文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において当社が判断したものです。
(1)経営方針
当社は、セルフメディケーションを推進し人々の健康に対するニーズに合わせ、医療用医薬品、OTC医薬品、その他の健康関連商品等、幅広い製品の開発、販売を行っていきます。高度な技術と高い倫理観のもと、健康関連の医薬品メーカーとして長年の経験を通じ、誇りと責任を持ち続け社会に貢献します。
(2)経営環境及び対処すべき課題
医薬品業界は医療費抑制のなか依然として厳しい状況が続くものと予想され、当社においても主力点眼剤の後発品への切り替え等に加え、新型コロナウイルスの影響によるインバウンド需要の低迷等、さらに厳しさが加速する状況にあります。
当社は、2020年5月27日に中期経営計画(2019‐2023年度)の見直しを公表いたしましたが、こうした厳しい環境変化を踏まえ、今後も成長・発展すべく計画見直しの議論を深め、改めて中期経営計画(2021-2025年度)を策定し、2021年5月14日に公表いたしました。
今回の中期経営計画は、持続的成長に向けた基盤を確立させるための期間と位置付け、当社の中核となる医薬事業においては眼科領域のスペシャリティファーマとして貢献すると共に開発パイプラインの拡充に投資を行います。また、ヘルスケア事業では通販事業を強化して新たな収益の柱とし、顧客の多様化するニーズに応えてまいります。
中期経営計画(2021-2025年度)
1.基本方針
中期経営計画(2021-2025年度)は、持続的成長に向けた基盤を確立
事業展開
医薬事業
眼科領域のスペシャリティファーマとして、医薬品、医療機器、健康食品を含めたフルラインナップで総合的に患者様の健康に貢献
ヘルスケア事業
先行投資した通販事業を第2の収益の柱として確立
国際事業
積極的なライセンスアウト及び越境ECの強化
研究開発
新製品および開発パイプラインの探索・拡充に2025年度までに10億円を投資
2.戦略
挑戦や変革を推進する企業文化の創造
・挑戦する人や変革を進める人が活躍できる環境をつくり、次世代の人財を育成する。
・女性やシニアなどの人財が活躍できる環境をつくり、多様性を事業の推進に活かす。
・従業員への研修体制を整備し、コンプライアンスの順守を重視する社内風土を醸成する。
・成果と努力が報われる人事運用を推進する。
各部門の戦略
医薬事業
・新薬の「WP-1108」の特徴を訴求し、マキュエイドとの相乗効果により、早期に市場を獲得する。
・眼内レンズの「WP-2011」の製品優位性で早期に市場の獲得を目指すと共に、医療機器分野での基盤を構築する。(市場獲得目標を2028年度に設定)
・特約店との連携強化と機動的製品投入により、後発医薬品使用促進に貢献する。
ヘルスケア事業
・通販事業では、徹底的な他社の成功事例の研究・調査・導入により、単品リピート通販の営業技術を格段に向上させ、顧客獲得効率及び顧客継続率を飛躍的に高める。
・店販・通販事業向けの主力商品・クロス商品を定期的に発売し、売上規模及び顧客単価を高める。
・小売企業への施策の徹底度を高め、施策実践力及び宣伝力を強化しながら、ローコスト運営に努める。特に広告宣伝活動においてデジタル分野を強化する。
国際事業
・中国、台湾に続き、米国等へのマキュエイドのライセンスアウトを推進する。
・特許製品の米国、欧州、アジアへのライセンスアウトを推進する。
・新規事業の中国越境ECの基盤を確立する。
生産部門
・製薬会社として安定供給、品質確保の体制を継続的に強化する。
・マネージメントの強化により、生産性の向上に努め継続的に原価低減を目指す。
研究開発部門
・この計画期間中にWP-1108およびWP-2011の上市を目指す。
・眼科領域の新製品および開発パイプラインの探索に、この計画期間中に10億円を投資し拡充を図る。
・戦略に合致した眼科領域の後発医薬品の開発を推進する。
・点眼容器の形状や材質の改良を進める。
・OTC医薬品、ヘルスケア製品では、「わかもと」ブランドと乳酸菌の機能に着目した製品ラインナップを充実させる。
3.数値目標
2025年度計画
売上高 130億円、営業利益 10億円 経常利益 10億円
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