、アカデミックな水準における新規性・有効性・信頼性を追求する研究を行っております。さらに、研究開発した技術を実際のシステムとして実装及び提供することにより、事業貢献に繋げております。

当連結会計年度より、機械学習と自然言語処理に注力し体制強化を行っております。主な取り組みとして、当社で研究開発した、minneにおける作品レコメンド機能について記載した論文2報がそれぞれ受賞し、アカデミズム領域において当社の研究開発レベルを示すことができたことが挙げられます。また、自然言語処理分野についても研究領域を広げ、minneを始めとするECサイトに特化した言語モデルを構築する取り組みを開始しました。

また、従来のホスティングに関する研究についても国内査読付き論文1報の他、九州大学との共同研究成果による新方式のメールホスティング基盤についての取り組みについて、論文を発表しました。さらに、今年度はIoT分野にも研究領域を広げています。その取り組みにおいて、国内査読付き論文1報が受賞する等、この分野においても長期的な事業展開に寄与し得る研究開発を行っております。これらの技術を用いて、当社の既存事業を差別化することはもとより、新しい分野での事業創生にも繋げていきたいと考えております。

今後は、研究開発体制をさらに機械学習と自然言語処理に注力することで、当社のEC関連サービスにおける流通額の増加を狙っていきます。さらには、当社の事業領域として未知の分野に対しても研究開発に積極的に取り組み、世の中にない真に新しい技術によって、より一層の成長に寄与したいと考えております。また、引き続き大学等の研究機関とも積極的に連携を図り、共同研究等を通じて、より幅広い活動を行ってまいります。

 

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