業績

3【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1)経営成績等の状況の概要

当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。

なお、当連結会計年度は連結財務諸表の作成初年度であるため、前期実績との比較は行っておりません。

 

① 経営成績

当連結会計年度におけるわが国経済は、長期化する新型コロナウイルスの影響による経済活動の停滞や高騰する原材料、更には半導体不足による電子部品の供給遅延等不安定要素が多く、先行きは全く不透明の期間でありました。更に、直近ではウクライナ情勢の影響もあり、今後ますます不安要素を抱えております。

このような状況のなか、当社グループが属する情報サービス産業においては、昨年からのテレワーク環境の整備・強化に向けた需要が一巡した一方、業績悪化を理由に抑制が続いていた企業のICT投資が再開され、特に事業の強化や変革を推進するDX(デジタル・トランスフォーメーション)関連の需要が増加しております。

そのような環境下、当社グループのシステム開発及びインフラ・セキュリティサービス事業の各分野において、業績は堅調に推移しました。特に、製造系やサービス系を中心に好調に推移しました。以上の結果、当連結会計年度の経営成績は、売上高は4,916,056千円となり、営業利益は378,130千円となりました。また、経常利益は391,489千円、親会社株主に帰属する当期純利益は274,077千円となりました。

なお、当社グループは、システム開発及びインフラ・セキュリティサービス事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載はしておりません。

(単位:千円)

 

前連結会計年度

(自 2020年4月1日

 至 2021年3月31日)

当連結会計年度

(自 2021年4月1日

 至 2022年3月31日)

増減額

増減率

(%)

売上高

4,916,056

営業利益

378,130

経常利益

391,489

親会社株主に帰属する

当期純利益

274,077

1株当たり当期純利益(円)

48.25

 

② 財政状態

当連結会計年度末における総資産は3,160,897千円であり、内訳は、流動資産2,001,020千円、有形固定資産152,737千円、無形固定資産77,161千円、投資その他の資産合計929,977千円であります。

当連結会計年度末における負債は1,452,089千円であり、内訳は、流動負債1,136,049千円、固定負債316,039千円であります。

当連結会計年度末における純資産は1,708,807千円であり、内訳は、株主資本1,688,898千円、その他の包括利益累計額247千円、非支配株主持分19,662千円であります。

この結果、自己資本比率は53.4%となりました。

(単位:千円)

 

前連結会計年度

2021年3月31日

当連結会計年度

2022年3月31日

増減額

資産合計

3,160,897

負債合計

1,452,089

純資産合計

1,708,807

自己資本比率(%)

53.4

 

③ キャッシュ・フローの状況

当連結会計年度のキャッシュ・フローについては、営業活動による収入484,671千円、投資活動による支出107,602千円、財務活動による収入43,461千円となりました。この結果、当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)の期末残高は1,094,808千円となりました。

当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

営業活動の結果、得られた資金は484,671千円となりました。これは主に、税金等調整前当期純利益397,065千円、売上債権の減少80,066千円、賞与引当金の増加16,115千円、持分法による投資損益△9,187千円等によるものであります。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

投資活動の結果、使用した資金は107,602千円となりました。これは主に、連結範囲の変更を伴う子会社株式の取得による支出52,064千円、敷金及び保証金の差入による支出34,012千円等によるものであります。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

財務活動の結果、得られた資金は43,461千円となりました。これは主に、短期借入金の増加300,000千円、長期借入金の返済による支出106,910千円、自己株式の取得による支出75,671千円等によるものであります。

(単位:千円)

 

前連結会計年度

(自 2020年4月1日

 至 2021年3月31日)

当連結会計年度

(自 2021年4月1日

 至 2022年3月31日)

増減額

営業活動によるキャッシュ・フロー

484,671

投資活動によるキャッシュ・フロー

△107,602

財務活動によるキャッシュ・フロー

43,461

現金及び現金同等物の期末残高

1,094,808

 

④ 生産、受注及び販売の実績

イ 生産実績

当社グループは生産活動を行っておりませんので、該当事項はありません。

 

ロ 受注実績

当連結会計年度の受注実績は、次のとおりであります。

事業分野の名称

当連結会計年度

(自 2021年4月1日

 至 2022年3月31日)

受注高(千円)

前年同期比(%)

受注残高(千円)

前年同期比(%)

システム開発

3,778,527

326,362

インフラ・セキュリティサービス

1,189,234

19,603

合計

4,967,762

345,966

(注)当社グループは、システム開発及びインフラ・セキュリティサービス事業の単一セグメントであるため、事業分野別に記載しております。

 

ハ 販売実績

当連結会計年度の販売実績は、次のとおりであります。

事業分野の名称

当連結会計年度

(自 2021年4月1日

 至 2022年3月31日)

販売高(千円)

前年同期比(%)

システム開発

3,724,644

インフラ・セキュリティサービス

1,191,412

合計

4,916,056

(注)1.当社グループは、システム開発及びインフラ・セキュリティサービス事業の単一セグメントであるため、事業分野別に記載しております。

2.当連結会計年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。

相手先

当連結会計年度

(自 2021年4月1日

 至 2022年3月31日)

販売高(千円)

割合(%)

パナソニック コネクト株式会社

695,639

14.2

株式会社日立製作所

614,230

12.5

 

(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容

経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。

なお、記載事項の中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。

① 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。

 

② 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する分析・検討内容

イ 財政状態の分析

(資産の部)

当連結会計年度末における流動資産は2,001,020千円となっております。主な内訳は、現金及び預金1,134,808千円、売掛金716,349千円、電子記録債権64,215千円等であります。

当連結会計年度末における固定資産は1,159,876千円となっております。主な内訳は、建物及び構築物58,174千円、工具、器具及び備品77,445千円、土地(株式会社Y.C.O.所有)83,490千円、のれん(株式会社Y.C.O.の株式取得に係るもの)31,018千円、ソフトウエア43,903千円、関係会社株式(株式会社アクロホールディングス)669,346千円、繰延税金資産113,437千円等であります。

この結果、総資産は3,160,897千円となっております。

(負債の部)

当連結会計年度末における流動負債は1,136,049千円となっております。主な内訳は、買掛金199,575千円、短期借入金310,000千円、1年内返済予定の長期借入金109,204千円、未払法人税等102,211千円、賞与引当金140,792千円等であります。

当連結会計年度末における固定負債は316,039千円となっております。主な内訳は、長期借入金210,496千円、退職給付に係る負債96,721千円等であります。

この結果、負債合計は1,452,089千円となっております。

(純資産の部)

当連結会計年度末における純資産は1,708,807千円となっております。主な内訳は、資本金507,622千円、資本剰余金369,316千円、利益剰余金993,229千円、自己株式△181,270千円等であります。

この結果、自己資本比率は53.4%となっております。

 

ロ 経営成績の分析

(売上高)

当連結会計年度の売上高は、4,916,056千円となっております。事業分野別の売上高は、システム開発事業3,724,644千円、インフラ・セキュリティサービス事業1,191,412千円となっております。

(売上原価、売上総利益)

当連結会計年度の売上原価は、3,760,078千円となっております。主な内訳は、賃金1,411,352千円、賞与及び賞与引当金繰入額306,559千円、法定福利費263,320千円、地代家賃87,109千円、外注加工費1,472,442千円等であります。

この結果、当連結会計年度の売上総利益は、1,155,978千円となっております。

(販売費及び一般管理費、営業利益)

当連結会計年度の販売費及び一般管理費は、777,847千円となっております。主な内訳は、役員報酬95,213千円、給料及び手当286,356千円、賞与及び賞与引当金繰入額52,465千円、業務委託費83,869千円等であります。

この結果、当連結会計年度の営業利益は、378,130千円となっております。

(営業外損益、経常利益)

当連結会計年度の営業外収益は、20,932千円となっております。主な内訳は、持分法による投資利益9,187千円、還付消費税等(株式会社SIGが消費税簡易課税制度を選択したことによるもの)10,836千円等であります。

当連結会計年度の営業外費用は、7,574千円となっております。主な内訳は、支払利息2,346千円、支払手数料4,198千円等であります。

この結果、連結会計年度の経常利益は、391,489千円となっております。

(特別損益、親会社株主に帰属する当期純利益)

当連結会計年度の特別利益は、5,576千円となっております。これは、段階取得に係る差益(株式会社Y.C.O.の株式取得に係るもの)であります。

この結果、当連結会計年度の税金等調整前当期純利益は、397,065千円となっております。

また、親会社株主に帰属する当期純利益は、274,077千円となっております。

 

ハ キャッシュ・フローの状況の分析

キャッシュ・フローの状況の分析については、「第2 事業の状況 3 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ③ キャッシュ・フローの状況」に記載しております。

 

ニ 資本の財源及び資金の流動性に係る情報

当社グループの運転資金需要のうち主なものは、労務費及び外注費のほか、販売費及び一般管理費等の営業費用であります。

当社グループは、事業運営上必要な流動性と資金の源泉を安定的に確保することを基本方針としております。

運転資金は自己資金及び金融機関からの借入を基本としております。

当連結会計年度末における有利子負債の残高は644,033千円となっております。また、当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は1,094,808千円となっております。

 

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