課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】

 文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。

(1)経営基本方針
 当社は有益な化学品の研究開発、製造、販売によって社会に貢献し、事業の成長発展を通じて社員の生活向上を
図り、利潤の適正な配分を以って株主の負託に応えることを経営の基本理念として取り組んでおります。

 

(2)目標とする経営指標
 継続的な収益基盤の確立を図るため、売上高経常利益率を重視し事業運営にあたっております。また、継続して
配当できる財務体質の改善を継続し、収益構造の安定化に向け努めてまいります。

 

(3)中長期的な会社の経営戦略
 当社の事業環境は不安定な原材料価格、為替の変動、他国企業との競争が引き続くなど厳しい状況が続くものと
予想されます。
 外部環境、内部課題を捉え、経営5ヶ年計画を策定し、収益の改善、体質の強化に努めるともに経営状況の変化

に迅速に対応してまいります。

 

(4)会社の対処すべき課題

 第118期を初年度とする経営3ヶ年計画が第120期(2021年11月期)で終了しました。新型コロナウイルスの世界的な感染状況は未だ終息がみられず、事業環境が内外で大きく変化する中、最終年度は、供給体制を確保し増加した顧客需要に応えられたこと、また売上高は計画に及ばなかったものの高付加価値品の新規採用などによって、営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益においては大きく目標を上回る結果となりました。

  脱炭素社会への世界的意識の高まりや感染症対策を踏まえた新しい生活様式への対応が求められるなど社会が大きく変化している中で、当社グループが将来にわたり持続的な成長を続けるために長期的な視野と戦略が必要と考え、従来の3ヶ年計画から5ヶ年計画に中期計画の期間を拡大しました。第121期(2022年11月期)から第125期(2026年11月期)の5ヶ年の中期経営計画を作成する上で、当社のあるべき姿を設定し、前計画118-120期の反省点と、市場変化への対応、並びにSDGs(持続可能な開発目標)を意識した設備投資などを織り込んで、5つの事業戦略を次のとおり設定しました。

①新製品開発の推進

②市場拡大への挑戦

③設備投資による環境負荷の低減

④経営資源活用の最大化

⑤システムの効率利用の推進

(詳細については当社ウェブサイト https://www.kawachem.co.jp/ir/other/ をご参照下さい。)

  当社グループはこの中期経営計画を通じて、上に掲げた5つの事業戦略を持続的に実践することで、今後見込まれる社会情勢の変化への対応を柔軟に行い、企業価値を向上させていくと共に、社会への貢献の実現を目指すことで、より良い未来を継続的に築いていきます。

 一方、企業の社会的責任を果たすべく、SDGs(持続可能な開発目標)を視野に入れながらリスク管理やコンプライアンスを徹底し、より社会への貢献を意識して事業活動を進めてまいります。また、内部統制システムの強化を継続的に取り組むと共に、品質・環境マネジメントシステムをベースに、品質・環境に配慮した企業活動を推進してまいります。

 

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