課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】

(1)経営方針

 当社グループは、『Change The Frame ~テクノロジーで実社会に変革をもたらし、新しい暮らしをつくりあげる~』をミッションとし、その実現を通じて、『人々の暮らしを世界中でバージョンアップし続ける』ことをビジョンとしております。

 このビジョンに基づいて当社グループは、世界のデータ部(セクション)として、人々の暮らしを豊かにするために『データ分析を必要としている企業をグローバルで支える』会社を目指し、事業を推進しております。

 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社が判断したものであります。

 

(2)経営環境

 当社グループの主要セグメントであるリテールマーケティングが属するリテールテック(小売・外食・宿泊業向け機器・システム&サービス)の市場規模は、国内においては5,627億円、グローバルでは9兆5,457億円(富士経済「リテールテック関連機器・システム市場の将来展望2019」)とされ、アフターコロナによる新たな生活様

式へのシフトも踏まえ、グローバルに市場成長が見込まれる状況であります。

 また、当社グループの所属するITサービス市場におきましては、好調な市場環境が継続しているほか、人工知能(AI)関連のビジネスは、その目覚ましい技術進歩とともに、国内外で市場拡大を続けています。

 

(3)対処すべき課題

①リテールマーケティング事業のグローバル展開加速

 当社グループの主力事業であるリテールマーケティング事業は、今後も当社の成長ドライバーであり、その成長を一層加速する観点から、更なるグローバル展開が必要と認識しております。

 このため、ⅰプロダクト強化、ⅱターゲット市場拡大、ⅲ進出国の拡大の3つの施策を推進するとともに、これらに必要な資金調達と投資を着実に実行することで、更なる成長を図ります。

 

②人材ポートフォリオ強化によるAIイノベーションへのスピーディーな対応

 AI技術の日進月歩に加え、様々なIoTサービスが浸透していることで、市場には従来以上に多種多様なデータが生成をされております。これに伴う顧客ニーズの多様化や変化を踏まえ、当該データにAI技術を活用することにより、今後もスピーディーに新規プロダクト・サービスを市場投入することが必要不可欠と認識しております。

 このような認識のもと、当社グループでは従来より、優秀なエンジニアの採用と体制強化を図っておりますが、今後は更に、プロダクト開発、デジタルマーケティング効果による受注増への対応、案件ごとの効率的な稼働体制維持といった多面的課題に対応すべく、より多彩な人材の採用・育成に注力してまいります。

 

③事業ポートフォリオの拡大

 当社グループでは民間企業やパブリックセクターとの連携による、AI での医療系データ解析案件等の新規事業領域への進出、あるいは小売業向けの新規事業開発等の取組みを継続して行っておりますが、当社グループの中長期的な安定成長を確保するため、今後もより一層、事業ポートフォリオの拡大に取り組んでまいります。

 

④コーポレート・ガバナンス強化とサステナビリティ経営の推進

 当社グループは、クロスボーダーM&Aも含めたグローバルな事業投資と規模拡大を実現しており、今後も更なるグローバル展開と成長を志向しております。このため、海外子会社を含めたグループ全体のガバナンス強化と、内部管理体制の維持向上が必須であり、今後更に、迅速な意思決定と適切性の担保、各事業主体における適切な業務執行体制の構築等の、ガバナンス強化を図ってまいります。

 また、当社グループが展開するリテールマーケティング事業では、開発途上国における市場アクセスの拡大、イノベーション支援等のSDGsへの取組みを継続しており、今後もサステナビリティ経営の高度化に努めてまいります。

 

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